朝起きたら俺以外石化していた
@hitto1124
第1話 孤独
前書き
日常なんて、いつまでも続くものだと思ってた。
家族で過ごし、食卓を囲んで笑いあい、ともに生活して、学校に行けば友達がいて、そこに青春があって。
けどそんな日常が一瞬で破壊されてしまった・・・
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こんな経験をしたことがある人はいるだろうか。
空は暗く、朝起きたら自分の周りが赤黒い「なにか」で覆われてるのを
昨夜。
「お兄ちゃん、ちょっとこれ見て!」
そういって俺にスマホを向けるのは俺の妹の優葉(スグハ)だ。
俺と優葉は2つ離れていて、中学2年生だ。
そういうと俺は必然的に高校1年生になるわけなのだが。
「んで、どうしたんだよ・・・」
俺はその記事を見ながらつぶやく。
「夜2時に彗星みえるんだって!」
そう目を輝かせている優葉だが、
「そういう話なら、俺は寝ちゃうから一緒に見れないぞ」
「えーーお兄ちゃんのケチ」
そう不満をこぼす優葉。
「じゃあお父さんたちと見てくるからお兄ちゃんはお留守番ね」
「あいよ、いってらっしゃい。明日は始業式なんだから早く帰ってこいよ」
「わかってるって」
といって優葉は公園に行き、俺は眠りにつくのだった。
「んん〜」
外はまだ暗い。大体4時かなーと思いながらスマホをみると
11:23
入学式が13:00からなのであと1時間半後か
とりあえずカーテン開けよ、
と思いカーテンを開けると
「は・・・なん・・・だよ・・・これ・・」
こんな経験をした人はいるだろうか。
空は暗く、朝起きたら自分の周りが赤黒い「なにか」で覆われているのを
〜朝起きたら俺以外石化していた〜
ピロン♪
そんなスマホの着信音で、呆然としていた俺は現実に引き戻される。
「こんな時になんだよ・・・」
とりあえずスマホを確認する。
するとメールが来ていた。
宛名は、
「U-N-K-N-O-W-N・・・」
アンノウン、匿名ということだろうか。
件名のところには
㊙とだけ書いてあった。
メールには
《メール ㊙》
今君の身に何が起こっているか理解できないだろう。
今外に見える赤黒く覆われているものは、暗黒の岩(ダークロック)といって、ほぼすべての物質をあんなふうにかえてしまう。
なにも対処しなければいずれ君のいるところも石化してしまうだろう。
そうなる前にこの石化を浄化してほしい。
そのために君には魔法を使えるようにしておいた。
使いたい方向に手をむけて呪文を念じるだけで使うことができる。
今はまだ使えるスキルは少ないが浄化するたびに使える魔法や、魔法を使うために使用されるMPの上限も増えていく。
使える魔法を確認したいときはステータスオープンといえば確認できる。
それとあと一つ。
もしもこの魔法を使っているところを人に見られたら、この世界では魔法を使用できなくなる
くれぐれも気をつけてくれ。
健闘を祈る。
《ここでメールは途切れている》
「はあ、」
メールを読み終えた俺はことのヤバさにようやく気づいた。
ということは優葉も父さんたちも・・・
いや、考えるのはやめておこう、
とりあえずメールに書いてあったし確認してみるか・・・
「ステータスオープン」
こんな単語、普通に聞かれてたら中二病こじらせたみたいになるな・・・
とそんなことを考えていると目の前にウィンドウが表示された
・・・・・こんにちは御主人様・・・・・・
・・・貴方様のお名前を教えて下さい・・・
とりあえずひっとーと打ち込む。
・・・ひっとー様、認証されました・・・・
・・・・ステータスを表示します・・・・・
そして表示が変わり、ステータスが映し出された。
朝起きたら俺以外石化していた @hitto1124
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