わがままの許容範囲
「僕は優しくなんかない。」
先日職場の同僚である方から、お礼のつもりで放った言葉を言った時に返答されたものでした。
作業中にあるものが使い切ってなくなったので、報告しようとしたら、その発注をする担当のスタッフさんが不在でした。
そこで、席の近くに座っている方に一時貸してくださいと頼み、使わせていただいたのですが、彼はどういう思いになっていたのか、すぐにこちらも察知できずに、
「〇〇さんありがとう。優しいね」
とサクッと言いました。そうしたらその返事が、
「僕は優しくなんかない。なくなる前に頼んでおいてほしい」と言われてしまいました。
ちなみにその日は特に忙しかった訳でもなく、特別締め切りに追われていたこともありませんでした。もしかしたら個人的に何か思い当たる節がありそういう言葉が出たのかもしれません。
その後は普段通りに接してくれるし笑わせてくれる気のいい人、いやオモロいヤツなのです。
前置きが長くなりましたが、今回の題材にもあるわがままの許容範囲。
出来事が起こる前に事前に防ぐことができるのなら、相手次第で気の許しは生じるのですが、ある人が「心配だ」「後悔したくない」と焦っているにも関わらず、実際に事が済むと何事もなかったかのように、ケラケラと笑って気晴らしをする方がいます。
それはそれで良いのですが、やはり許容範囲の限度ってそれぞれありますよね。
執筆をして作品を投稿し、それを読んで感想をいただくのは大変ありがたいのですが、「言葉」の中に混ざっているわがままの許容範囲ってものが生じると、場合によっては一瞬でも嫌な思いに駆られてしまうこともなくはありません。
はたまた顔や本性の見えない相手ですし、ある種の線引きをしてお付き合いをしているのですから、第三者同士でも「親しき中にも礼儀あり」という言葉は必要になってきます。
日頃から感情のコントロールが上手くできているのなら、反応次第で返す言葉はひるがえすことも可能なのでしょう。ただ他者も他者で一歩下がってこの人にはどう伝えれば良いのかと、最低限のマナーという範疇を守っていただきたいと感じることもあります。
事後に「心配」や「後悔」が起きてしまったものは取り戻せるものではありません。
けれど、それらが起こってしまったからこそ、次の事態に備えて何が必要でどうすればそれらを恐れずに前進していけるかを「学ぶ」ことができるのです。
不安もつきものですが、悩みっぱなしも疲れちゃいますからね。成長というのは一生続いていくものだと考えています。
だから、折れてもコケても再び立ち上がるんです。
私は、あなたの過去を変えることも、抱えている不安の種を解決することもできません。
でも、あなたの「なんとかしたい」という気持ちを、作品で応援することなら出来るんじゃないかと思っています。
どこかで支えになっているなら、それはきっとラッキーなことに繋がるのかもしれませんね。
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