長女ウルズの人物紹介 VOL.3

 ご機嫌よう皆様。長女のウルズです。

 え?待ってた?ええ。どうも、ありがとうございます。

 へ?相変わらず美人?⋯⋯⋯⋯ど、どうも。

 えふんえふん!そ、それでは気を取り直して、紹介に参りますね。



◆◇◆◇◆◇◆


【No.1】


 ヒイロ・メリファー/熱海あたみ しょう


・魔術について


 クオリオとの修行の成果により、白魔術の補助系三種を習得した模様。さらに凶悪という強力な相棒により、こと近接戦闘においてはかなりの強さを保てるようになりました。


・【摩天楼のロキ】について。


 彼は元々、現代日本の青年誌にて連載された【摩天楼のロキ】の主人公でありました。暴漢に襲われた少女を救うことで、後に巨大財閥を倒壊させるダークヒーローの物語は始まる⋯⋯予定でした。なぜ始まらなかったのかは⋯⋯ええ、みなさんご存知のとおりです。

 摩天楼のロキの愛読家であるヴェルザンディいわく、この摩天楼版の彼は、ヒイロとしての彼と大きく異なる人物らしいです。

 ただ、その片鱗はあったそうですよ。例えば、ショークとの闘いの際に隠し集めた『ビリビモスの鱗粉』を使って、反撃しようとした時とか。私も本来の彼について気になりますので、また詳しく聞いてみましょうかね。

 



【No.2】


 エシュラリーゼ・ミズガルズ


・過去について。


 どうやら十歳までの記憶がないそうです。

 ですが、ミズガルズ孤児院という場所に引き取られ、院長であるサティ先生と沢山の孤児達と共に生活していたのだとか。その後、孤児院は魔獣達に襲撃され壊滅。唯一生き残ったシュラは、魔獣に対する復讐を誓いました。

 彼女の魔獣に対する異様な復讐心は、この過去が原因のようですね。

 その後、各地を転々としながら魔獣の討伐を繰り返していた模様。いつしかアッシュ・ヴァルキュリアとよばれる程に強くなった彼女はとある人物と出会い、決闘の末に敗北。そして彼女はアスガルダムに訪れ、その人物の手引きにより『ヴァルキリー学園』へと編入することとなりました。


・現在について


 魔獣についての憎しみや復讐心は決してなくなってはいません。しかし、若くして修羅の道へと進んだ彼女にとって、ヒイロという自分の世界を大きく塗り替える存在に出逢ったのは衝撃だったのでしょう。

 今の彼女にとって、ヒイロは非常に大きな存在となっているようです。


・ウルズからの一言


 はい、遂にデレましたね。ですがまだまだ確固とした気持ちとは言い難い模様。この気持ちかしっかりと形になって、自分の中にあるのだと自覚するのはいつになるでしょうか。



【No.3】


 クオリオ・ベイティガン


・姉について


 騎士団長補佐官筆頭という非常に高い地位にいる姉を持っていらっしゃるようですね。名前はリーヴァ。シュラと対峙した際には辛辣の一言に尽きましたが、クオリオの説得には耳を傾けたようです。


・交友関係


 面倒見はいいながらも少し捻くれがちな性格な為か、友達らしい友達は居なかった模様。しかしヒイロの為に姉のリーヴァとシドウ教官を説得したその熱意から、心に熱いものを持っている男の子なんですね。

 だからこそ、原作での末路を想うと切ないのですが。



【No.4】


ルズレー・セネガル。


・セネガル家について


 貴族であることは名言されていましたが、セネガル家はどうやらオードブル家と同じ旧貴族と呼ばれる類みたいですね。

 騎士との癒着によって権益と富を肥やしている現貴族とも違う派閥であり、旧貴族は高圧的で高慢な人が多いらしいです。ルズレーのあの他者を見下す姿勢も、その典型といえるのでしょう。


・ヒイロについて


 ヒイロに対しては手駒、下僕などあんまりな扱いですが、額面通りに捉えるには彼への執着は強いですね。もしかしたら、ヒイロ・メリファーという存在はルズレーにとっての特別なのかもしれません。




【No.5】


 凶悪


 ヒイロがコルギ村の孤児院にて拾った鉄パイプです。

 少女の人格を持ち、触れた者の脳内を介して交信する能力を持っております。性格は時折、容赦のない合理性や他者を馬鹿にする言動などが見られますが、自分からヒイロに所有をもちかけたりと、不思議な面の多い存在です。


・性能について


 彼女はただの鉄パイプではなく、所有者の魔術をブーストさせる得異能力をもっております。また洗脳状態とはいえシュラの剣撃を受けられる耐久性もあり、更には指輪ほどに縮むことも出来るようですね。

 しかし彼女を所有することは精神に強力な負荷がかかり、直接触れているだけで精神が狂ってしまうのだとか。

 ええ。なんでヒイロは平気なんですかね。私にも分かりません。


・原作のその後


 原作においては、シュラが力を暴走させ、半壊させた孤児院に取り残されたままでした。そこを仮面の男が現れ、回収。その後、数々の悲劇を引き起こしたそうです。仮面の男にとっても凶悪を回収出来たのは想定外だったらしく、鬱シナリオらしい主人公不遇のイベントと言えたでしょう。



・正体について


 『灼炎のシュラ』の序章、港町フィジカにてシュラが討伐した魔獣。その魔獣に止めを刺した際に使用した鉄塊が、この鉄パイプだったそうです。

 いえ、違いますね。もっと正確に言うならば⋯⋯


 "彼女は、シュラに討たれたはずの魔獣なのです"。




【No.6】


 パウエル・オードブル


 あのヒイロですら気持ち悪いと豪語するほどずれた美的センスを持つ、旧貴族の一人。また、ブリュンヒルデ本隊に属する騎士でもあります。その実力は確かであるらしく、彼の使う緑魔術はシュラを苦しめました。


・本来の立ち位置


 原作においてはこの先のストーリーにて、シュラと関わりのある立場だったのですが⋯⋯幸か不幸か、彼は今回の一件により重大な処罰を負うことになりました。果たしてパエリア⋯⋯失礼、パウエルの再登場はあるのでしょうか。






◆◇◆◇◆◇◆◇◆





 さて、今回は多くの追記事項と紹介をさせていただきました。

 登場人物も増え、各キャラクターの情報も徐々に公開されてきましたね。次章もまた新しいキャラクターは増えていくでしょうし、今後ともよろしくお願い致します。


 それでは、次章の解説コーナーにてお会いしましょう。




 ⋯⋯え?ヴェルザンディ?どうしたんです急に⋯⋯ってこれは【摩天楼のロキ】の一巻?

 ああ、布教活動ですか。熱心ですね。

 ええ、いいですよ。一足先に楽しむのしましょうか。

 彼の本来の、旅路の果てを。



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