Episode.08 Q and A
何? 今の……!
私、
「な……なにバカ言ってんのよ! ひろみ、お腹が空き過ぎて、脳に栄養が行き渡って無いんじゃないの!?」……と冗談交じりに言ったが、宏美は真顔で……
「めぐみ、瀬楠くんとお話する時、いつもイライラしてるじゃない? だから私……きっとめぐみも瀬楠くんの事を好きなんだろうな……って思ってた……」
……確かに『好きか? 嫌いか?』と聴かれれば『嫌いでは無い』が、名前の事を考えたら絶対に好きにはならない。 ……ってか、好きになっちゃいけないんだ!
「ひろみ、安心して! 私は瀬楠を絶対、絶対、絶〜〜対、好きにはならないから!」
「……何で? 瀬楠くんも、きっとめぐみを好きよ? ……めぐみがその気になれば瀬楠くんだって……」
「大丈夫! 無人島にあいつと二人だけで漂着しても、私は絶対、あいつとは結婚しないから!」
「……逆にどうして? 瀬楠くんはとっても素敵な人なのに、なんでそこまで否定するの?」
……あいつが素敵かどうかは、個人の嗜好の問題だから敢えてコメントを控えますが、私には確固たる理由がある!
……致し方なし……その
「さて、ではここで問題です。 ……私と瀬楠が結婚したら、名前が変わります。 どういう名前になるでしょう?
急展開で驚いたのか、宏美が真ん丸な目で私を見返したが、すぐに考え始めた。
今、宏美の脳内では……
『
そして!
……案の定、清純な宏美が小さく悲鳴をあげ、耳まで真っ赤にして顔を押さえた。
「ね? 判ったでしょ? 私があいつと『絶対に結婚しない』って断言した意味……」
宏美はまだその名前の衝撃から立ち直れていない模様……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます