意外と見逃す「色」の設定


ストーリー設定をする際に人や物、場所など背景描写をどう決めていくか、想像ってつく事はできていますか?


ジャンル問わずに私が拝読してきた書き手の方の作品に、いくつかクエスションマークが思い浮かんでしまうものが、目に入ったところがあったというお話をしていきます。


いつもお話ししていますが、あくまで個人の見解なので、おおまかに聞いていただければと思います。


1.主人公の伝えたい意思が見当たらない


懸命に相手に思いを伝えようとしているのに、ここぞと言う時肝心の台詞をスルーして完結させているパターン。

結果的にどこを目指したいのかわからず締めてしまう。

ど、どうしたいんだ?とつまずきそうになる。


2.カラーリングせず一気に書き上げていく


例えば「怖い」というイメージだと"黒"などが思い浮かびます。

気になるのがその"黒"の濃度です。

真っ黒で真っ暗だと何も見えません。朝・昼・晩と設定するといずれも全く異なる色合いが出てきます。できればいつの時間帯で置いてるのか前書きがあると良いですね。


3.転生しないと言っておきながらいつの間にか転生してるパターン


極端な話ですが、たまーに見かけます。現代ドラマと設定してあるのに、メインの主人公が亡くなったので、ついでだから生まれ変わって連載が長々と続く…。流行りは楽しく面白いものです。だからといってガラッと変わると言いたいことが分からないなぁと腑に落ちない事になってしまう。


…と、いうようにまだまだ謎だらけのストーリー設定というのは沢山あります。

個性があっていいのかもしれませんが、やはり読み手(書き手)に何を伝えたいかは、最小限ポイントとしておくべきです。


さて、風景・情景・背景に使いたい色のお話し。

先ず思い浮かぶのは季節だと思います。そしてジャンル。住んでいる場所。配置が決まると色はたくさん溢れてきます。


ちなみに日本には1つの色に対して50種以上のパターンがあるそうです。


色味1つにしても先程言った濃度や具合によって人々の想像の変化があるので、描写をいかに細かく解りやすく言葉で表現するかが見せどころになります。


まずは配置したら一旦はそのままにしておきましょう。説明が求められればコメント欄に書いてあげると各々おのおのは理解してくれるでしょう。


色設定って楽しいですよ。インターネットで検索すると自分の知らなかったパターンが多く出てきますので、ご参考に探してみてください。


あとは実際にメモ用紙やスケッチブックに色鉛筆や絵の具などで自分の描きたい色を描いてみる事もいいかもしれません。単色も良いですが、描線に沿っていくつか色付けしていくと、見えてくるものもあるでしょう。


意外と意識していない色のお話しはいかがでしたでしょうか。

完結済みのものや連載中の作品を読み返してみると、様々な色を発見する事もあるでしょう。


これから取り掛かる作品の入稿前に一度振り返りながら「色」を意識して書いていくと、新たな景色が見えてくるかもしれません。

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