Episode.15 Secret service

「ふえぇぇぇぇ~~~~~ん! ……私、もうお嫁に行けない〜〜」


「お〜、よしよし……可哀想に……」


 親友の冴子が頭をポンポンしてくれた。


**********


 冴子と待ち合わせをして、またいつもの女子会をした。


 私が運転手付きの高級車で待ち合わせ場所に現れたので、冴子はかなり驚いていた!


「じゃあ、お帰りになる時、ご連絡をお願い致します!」……と、運転してくれていた女性が、私に45度の角度で敬礼をしたので、冴子は更にびっくり!


「めぐみ? ……何がどうしてこうなってんの?」……当然ながら、冴子が目を真ん丸くして聴いてきた。


 ……前回の『Episode.14』で、私が原因で暴動が起きてしまったため、そのあと、私の『公共交通機関使用禁止』が閣議決定されてしまい、お出掛けする時は、ほとぼりが冷めるまで、覆面パトカーや内閣直属の警備車両……しかも、男性だと危険な為、寄りすぐりの女性警察官や女性自衛官が送迎してくれる事になったんだ。


**********


「それにしても、めぐみが、あの暴動の発端だったとはね……」


「ふえぇぇぇぇ~~~~~ん!」


「あ〜! ごめんごめんごめん! ……私も驚いちゃったもんで」……と言って、また頭をポンポンして慰めてくれた。


「暴動の元凶になった女なんて、みんな怖がって、テロリストか軍隊くらいしか相手にしてくれなくなっちゃうよ〜〜(泣)」


「それは大丈夫でしょ〜? ……私だって知らなかったんだから、身バレさえしなければ問題無いよ! ……あ〜あ〜、可哀想かわいちょうに、お鼻かみましょうね! はい、チ〜ン!」


 ……私が人目もはばからず、鼻水まで垂らして号泣してたから、冴子がティッシュで拭いてくれた。 恥じゅかちい……。


「……男って意気地いくじ無しで臆病だから、今まではめぐみが『結婚して!』……って懇願する事で、逆にめぐみに変なムシが付くのを防いでた……ってわけね……。」


「『結婚して』って言ったら男が逃げちゃうし、言わなかったら暴動が起きちゃうんだとしたら、私は一体どーすれば良いの?」


 冴子も頭を抱えて、必死に考えてくれている。


「う〜〜〜ん……『暴動』……『テロリスト』……『軍隊』……か……」


 やだぁ〜〜! 冴子、思考がおかしな方向に向かって無い!? ……まさか『傭兵になれ!』とか言い出さないわよね!?


「ふっふっふっ」


 ……な! 何!? その笑い……(汗)


「めぐみ……良い事を思い付いたわよ!」


 ……!?


 ……さて、冴子の笑み……そして彼女の言う『良い事』とは? そして私……『めぐみ』こと、本名『蛸殴たこなぐり 使手恵してえ』の運命や如何いかに!? 


 ……次回 Episode.16 『Operation“JP”』……お楽しみに! ← 引っ張る〜(笑)!

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