Episode.09 Blue
「……で、でも、もしも
宏美が目を潤ませながら聴いてきた。
宏美? どうしちゃったの?
前は、こんな子じゃ無かった。 ちょっと幼さはあったけど、もっと元気ハツラツで、悩みなんて持ち前の元気で吹き飛ばしてたのに……。
これ……もしかして『マリッジブルー』?
結婚を控えた女子が、精神的に不安定になっちゃう事があり、それを『マリッジブルー』と言うらしい。
食べる物もセーブしてるようだし、何より色々と将来が不安になっている時なんだろうな……かわいそうに……。
私は出来るだけ明るい声で言った。
「『もしも』の話は
瀬楠が戻って来た。 宏美は泣き顔で崩れたメイク顔を瀬楠に見られたくないからか、うつむいてしまった。
「ん? どうした? てっきり昔話で盛り上がってると思ったのに!」と、瀬楠が心配そうに宏美を覗き込んだ。
瀬楠……優しいな……。
……!
そうだっ! 宏美を安心させる、良い方法を思い付いちゃった!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます