蛇足という名の解説話 その1
すみませんm(_ _)m
話の進行速度を上げるために用語の解説、補足をかなり省きました。これからも話をテンポ良く進めるため所々省くことがあるかもしれないので、時々こうして解説を入れます。
前話に解説されているのもあるので必要ないと感じたらお飛ばし下さい。
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『
公的機関になったのは最近で、それまでは政治の裏で支えてきた異能集団。歴史は一説によると奈良時代からと言われているが平治の乱で代々伝えてきた書物が焚書されてしまった。奈良時代から平安時代の平治の乱までは朝廷に仕える下位組織であったが平治の乱に巻き込まれ、源氏に付いた死縷々士達は処刑か流刑に、平氏についた死縷々士は戦いの後追放になった。
焚書された書物は『
平氏に付いた死縷々士は必死に止めたが平清盛の強行により、焚書される。そのあと平清盛は死縷々士を東北に追放した。
そのため今では、死縷々士の名家の多くは東北、日本海側にある。
奈良時代の頃から異形、つまりは「妖怪」と戦っており、昔から平和を陰から支えてきた。
死縷々士の素質は99%遺伝であり、一般人は特別な訓練をしないとまともに異形と戦えない。
死縷々士の家に生まれたら100%国からスカウトが入る。
異形の対処を行うのは三者。
・国家機関の「
・民間の術師ギルド
・個人の死縷々士
「死縷々特務隊」は国が運営する異形対策機関であり、別名「公安」。入隊するには国家試験を受けなければならない。名家出身で実力がある場合は国から推薦が来るのでこれはパスだ。国が運営する為、民間よりも強く、この国の精鋭だ。最低でも年棒は1500万を超えるが死亡率が高い為、常に慢性的な人材不足に陥っている。
民間の術師ギルドは「死縷々特務隊」に比べて簡単な試験しかなく、一般の術師でも実力さえあれば入れる。別名「民間」。
依頼も国と比べて簡単な依頼しかなく、民間が対処しきれなかったら、公安に丸投げされる。
年棒は完全歩合制なので働きよって0〜一億まであり得る。
最後に個人の術師
報酬は公安は維持費が、民間は手数料を取られるが個人はそんなものがない為、一番稼ぎが良い。代わりに実績・実力がないと依頼は来ない。依頼は国や自治体からの依頼、民間ギルドが対処しきれない依頼を受けれる。
最高で年棒十億の術師もいた。
階級は全て同じで、国が実績・実力を見て決める。
下から順に
鋼鉄<銅<銀<金<白金<
金剛クラスの死縷々士は日本に一人、世界に三人のみとなっている。
『異形』
別名「妖怪」。実は奈良時代から存在し、たびたび『世界の亀裂』から現れたり、妖気が一定の場所に溜まることで瘴気となりそれが集まって生まれる。
地球の物理法則を無視した存在であり、人間とは違い全ての異形が妖気を扱える。また人間に対して激しい敵意を抱いており、人間は無差別に殺す。
強さはばらつきがあり、階級も分かれている。
下から順に
F<E<D<C<B<A<S、となっている。
Fは一般人でも本気出せば金属バットで殺せる程度。
Eは小口径の拳銃でなんとか倒せる程度。
Dはマシンガンなどの小火器で普通で殺せる程度。鋼鉄級
Cから妖気がないと倒すのが難しくなってくる。(ほぼが自己再生持ちのため)
また強さも跳ね上がる。
Cは中口径の集団集中砲火でなんとか倒せる程度。銅級。
Bはもう銃火器は効かない。歩兵砲でもかなり厳しい。銀相当の術師がいなければ小さな町は崩壊する。しかもここら辺から知性があり妖術も使いこなし始める。銀等級。
B+は戦艦大和の46センチ砲でも数発は要る。軍基地を単身で全壊できる。金等級。
Aはもう軍では対処不能。発見され次第各地で非常事態宣言が出される。
A相当の異形一体がアメリカのサンディエゴ海軍基地に襲撃。34分で軍基地は沈黙した。白金級でギリギリ。
A+。米軍が特殊な捕獲方法で実験場に誘き寄せ、プルトニウム爆弾を喰らわせたが普通に生きている。死縷々特務機関、民間ギルド、総員レベル。観測されたのは5体のみ。翡翠二人で対処するレベル。
S。『東京百鬼夜行』でのみ観測される。近くにいた白金相当の術師三人が30秒で死亡。そのあと街中で鏖殺をしながら2km進んだ時に、金剛級の術師に観測され10分の戦闘の末、翡翠級の術師の援護もあり完全に祓うことに成功。観測されたのは2体。もう1体は『世界の亀裂』からどこかに消えていった。2体の名前は「
《極秘情報》
世界には告知されていないが、アメリカ政府と日本政府、東京百鬼夜行に参加した死縷々士のみ知る情報。世界に混乱が広がる為現在も秘匿されている。
一部公開
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ℵ(アレフ)。監視カメラにより渋谷のスクランブル交差点で中心で2秒間の完全体の観測。一人の子供を残して完全体から半径500mの人間、異形問わず生物が消失。推定2万人の人が行方不明になった。2秒間の顕現のあと消失。姿は監視カメラと子供が見た姿が異なっている為、存在は定かではないが、残された妖気が観測されたSクラスの異形とは違うと断定された。
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なお異形のクラスと異形災害全体のクラスは別である。
『東京百鬼夜行』
2019年5月5日午後1時4分31秒に渋谷のスクランブル交差点で大規模な『世界の亀裂』が観測される。
それから5分後の午後1時9分32秒に最初の異形が観測される。のちにSクラスの異形と判明。同時刻に新宿方面でSクラスの異形を観測
午後1時16分に死縷々士が到着。各地の死縷々士が集まり、参加した人数は5644人。そのうち約1800人が死亡となる。
各自接敵した瞬間戦闘を開始、この判断が被害を最小限に
午後1時20分18秒に渋谷にℵ出現。午後1時20分20秒に消滅。
同日午後2時40分Sクラス「百足」消失確認。
2日の死縷々士の奮闘により、
2019年5月7日に、全異形の消失を確認。
経済大国の日本に政治的、経済的空白を与えた2日間だった。日本経済は大きく下落し、昭和恐慌よりも酷い経済破綻が起きた。しかし他国からの国際支援と、妖気を使ったエネルギー運用により2020年には東京百鬼夜行前を越し、今でも経済成長を続けている。
東京百鬼夜行後、政府と死縷々士の調査により、出現した異形は全てBクラス以上だった為、かなりの妖気汚染と建物の破壊が起きていた。
国会はこのことから、対異形型災害における対策機関の創設を発議。可決した後は世界に死縷々士と異形の存在を認めた。世論では多くの政府への批判が相次いだが国民の想いは同じで"異形への恐怖"であった。最終的には対策機関の創設を支持する形になり、『死縷々特務機関』が発足。別名『公安』は数多くの異形を屠った。
なお異形がどこから来るのかは調査中である。
『鬼怪行文』
"日本三代密書"の一つ。原初妖術が多く乗っていたが平清盛により焚書されてしまう。しかし、妖術が乗っていただけあり、1冊分密かに写本が作られていた。
昔の死縷々士は燃やされぬために各地にページごとに隠した。それを知った平清盛が激怒し、死縷々士たちを追放。しかしそのまま見つからなかったため放置されていた。S
原初の妖術は希少性が高く攻撃力が強いので、一ページ見つけただけでも銀等級までは強くなれる。全てのページを揃えたら、原初の妖術を全て習得できると言われているので、おそらく金剛級死縷々士になれると言われている。
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もし物語の途中でわからない用語があったらコメントで教えてください。次回の解説話での参考にします。(次話は本編です)少し更新が遅くなりますのでよろしくお願いします。
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