第16話:兄弟
新都市学園高等部への通学路で並んで歩くヒロミチとハルミの姿があった。
「昨日の台風、すごかったね!」
「ああ、風が玄関をたたく音がうるさくってよく寝られなかったぜ。ところでハルミさんよ! もうすぐテスト期間だな」
「そうだね、遊んでばかりもいられないよね。ヒロは勉強してる?」
「まーな。けど、なかなか一人だとはかどらなくてさ。特に現国、現社が苦手なんだわ」
「私は数学と物理かちょっと……」
「そんなら、それぞれ足らない部分を補完しあうために図書室に集まって勉強会を開くってのはどうだ?」
「あら! アンタにしてはまともな提案ね。ヒロ」
「ふふん! 俺はいつだってまともさ! ところで人選はどうする?」
「そうだなー、斬山姉妹とメイには参加してもらいたいけど……」
「いいんじゃないか。まあ、ついでだし榎原も誘ってやるか」
「じゃあ、榎原君はよろしく! 女子たちには私から話しておくね」
「オーケー」
放課後、利用者の減った図書室の隅にあるテーブルを囲み、対面する6人の男女。
排煙用の小窓から差し込む斜陽がやけに眩しい。
「さて諸君、ここに集まっていただいたのはほかでもない。迫りくる中間試験に対抗すべく学科目補完計画が発動されたからだが……」
単なるファッションで買った伊達メガネをかけ両肘をテーブルにつき、組んだ手に顔半分をうずめるヒロミチ。指先で口元が隠れ、その表情をいっそう読み取りにくくしている。
「ところで、さきほどから気になっているんだが。ソレは何かね? 斬山ツカサ君!」
“モガーー、モガガーー”
お誕生席のソレと呼ばれたモノは黒い頭巾を頭からかぶせられ椅子に縛りつけられている。
「ああ、これ……」
ツカサが事もなげに頭巾をはずすと、さるぐつわをかまされた女子生徒が現れる。
どこかで見たことがある人だ。
“モガーー、ンンン、モガーー”
「しっ、図書室では静かに! 今からソレを外すから静かにして!」
完全に目が怯えきっているが、その人が瞬きとうなずきで同意を示すとツカサはさるぐつわをほどいた。
「ぷはあーー」
解放された女子生徒は、新鮮な空気を取り込もうと深い呼吸を繰り返した。
あっこの人、こないだの着ぐるみグマの中の人だ! 名前は……確か、中野ひとみさんだ。
「今日の勉強会をサポートしてくれる、2年B組の中野先輩です」
えっサポ……どう見ても完全に拉致られてるとしか思えないんですけど!
「なっ、中野ひとみ、です。みっ、みんなからひとみんって呼ばれてます。こっ、これでも、勉強は得意なほうなので、分からないとこあったら聞いてください……」
「……斬山君、普通に頼むだけじゃダメだったのかね?」
「彼女には一つ貸しがあるのよ」
「……まあ、確かに先輩がいてくれたら心強いことに違いないが……。 いいだろう。では早速だが、ひとみん先輩には1学年の試験における傾向と対策をご教示願おうか」
「よっ、よろこんで……」
更生したひとみん先輩は何かに怯えるかのように従順だった。
だからと言って彼女がメイを襲撃したことは帳消しにならず、簡単に気を許すわけにはいかない。ボクの複雑な気持ちとは関係なく、この日を境に各自の学習進捗度は飛躍的に上がっていった。わからないところを聞くだけなら我がグループの頭脳、メイがいれば十分だったが、部外者のひとみん先輩が加わることによって、この勉強会にわずかながら適度な緊張感が生まれ、集中力が高まったことが結果につながったのだろう。事実、あの榎原でさえも1教科も赤点を取ることがなかった。みんな遊び惚けていたわりにテスト期間をうまく乗り切ることができたのは、ひとえにひとみん先輩のおかげと言っても過言ではないだろう。
ということで本日、試験から解放されたボクたちはささやかながら、ファミレス「GUEST(ゲスト)」で打ち上げを行うことになった。もちろん功労者のひとみん先輩にもご同席いただいた。
ボックス席のテーブルにはピザや季節のデザート、ドリンクバーからチョイスした飲み物などが次々と運ばれてきて所狭しと並んでいる。もちろんボクのセレクトはハニトー・タワー、一択だ。
「お疲れー」
「カンパーイ」
「やっと、試験から解放されたー」
「ひとみん先輩のおかげで助かりましたよ」
感極まって涙ぐむひとみ先輩。よほどつらい目にあったみたいだ。
「いっ、いやー、私は特に何も……(やっと解放されたし)」
「それでも先輩がいてくれたおかげで何となく勉強に身が入ったような気がするよ」
「そっ、そう? お役に立ててなにより……です。」
「改めてお礼を言います。感謝。」
「ひとみん先輩にカンパーイ!」
「かんぱーい!」
「イエーイ!」
みなテスト勉強でたまったストレスを発散させるかのように明るい会話で弾んでいた。
「テストも終わったことだし、休みに入る前にみんなでどこか遊びに行こうよ!」
「おっ、ハルミ! いいこと言った! どこに行く?」
「そうね、じゃあドリーミーランドとかはどう?」
ツカサがタイミングを見計らったかのように提案する。
「ドリーミーランドか! いいじゃん、ツカサちゃん! グッドアイディアだよ!」
早速、ヒロミチが食いついてきた。
「なあ、いつなんだ? いつにする? ドリーミーランド!」
およそドリーミーに似つかわしくない男、榎原も意外なことにノリノリの前ノメリだった。まさか、こんなところで好感度を狙ってきているのかな?
そういえば数日前、ボクはツカサがドリーミーランドについて話していたことを思い出した。
「次はドリーミーランドよ!」
「ん? 何でドリーミーランド? 行きたいの?」
「ふふふ、ただ単純に私が行きたいからってだけじゃないの。これも小笠原教授の足跡を追うためよ!」
「はあ、足跡? 足跡ねえ……」
なんて感じだった。
「ところでひとみ先輩、ヒロミチ君になにか伝えたいことがあるんじゃない?」
しばらくワイワイ楽しく飲んだり食べたりした後、めずらしいことにツカサが会話の先端を切った。そしてそのままひとみ先輩に大きくふると、ひとみ先輩は慌てて反応する。
「そっ、そうそう、わたし、笠間君のお兄さんのこと話さなきゃ!」
へっ! となるヒロミチ。
「笠間君のお兄さん、笠間ヒロノリさんだっけ? 彼、今、人類救済会っていう新興宗教団体に入ってるみたいなんだけど、本部と支部の連絡係や食料搬入なんかをやってるみたいよ」
「なっ、なんでひとみん先輩が兄貴のことを……」
狼狽するヒロミチ。
「わたし、もうそこのバイトやめちゃったから正確じゃないかもだけど……配送ルートは知ってるよ。もし、彼を救い出せるとしたら今しかいないんじゃないかな? その宗教団体、実態は結構ヤバいみたいで、外界から信者を遮断したうえで洗脳するなんて時代遅れなこともやってるみたいだよ。今ならまだ間に合うと思うから……今こそ家族の絆が必要かも」
「よっ、余計なお世話だって! 自分から家を飛び出していったバカ兄貴のことなんて俺は知らねーつうの! 前にも言ったけど、子供じゃねーんだからほっときゃいいんだよ! んなことより俺の釣りの話を聞いてくれよ! こないだ河口にすごいポイントを見つけてさっ! ありゃあとんでもない大物が潜んでるに違いないぜ!」
必死で話の軌道修正を試みるヒロミチ。確かにヒトの家族のことに中途半端に口をはさむわけにはいかない。ヒロミチ兄の話をこれ以上追及する者はなく、この話は終わりとなった。
笠間ヒロミチの兄、ヒロノリは大学卒業後、来る日も来る日も就職活動に奔走する日々だった。だが、たいてい面接に進む前に書類審査で無味乾燥なお祈りメール(不採用通知)が送られてくるのみだった。その度に社会からの疎外感を募らせてゆき、先の見えない不安に取りつかれていった。加えて長男であることに対する暗黙のプレッシャーから家にいても居心地の悪さを感じ、いたたまれない気分になっていた。そしてついに履歴書の送付先が50社を超えようとしたとき、精も根も尽き果てて半ば自暴自棄になり、自分には未来を選択する権利もこの社会で生きていく存在価値すらもないと思い始めていた。そんな時、あてもなく夜の繁華街をさまようヒロノリに街頭で一人の若い女が声をかけてきた。
「ねえ、キミ。今、少し時間ある? 何か悩み事とかあるみたいだけど良かったら話してみない?」
「えっ……」
ヒロノリは自分に向かって突然話しかけてきた女に若干うさん臭さを感じながらも彼女の呼びかけに足を止めた。こんなにもふさぎ込んでいる自分に話しかけてくれた若い女に興味をひかれたのは、つかのまの間だとしても人との会話を通じて自尊心と人間性を取り戻せたような気がしたからだった。
「それはさあ、世の中がさ、人々が平等じゃないから起こる悲劇なんだよ。不平等が産み出す不都合な世界にこれ以上目をつむっていてはダメよ! 君のような仲間がたくさん集まるところを知ってるよ、ねえ、今から行ってみない?」
ヒロノリがすべてを語る前に彼女はどこかで聞いた風なことを言った。そしてヒロノリは彼女に促されるままワンボックスカーに乗り込む。月と地面に突き刺さった剣がデザインされたステッカーが車体側面に貼られているのが見えた。彼を乗せた車は夜の街をしばらく走ると街灯もまばらな郊外へと走り抜けていった。この日をきっかけにヒロノリは知人や家族との連絡を絶ち、人類救済会という新興宗教団体に仮入信することになった。メンターの教義に耳を傾け、修行と称した精神的肉体的修養に明け暮れる日々を過ごした。何より似たような境遇の若者がたくさんいることに驚きつつ、孤立した不安から解放された安堵感に身を任せて、自ら客観的に物事を見つめることから目を反らしていった。
数か月がたったころ、ヒロノリは人類救済会本部と各支部の連絡係を務めていた。そして今、田島という年配の男を隣に乗せて車を走らせている。教団のシンボルマークの描かれたワンボックスカーを運転し、各支部に配給する食料を配ってまわった。代わりに集金した上納金を積み本部に向けてハイウエイ5号線を走っているところだ。詳細は聞かされていないがキャッシュレスの時代に口座振り込みを使わないのは申告できない“黒い金“だったりするということなのだろうか。いや、下手な詮索はしないに限る。ヒロノリは余計な考えを頭から追い出すようにハンドルを握り直し、意識的な瞬きを2、3繰り返した。と、いつの間にかバックミラーに急接近する黒い影があることに気付く。
「!? なんだ?……田島さん、アレ、なんなんっすかね?」
助手席で頬杖をつく田島に親指で後ろを見るように合図する。
「なんだあ? アオリ運転か?」
田島がシート越しに振り向くと黒い大型バイクがこの車との車間距離をピッタリ詰めて追走しているのが見えた。バイクだけでなくライダーもスモークシールドを張った黒いヘルメットに黒いライダースーツと全て黒ずくめという異様ないでたちだった。
「ですよね! あおってきてますよね! 俺、何かしましたっけ? 気に障るようなこと」
「いいや。ただのガキがイキがって、からかってるだけだろ。あんなのは無視、無視」
次の瞬間、黒い巨大なバイクはヒロノリたちの乗る車を追い越したかと思うと、車間距離も取らずに急に同一レーンに割り込んできた!
「うっわ! 危ない!」
急ブレーキ、急ハンドルで慌てて衝突を回避し、路肩に緊急停車するヒロノリ。
黒い大型バイクは、このワンボックスカーの進路をふさぐように前方に止まった。ライダーはバイクにまたがったまま振り向きもしない。奴はいったい何を考えているのか……。まさか、この車で運んでいる上納金が目当てなんじゃ……?
「ヤロー! 調子乗りやがって! 文句言ってやる!」
「田島さん、やめた方が! どんな奴かわかんないのに外出るとアブないっすよ!」
田島は車を降りると勢いよくドアを閉めた。とたんに田島の姿が見えなくなる。黒いライダーは、相変わらず同じ姿勢で目の前に静止しているのに、彼はわざわざこの車の後方をぐるっと回ったのだろうか? だが、それ以来何も起こらない。それどころか何の言い争いひとつ起こらないまま時が過ぎていった。運転席から様子をうかがっていたヒロノリが不安を覚え始めたころ、前方の黒いライダーがバイクの上でゆっくりとこちら側に振り向いた。体の線にぴったりしたライダースーツのたおやかなフォルム、くびれた腰から女だと分かる。こんな迷惑行為を働く輩は必然的に男に違いないと思っていたヒロノリは困惑した。その女の伸ばした右腕には何か銃のようなものが握られている。
ドン!
次の瞬間、ヒロノリの眼前を保護しているはずのフロントガラスが砕け、放射状のヒビが走った! 透明だったガラスに穿たれた穴は一瞬にして視界を曇らせる。 撃ってきた! ヒロノリは本能的に危険を察知しダッシュボードに身を伏せるが、荷台に積んだ荷物から炎が立ち上り、たちまち車内に黒い煙が充満した。上納金を入れたボストンバッグもあっというまに炎上し炎につつまれた。煙にいぶされてたまらず車外に転がり出るヒロノリ。
「うわっ!」
慌てて、車の後部に身を隠した。ヒロノリはその時はじめて地面に田島が伸びているのを発見した。
「たっ田島さん! 何があったんですか! しっかり!」
「‼」
ガツッ!
首元をとてつもない握力で掴まれ、つるし上げられたヒロノリは自身の身に何が起こったのか確認しようと無理やり視線を下方に向ける。そこには黒いライダーと同じ格好をした黒いスーツ、黒いヘルメットの小柄な女が片手で喉元を閉めあげているのがかろうじて確認できた。くっ苦しい、息ができない。大男でもないのにとてつもない腕力の持ち主だ。どうあらがおうとしめつけてくる腕は全くびくともしない。
「いっ息がっ! どうして? なっ何が目的なんだ……」
「……」
相手は無言のまま威嚇するようにあいている片方の拳を突き出す。そしてリアウインドウに貼られた人類救済会のエンブレム、月と剣のロゴステッカーにその拳をたたきつける。
ゴシャッ!
いとも簡単に強化ガラスが粉々に砕け、車内で行き場を失っていた黒煙をもうもうと吐き出した。とんでもない破壊力だ。気が付くとヒロノリはハイウエイの側壁に背中を押し付けられるような形で上半身を反らされ、半身を空中に乗り出されていた。文字どおりこの黒いライダーの腕一本だけがヒロノリの命綱だ。この高さから落とされたら頭から真っ逆さまに転落し、ひとたまりもないだろう。
「やっ、やめてくれ! 殺す気か?」
「お前たち秘密結社を1人残らず根絶やしにする」
黒いライダースーツの女は物騒な言葉を口にする。
「ひっ、秘密結社? なっ、なんのことだ! おっ、俺はただの宗教法人の連絡係だ! 何も知らない!」
「それがどうした? あんたはここで死ぬんだ!」
「こっ、こんな高さから落とされたら、本当にしっ、死んでしまう!」
「それが嫌なら、今すぐ飛んで見せろ!」
無理難題を言って、黒いライダースーツの女はかまわずヒロノリの体を外壁の淵からそのまま背後へと突き落とした!
「うわあああーーー」
死んだ! 俺、死んだ! 死への恐怖がヒロノリの全身に広がる! 一瞬、脳裏に母親の顔が浮かんだ。
「母さーん!」
ドッパーン!
地面にたたきつけられ粉々になると思った瞬間、ヒロノリの全身を衝撃とともに冷たい水が包み込む。落下地点に川が流れていたのだ。軽く3メートルは沈んだだろうか。慌てて水面を目指してもがく。衣類がまとわりついて手足が重い。
やっと水面から顔を出し呼吸を確保することができた。
ガハッ! ゴホッ!
だいぶ水を飲んだらしい。
「うっわ! びっくりした‼ 空から人が降ってきた!」
岸にいた釣り人が驚いてひっくり返っている。何とか岸にたどり着くと、その人が水から上がるのに手を貸してくれた。
「手を貸すから、つかまって! えっ、あっ、兄貴⁉ 何やってんだよ? こんなところで!」
「ハイウエイから突き落とされて…… ええっ⁉ おっ、お前! ヒロミチ?」
偶然にもそこに弟、笠間ヒロミチの姿があった。ひょんなところで兄弟の再会となった。
「突然、家からいなくなったかと思ったら、なんで川なんかにダイブして泳いでんだよ!」
「お前こそなんでここに?」
「なんでって、釣りしに来たに決まってんだろ! まったく! ヌシを狙いに来たら代わりに兄貴が釣れるとは。とんだ大物が釣れちまったぜ」
「お前……」
「とにかく水から上がれよ! 風邪ひくぜ」
「上にヤバいのがいて襲われたんだよ! 逃げなきゃ、早く逃げなきゃ! 殺される!」
「あれハイウェイ5号線だろ。んん~~こっからじゃ何も見えないぜ……とにかく落ち着けって」
ヒロノリはヒロミチの手を借りて岸に上がった。水を含んだ衣類や靴が重く、動作を縛る。
「ヒロミチ、俺、ほんと、死ぬとこだった。上にいる黒いライダースーツのやつらに殺されかけたんだ! 奇跡的に落ちたところが水だったから良かったけど……もし、コンクリートの上だったらと思うと……」
寒さと恐怖で体の震えが止まらない。
「とにかく無事でよかった。その恰好じゃどこにも行けないだろ。っていうか、いったん家、帰るだろ?」
「ああ、でも……」
「でもも、へったくれもないだろ! もういいだろ。いい加減、帰ってこいよ。親父もお袋も心配してんだぜ! どんな理由があったって、これ以上迷惑かけるようなことすんなよ」
「……ああ、わかった。金輪際もうしない……」
ハイウエイ5号線の上では黒いライダースーツのボクとツカサが並んで側壁の下を眺めていた。
「ねえ、これで本当に良かったのかな?」
「さあ? 結局、家族の問題は家族にしか解決できないもの。でも、きっとヒロミチ君のお兄さん、今日だけは美味しいご飯を食べてご両親に思いっきり甘えられるんじゃないかな」
「にしたって、ここまでやる必要あった? そこで伸びてるオッサンとか、どうするの?」
「あとはA-10、レイカに任せて私たちは撤退しましょ」
「んなこと言って。彼女に後始末ばっかりやらせてると、まーた怒られるよ!」
「ねっ! このまま海まで走りにいかない?」
「そうやって、はぐらか…… いいね! じゃあ、帰りはボク、運転する!」
「フフッ、だめえ」
「ええっ、なんで? じゃあ、じゃあ、ジャンケンで……」
「いたしません!」
「なんで? なんで?……」
なんて言いながら、ツカサの愛車で仲良くタンデムして走り去ってゆく2人だった。
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