第1・5話 僕達のチャンネルと活動の日々
成行と琴美がカップル声優チャンネル決定会議から一週間後の今日、いよいよチャンネルが開設され、初配信の日である。
成行と琴美は、緊張しながら撮影場所に入る。
するとアイドル時代の慣れなのだろう。琴美は特に緊張もせず、自然体通り過ごしている。
それに対して成行は、やっぱりアイドルすげぇと内心思った。
初配信の段取りの最終確認をするスタッフと成行と琴美。
内容の確認が終わり、いよいよ声優カップルチャンネルの記念すべき初回放送が始まろうとしていた。
カウントダウンを始めるAD
「では本番行きます。3,2,1」
本番が始まった。
「はい!という事で始まりました。声優カップルチャンネル初回放送!これから皆様に」
「私達二人で、様々な企画ややり取りやチャンネルのイベントや私達の出演情報など
を皆様にお届けしていこうと思っている配信となっております。」
「という事でまずは僕から皆様に自己紹介をしたいと思います。初めまして!この声優カップルチャンネルで彼女との仲の良さを皆に届けたいと思っている!声優の平木成行です!そして!」
「はい!皆にも楽しんで貰えるように二人でこれから色んな企画で頑張ります!声優の花宮琴美です!」
と予め打ち合わせで自己紹介も決めてあったものも無事言い終え、次は、配信頻度や時間帯などの話をしゲストの方も回数を重ねてどこかで呼ぶかもしれないなどを伝え
今回の初回放送は終えた。
今回は十五分くらいの動画だったが今後は一時間動画を目安にするのである。
「という事で今回は十五分でしたけど次回からは一時間配信をお届けします!」
「この動画を気に入ってくれた人が居たらメンバー登録やSNSのフォローもよろしくね!という事で次回もよろしくね!」
「ここまでのお相手は平木成行と」
「花宮琴美でした!」
「はい!オッケーです!お疲れ様でした。」
と無事、初回配信は幕を閉じた。
「無事になんとかやり遂げたぁ…緊張した。」
「お疲れ様、こいうの慣れてないはずなのによく頑張ってたね。成行君」
「あ、ありがとう。元アイドルでこいうの慣れてる琴美さんからしたら情けなかったと思うけどそう言ってもらえるなら僕、嬉しいよ。ありがとう」
「そんなの礼を言われる事じゃないわ。それに誰だって初めは初心者なんだからそんなのは当たり前だしそこまで緊張しないでやったらいいのよ。」
「そうなんだ。じゃあ、次からはそうするようにしてみるね。いきなりだとちょっと難しいし。」
「成行君なりにやったら良いんじゃない?そこは」
と初配信を終え、一息ついた後はSNSのアカウントに載せる記念撮影や意気込みを発信したり、コーナー決めをスタッフとしたりなどやる事は山のようにあった。
そして三日後二回目の配信の日になった。
この日は、この配信はどんな事をするのか。
リスナーの人達からの反響が試されるこの回も大事な配信だった。
前回、同様成行達がスタンバイOKになったらADさんのカウントダウンが始まった。
「本番行きます。3、2、1!」
「はい、始まってまいりました。第二回目の放送です。どうも皆さんこんにちは!平木成行です。そして」
「花宮琴美です!という事で今回は前回は十五分でしたが今回からは一時間となっております。それに伴ってリスナーの皆さん参加企画や私達が挑むコーナーなどこれから放送に繋がる配信になっております。」
「という事で改めてこの配信の企画内容を説明します。」
というと成行と琴美はこの配信の経緯やどのような事を発信するかの前回の説明に加え、今回の配信までにスタッフや社長を介して決まった新しい事を説明したのだった。
そして説明をし終えた後はいよいよコーナーに入るのであった。
「続きましては、企画に入りたいと思います。コーナーの時間ですねいよいよではコーナー名と説明をことちゃんお願いします。」
とここで急にちゃん付けをしたのは予めどうすればカップルぽくなるかを関係者で決めたところ愛称呼びになったので案を出し合って決めたの二人は了承済みである。
「はーい!任されたよ。なりくん。ここからは私に任せて。今回から新しく始まるのはNGワードゲーム!そして今回はやらないけど外来語禁止ゲームと交互に今後ローテーションでやっていくよー!そしてどっち等のゲームも負けた方に番組スタッフが考えた罰ゲームセリフを読まされます。ので読みたくなければ全力で勝ちましよう。」
「そしてこれからの為に皆様にお知らせです。これから番組内でリスナーの皆様に募集する項目を発表します。まず、一つ目がお便りですね。そして二つ目が悩み相談と恋愛相談ですね。宛先は…」
とこの調子で順調に伝えたい事は伝えたが所々噛んだり、スケジュールが押したりなどは合ったが無事二回目もやり終えたのだった。
そしてこの後、成行と琴美はSNS用のオフショットを撮り、個々のSNSアカウントで声優カップルチャンネルの宣伝をし、この日は二人のやる仕事は終わったのであった。
そして次の日は、改めて正式に活動が始まったのでホームページ用の写真を撮る事になった。
写真を撮る場所に入る二人。
二人には事前に撮影用の衣装に着替えてもらっていたのだった。
「僕達はどこに立てばいいんですか?」
「指示のある場所に立ちますよ。」
「ではそこのセットの椅子に座って、仲良さげにお揃いのポーズを取ってね。」
「分かりました。どんなポーズにしようか?成行君」
「そうですね…ハートとかで良いんじゃないですか?」
「へぇ~妹の言った通りの事を言うのね…」
「え、今、何か言った?」
「いや、別に何も」
「そうなんだ。じゃあポーズ撮るけど良いかな?」
「えぇ。良いわよ。」
とハートマークを作り写真を撮った。
そしてこののちに社長のプロデュース力も相まってお便りや相談やファンは順当についていき、声優カップルチャンネルは幸先の良いスタートを飾る事が出来た。
それから一週間後そのうちに二回目の放送から二回放送を緊張していた成行も慣れてきて自然体で配信に挑めるようになっていた。
そして今日も第五回目の放送が始まろうとしていた。
「琴美さんもうすぐ始まるよ」
「分かった水飲んだら座るね」
「琴美さんが席に着いたので本番行きます。3,2,1!」
「はーい!今回も始まりましたー!声優カップルチャンネル」
と今日も放送が始まる。
続
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