第8話 RPGツクール4の思い出と攻略本

 私の知る限りRPGツクール4の攻略本は2冊あった。


 Vジャンプが出版したものとエンターブレインが出版したものだ。


 当時小学生だった私が買ったのは高いが厚みがあって色々書いていそうなエンターブレイン出版のモノだ。いわゆる


 大丈夫ファミ通の攻略本だよ。


 である。

 この攻略本の素晴らしい所は光り輝くギャグセンスだ。

 イベントの作り方のページに、仲間との別れ方の例を紹介してくれているのだが、


 こんな別れはいかが?

朝起きたら仲間が神隠しに(ミステリー)

突然「店をやりたい」と去る(ドリーマー)

途中から歩かなくなった(足つってる)

借金のカタに連れていかれる(フロ行き)

戦闘のドサクサで消える(軍法会議もの)

価値観の違いで口論に(バンド系トラブル)

実は仲間全員がボス的だった(自分も悪)


 というものだ。

 なんて別れ方を紹介するのだ。

 ていうか借金のカタのフロ行きって、子供には意味わからないよ。

 どんだけギリギリ責めているんですか。

 2001年2月初版発行で当時の自由振りがうかがえますね。


 ちなみにエッチなワードの伏字の仕方、間接的な表現も乗っているんですが、


 オティムコ

 ビッグマグナム


 何をすすめているんだ……子供も読むんですよ(笑)

 当時の編集部は天才鬼才ぞろいだったのがよくわかります。


 というか本作にかかわらず、昔の攻略本ってこういう笑い要素が多かった気がします。


 ちなみにVジャンプ版ですが、ページは少ない反面、キャラのイラストが余白に描いてあったのがポイント高かったです。

 女海賊とかビーナスのイラストがエロカッコよかった。

 RPGツクール4のキャラデザが好きな私としてはこのVジャンプ版も欲しかったけど、小学生の経済力で同じゲームの攻略本2冊は無理でした。

 (読み物として今からでも欲しい……)


 ところで肝心の私は当時何を作っていたのかですけど、


1作目

 筋肉マッチョな男のグラフィック×4のパーティーが世界を救う話。

 主人公のグラには78番巨人のグラを使いました。

 趣味全開ですね。流石は将来グラップラーバキ信者になる男。


2作目以降

 男女2人ずつのダブルカップルモノ。

 恋愛要素が入ってきました。


3作目

 主人公以外の3人が全員女。

 うち一人は男だと思ったら実は女だったキャラ。


 ゴリゴリと萌えに侵食されているのがわかりすぎるほどにわかりますね。

 そりゃ1話で話しましたがRPGツクール4って女キャラのデザインが美少女過ぎるんですもの。



そしてクラスメイトとの思い出。

彼は作りたい気持ちはあっても実力が伴っていなかった。

マップを作るのが雑でオブジェクトの端を整えることもせず正方形のタイルが黒い世界に浮かんでいました。

 なので私が色々とレクチャーしたら


「じゃあさ、俺の作ったマップだけど細かいところいい感じに整えてくれよ」


 とか言ってきました。

 いや自分でやれよ。漫画読みながら何投げとんねん。

 さらにイベントを使いこなせばどんなイベントでも作れると教えると、


男子A「え?じゃあ主人公がウンコ漏らすイベントも作れるの?」

  私「作れるけど……」


 お前はそのイベントを本当に作りたいのか?

 なんのために?


 ちなみにイベント作り最大のネックはスイッチです。このスイッチ、効果を文章でわかりやすく説明するのは不可能なので深くは触れませんが、イベントAを発動させたあと、他のイベントの内容が変わるために使うものです。

 小学生当時、これの使い方がわからなくて本当に苦労しました。

 わかる人はわかってね。


 RPGツクール4の思い出は以上になります。

 ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。

 あとはRPGツクール5と事実上の6なのですが、そちらは情報が薄くなります。

 それでも興味があるかたは読んで頂けると嬉しいです。


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