第26話

「雑木林」の存在する斜面は、

図形の授業で習うところの、二つの直角を含む台形をしている。




斜面の上から見て、


まず、その、直角の二角である、

角A・角Bで構成される辺ABを「雑木林」の左端に置く。


(説明しやすくするために、仮に、二つの直角をそれぞれ角A・角Bと名付ける。

奥側、つまり斜面の下側に位置する直角を角Aとし、

手前側、斜面の上側に位置する直角を角Bとする)



そして、その二つの直角である角A・角Bから伸びる並行の二辺の、

比較的長い辺を辺BCとして

手前側の、「雑木林」の存在する斜面の一番高い部分に、


反対側の短い辺を辺ADとして、

奥側の斜面の一番下の道路に面した部分を構成する部分に置き、


手前側の辺の向かって右端に鋭角(角C)を、

奥の辺の向かって右端には鈍角(角D)を置いて、

その二箇所を辺で結ぶ(辺CD)。



その上で、

斜面上側正面から見て、「雑木林」の向かって左側にある辺ABをやや持ち上げるようにして、

だいたい30°くらいの、比較的緩い傾斜角度の勾配を付け、


さらに、「雑木林」の左端に位置する辺AB、

及び右端に位置する辺CDの、

それぞれの両角の中点で、

(辺ABの中点を点E、辺CDの中点を点Fとする)

その二点を結ぶようにして、

山を上にして130°ほどの角度に折り曲げれば、


「雑木林」の在る斜面の地形にほぼ近い形が出来上がる。

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