37.点

 君は僕の癒しで僕は君の安楽?愛だの恋だのなんとも薄っぺらい。同じ幸せに飽きてくるのは地球人だから仕方ないとしても。君の作る世界が好きだった。ずっと一緒にいたかった。だけど隣にいるのは君でなくてもいいってことに気付いてしまった僕はよくある素敵に汚れた夜に溶けた。僕らはもう繋がらない。一緒に何かにはなれない。でもこうなったのは魔法が解けたせいじゃない。夢から醒めたからじゃない。初めからずっと形はこう

。勝手に作り上げてただけ。使い古した心地良さや安心感は全部心の中でタイクツって呼ばれるんだね。全てぶちまけるにも遅すぎた。途切れた2人は静かに終わる。お互い次の誰かとは上手くやろう。そうでなければ僕らはまたただの点に戻ってしまうんだから。

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