第2話
「魔法少女あさね! 第2話」
第2話『俺と仲間と新たな生活!』
「1」
〜パラレルワールドへの通路 出口付近〜
俺の名前は「朝根遊次(あさね ゆうじ)」!
突然だが前回までのあらすじだ!
俺は平穏に一人暮らしをしていた普通の成人男性(30代)!
ある日突然、俺は神社で謎の衝撃を受けた!
気絶して目覚めたらなんと!「魔法少女」になっていたのだ!しかも「小学生魔法少女」に!
その場に現れた「工藤照美(くどう てるみ)」という赤髪の魔法少女と、マスコット的存在「ひぐらし」の話によると…俺が変身したこの女の子は「パラレルワールドの自分自身」!
「朝根 詩織(あさね しおり)」って名前の子だって言うから…そりゃあもう驚きだ!!!
何か事情があってこうなってしまったらしいが。
どうやら俺が元の状態に戻るためにも…詩織を助けるためにも。魔法少女が存在する「パラレルワールド」へ行くしかないらしい。
…というわけで。
俺は今ひぐらしが作ったパラレルワールドへの道を、皆で一緒に歩いているのである。
「……何?独り言?」
「あ、いや。何でもないよ工藤さん。」
「あっそ。また歩きながら寝ないでよね。」
「分かってるって。」
後から聞いた話だが…パラレルワールドへの道に入る瞬間、俺は寝ながら歩いていたらしい。
……これはまだ彼女たちに話していないのだが。
夢の中で俺は、「俺の中」にいる「朝根詩織」と出会い、話をしていたのだ!
彼女から「話した事は皆に言わないでほしい。」と言われたから黙ってはいるが……ホントに何故なんだろうか?
「ほれ、そろそろ出口じゃぞ。」
「やっとか。」
出口のような穴から光がさしている。
そこを通り抜けると…………。
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「…………え?」
遊次は唖然とした。
出てきた場所は、遊次と照美たちが出会った「神社」だった!
時間帯も遊次の世界を出る時と同じ「夕方」のままだ!
「あれ?神社に…戻った?」
「えぇ、そうよ。『私達の世界』の神社にね。」
「???」
「うむ、言ったじゃろう?大雑把じゃが魔法少女がいる事以外変わらん世界じゃと。」
「マジかよ…!?」
遊次が神社の外に出てみると、そこには見慣れた景色が写っていた。
まさに「瓜二つ」な世界。パラレルワールド。
「想像してたのと全然違う…!てっきり箒で空飛んでるヤツとかいるのかと…。」
「ちょっとアンタ!魔法少女のまま外に出ないでよ!」
「わっ!ご・ゴメン。」
引っ張られて神社の中に戻る遊次!
そう、言い忘れていたが遊次は今「魔法少女」に変身している状態だ!
パラレルワールドへの道を進むには「魔法少女」でなければならなかったからだ。
「簡単に姿を晒し出しちゃダメでしょ!ジッとしててよね!」
「はい……。」
先程から照美の遊次に対する態度が何故厳しいのかは……第1話参照。
「さて、それじゃあ一応。」
「そうじゃのう。では……ようこそ朝根遊次よ、我らの世界。パラレルワールドへ!!!」
「2」
〜数十分後 詩織たちの町 落落(おちおち)公園〜
「…到着っと!ほら、降ろすわよ。」
「うわぁ……。」
神社から「空を飛んで」詩織たちの町にやってきた遊次。
さくっと移動するために照美が魔法少女に変身して、女の子のままの遊次を担いで飛んで来たのだ。
「ここが元々、詩織が担当しておった地域「西地区」じゃ。」
「た・担当?なんだそりゃ?」
「うむ、それは……おっとそうじゃ、こうしちゃおれん。」
何かを思い出したひぐらし。
照美の方を向く。
「照美よ、ワシはこれから遊次の「新しい生活」のために下準備をしてくる。今話そうとした魔法少女の仕事や我らの仲間を紹介しといてくれ。」
「はぁ!?何で私が…聞いてないんだけど?ひぐらし!」
「忘れとった☆じゃあ頼むぞ〜!」
「ちょ…待っ…!」
空を飛んで何処かへ行ってしまったひぐらし。
残された遊次(魔法少女)と照美。
「……。」
「………はぁ。じゃあアンタ、まずは……ッ!?」
「ッ!?」
何かを「察知」した2人!
この感覚を遊次は知っている!神社で照美たちがやって来た時と同じ感覚だ!
「2人とも…来るの早いわね。ってそうだ、マズい!ちょっとアンタ!変身解きなさい!」
「えっ?」
「早く!私の「二の舞」になっちゃう…!」
「詩っっっっっっ織ちゃぁぁぁぁぁぁあん!!!」
『ガッ!!!ズザァァァァァ!!ドンっ!!』
一瞬すぎて何が起こったのか分からなかった遊次!
…突然「急降下してきた謎の人物」が遊次にぶつかり、そのまま壁まで引きづられたのだ!
謎の人物に壁ドン状態にされる。
「え???え???新しい…魔法…少女?」」
「ッ!!!詩織…ちゃん…ですね!良かったですぅ!」
目の前に現れた新しい魔法少女に思いっきり抱きつかれる遊次!
白髪の魔法少女で衣装も白い!そして照美より胸が…大きい!
「ちょっ……特盛っ……!?」
「私(わたくし)、ずっと心配してましたよ詩織ちゃん!あんな事して……あぁ〜詩織ちゃんの香り!(スーッスーッ)」
「!!!???」
「………ほ〜ら『セーちゃん』、後悔するから離れて離れて。」
「あぁん!離して〜照美ちゃ〜ん!」
照美のおかげでようやくハグから解き放たれる遊次。
その時!
『ドスン!』
また空から新たな魔法少女が着地してきた!
今度は黒髪の魔法少女だ!いかにも「大和撫子」というような感じの女の子で、衣装も魔法少女なのだが和服に近い。
遊次に向かって歩み寄る。
「詩織……なのか?いや、確かひぐらしの話では違う人…なのだったな。」
「あっ…えっと…。」
「高田先輩!さすが、先輩は人の話をちゃんと聞いててくれてるから助かります…。」
「ふむ、ご苦労だったな照美。ありがとう。………いや、やはり我慢は出来ないな。」
そう言うと「高田先輩」と呼ばれた魔法少女は優しく遊次を抱きしめた。
「!?」
「すまない、これだけは言わせてくれ。…おかえり、詩織。」
黒髪の魔法少女の目からはひとすじの涙が流れていた。
……黙ってるしかない遊次。
「あぁ……高田先輩まで。」
「もう!照美ちゃん!せっかくの感動の再会に水ばっかり差して〜!」
「セーちゃんあのねぇ……まぁいいわ。ちゃんと説明するから。」
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落ち着いたところで照美は遊次の隣に立ち、新しい2人の魔法少女の方を向く遊次。
「じゃあ紹介するわね。こっちの白いのが「宮本 星蘭(みやもと せいら) 」。通称セーちゃん。…アンタは呼んじゃダメよ。(ビシッ!)学校は違うけど私と同い年の魔法少女。こんなのでも一応お嬢様的な子よ。」
「こんなのって酷いよ〜照美ちゃん!」
お嬢様……なのか。さっき吸われたのはいったい…?
「そしてコチラが「高田 美琴(たかだ みこと)」さん。私たちの先輩で魔法少女のリーダーよ。分かってると思うけど、カッコいいし頼りになる人なんだから!」
「おいおい照美、普通に紹介しないか。全く。」
この人はなんか…ホントに凄そうな人だな。(語彙力)
詩織の…魔法少女の仲間か。
全員、「女子高校生」とはな。
……何故、詩織だけこんなに年が離れているのだろう???
「そして…え〜…コイツが…。」
「知っているぞ、詩織の命の恩人なのだろう?」
「は・はい。そうなんですが…」
「ホントに。詩織ちゃんのためパラレルワールドから私たちの世界に来てくれてありがとうございます〜。さっきはゴメンなさいね?」
「いえいえ、大丈夫…です?」
「私からしたら心配なのはセーちゃんよ……ハァ。いい?気ををしっかりと保ってね?」
「え?」
「照美、さっきから何故彼女の紹介を渋っているのだ?」
遊次の紹介を中々しない照美に疑問を持ち始めた2人。
照美は深呼吸をし、遊次も何か言われても仕方ない!と腹をくくる。
「変身解いて。朝根…遊次さん。」
「……「ゆうじ」?」
「…は?」
「あぁ。」
(シュン!)
魔法少女の変身を解く遊次!
元の状態、「男」に戻る!
「どうもはじめまして。パラレルワールドの詩織……でいいのかな?朝根遊次(あさね ゆうじ)です。よろしく。」
………………………数秒、沈黙。
「なんと…まさかな…男の人…だったか。」
「……………………。(ブクブク)」
「あ〜もうセーちゃん!言わんこっちゃない!」
驚いたがなんとか冷静を保つ美琴。
そして耐えきれず泡を吹いて倒れる星蘭。
…を支える照美。
それを見た遊次は…
「あ〜…ホント…なんか…ゴメンなさい。」
とりあえず謝るしかなかった。
「3」
〜所変わらず 落落公園〜
「それでは遊次…さん。私と星蘭はこれで失礼します。また後日お会いましょう。話さなければならない事がまだ沢山あるので。」
「了解です。ではまた明日、高田さん。」
気絶した星蘭を抱えながら魔法少女の力で空を飛んで帰った美琴。
また取り残される遊次と照美。
「あの〜工藤…さん?」
「…何?」
「仲間に挨拶できた事ですし、次は魔法少女の仕事について教えてもらっても?」
「……ハァ。アンタ、まだ『ヤツら』の気配の方は感知できないのね?」
「え?」
「ほら来るわ。次のお相手よ。」
照美がそう言うと、突如地面が大きく揺れ始める!
そして地面が割れて地中から何かが飛び出してきた!
「グハハハ!!!何処だぁ!あの時の魔法少女ぉ!」
「な…!?はぁ!?」
飛び出してきたのは……異形の怪物だ!
全身真っ黒で目と口があり、無数の触手のような物が伸び出ている!
「おいおい工藤さん!?何だよコイツ!?」
「騒ぎすぎ。コレが私たち魔法少女の仕事の一つよ。」
「えっ……まさか?」
「『魔獣退治』。アンタの世界には居なかったでしょうけど、こっちじゃコレが普通だから。」
アニメや漫画にいるような化け物を平然と見上げる照美を見て「マジだ。」と理解する遊次。
化け物が遊次たちを見下ろす。
「おかしいなぁ〜!?我らを『あんな目に遭わせた』ちっこい魔法少女の気配がしたが……居るのは別の魔法少女と野郎じゃねぇか!?」
「……ッ!」
「ちっこいって、もしかして詩織の事か?」
「おぉ!そうよ!確かそんな名前だったなぁ!まぁどうせあのガキは…!」
魔獣が何かを言おうとした瞬間!
遊次の隣にいた照美が地面を蹴り、一気に魔獣の方へ飛んだ!
そして照美は魔法少女へ変身しながら魔獣へ向けてキックを喰らわす!
『バキッ!!!』
「グギャア!!??」
倒れる魔獣。
地面に着地する照美。
何やらイライラしてる様子だ…!
「もういい、喋るな。魔獣風情が…さっさとかかって来なさいよ。あと、アンタ!ちゃんと見てなさい。邪魔しないようにね。」
「お・おう。頑張れ〜工藤さ〜ん!」
「……。(遊次をキツく睨む)」
「ヒィッ!?」
「ちぃっ!確か肉弾戦が得意な魔法少女か!だが!我が触手を避け切れるかなぁ!?」
照美に向かって無数の触手を繰り出す魔獣!
だがソレを紙一重で躱す照美!
スゴい反応速度だ!
「くそがぁ!当たらねぇ!なら…」
すると魔獣は触手を照美の後ろへ向けて素早く伸ばした!
その先には……遊次がいる!!!
「なっ…卑怯な…!アンタ!変身していいから避けなさい!」
「!!!」
「まったく…!」
身構える遊次!
変身しようとするが……間に合うか!?
照美は遊次に向かって猛ダッシュする!
「……へっ。引っかかったな魔法少女め。(ニヤリ)」
すると遊次へ伸びた触手は目の前で急カーブして再び照美に襲いかかる!
「なっ!?」
「そのスピードでは避けれまい!喰らえ魔法少女ぉ!」
『ガッ!!!!!』
「……え?」
「何だと!?」
触手は照美の目の前ギリギリで止まっていた!
遊次が曲がった触手を掴んで止めたのだ!
だが掴んだ手から血が出ている!
「アンタ…手が…。」
「…何ボーッとしてんだ!掴んでる間に早く決めちまえ!」
「…!」
遊次の叫びで我に帰った照美!
照美の右足が炎を纏い始める!!!
「ぐっ…!離せぇ〜この野郎〜!」
「フレイム………ショットォォォォ!!!」
照美の炎で威力を増した蹴りが!魔獣を……貫く!!!
「グッ………ギャァァァァァァァァァァ!!!」
『ドォーーーーーーーン!!!』
爆発四散する魔獣!!!
魔法少女の勝利だ!!!
----------------------------------------
「やったな〜!工藤さ…ん!?」
「ちょっとアンタ!手、見せて!」
勝利した照美を迎えようとした遊次だったが、照美がズカズカと歩み寄って来て遊次の手を掴む!
そして照美が手をかざすと……緑の光が遊次の手を包み、徐々に傷が塞がっていった!
「おぉ〜すげぇ。魔法少女ってこんなのも出来るのか。」
「……………何で変身しなかったの?」
「え?」
「魔法少女に変身すれば身体能力が強化されるのよ?まだ詩織の力が完全に戻ってないとはいえ…避けれたのに。」
「………まぁ、だってホラ。もしも傷付いたら嫌だろ?詩織がさ。」
「……。」
「工藤さんが詩織の事を大事にしてるってのは分かってたからさ…まだ詩織の身体で無茶はしちゃダメだよなぁ…って痛ぁ!!!」
治りかけで魔法を解いて遊次の手を叩く照美!
「…コレで認めると思った?まだあのこと許してないから。後は自分で治療しなさい………『遊次』。」
「イテテ……えっ?今何て…?」
「おぉ〜い遊次〜!照美〜!終わったぞぉ〜い!」
遊次が聞こうとしたと同時に空から帰ってきたひぐらしが2人に声をかける!
……タイミングの悪いマスコットだ。
………………
…………
……
…
「じゃあまた明日。今度はセーちゃんの機嫌直すよう努力しなさい?あと引き続き、詩織の身体に変な事するな。以上。」
「お・おう?分かった、また…明日。」
こうして、新しい世界での遊次の初・魔獣退治が終了した。
「4」
〜朝根家 玄関前〜
詩織の実家は公園から少し離れた場所にあった。
遊次はひぐらしと共に朝根家にたどり着く。
「ここが詩織の家じゃ。遊次よ。今日からここで暮らしてもらう。」
「…………。」
道中、遊次はひぐらしから「この世界で今後どのように生きていけばいいか?」その説明を受けていた。
とりあえず家にいる間…というか基本的にこの世界で遊次は「詩織」となって生活していく事となる。
どうやったかは分からないが、詩織の家族や知人全員からは「詩織が記憶喪失」となってしまった。
…という設定になっているらしい。(ひぐらしによって)
これから詩織の家族とご対面だ。
「ここ……オレの実家と同じ場所だ。」
「ほぉ!そうじゃったのか。やはりお主と詩織は同じようじゃのう〜。」
「………確か詩織には母親と義理の弟?がいるんだっけ?そこはオレと違うな。」
「うむ、まだパラレルワールドについては不明な点が多いからのぉ。ともかく、下準備は色々としておいた。早く会いに行くがよい。」
「…………あぁ。」
さすがに魔法少女姿はマズイので、ひぐらしが持って来てくれた詩織の私服に着替えて詩織に変身している遊次。
(着替えは目隠しされて照美がやってくれた。)
『ピンポーン………ガチャ!』
インターホンを鳴らすと、ドアが開いて中から詩織の母親が出て来た!
「あぁ………し・詩織…!」
「た・ただいま〜?」
『ガバッ!』
瞬間、遊次を優しく抱擁する母。
「おかえり!無事で…ホントに良かった…心配したのよ…。」
「………うん。」
今日はよく抱きつかれるな…と思いながらも今は空気を読んで、詩織になりきって母を受け入れる遊次。
「あ…ごめんなさい。確か何も覚えていない…のよね?」
「うん…。でも…お母さん…よね?」
「えぇ。私は『朝根 恵(あさね めぐみ)』、アナタのお母さんよ。いらっしゃい。みんな待ってるから。」
遊次の手を握って家の中に入らせるお母さん。
リビングまで一直線。
「うわぁ…!」
そこには沢山の料理が並べられていた!
全部詩織のお母さんの手作りだ!
…………テーブルの端に誰か隠れている?
「ほら、優(ゆう)。お姉ちゃんが帰ってきたわよ。恥ずかしがってないで出て来なさい?」
「……。」
テーブルの端から出て来たのは、詩織より一つが二つくらい年下の男の子だった。
茶髪で後ろで髪をちょっと結んでいる。
「…おかえり、ねぇちゃん。」
「………うん、ただいま。」
「…無理しなくてもいいよ。覚えてないんでしょ?オレの事。」
確かに覚えていないというか、遊次にとっては初対面だ。
すると遊次は……。
「…えいっ。」
「うわっ!」
「ごめんね。お姉ちゃん、色々忘れちゃっててさ。思い出せるよう頑張るから。またよろしくね?優?」
今度は遊次から相手を抱きしめてみる作戦に出た。
結果は……。
「……グスッ。」
「あれ???」
「ね゛・ねぇぢゃぁぁぁぁぁん!!!」
ギャン泣きだった。
この優という子はホントに詩織の事を信頼している……というか大好きなのだろう。
感情が溢れ出て涙が止まらない。
「…。(詩織のやつ、ホントにたくさんの人から心配されてたんだな。中身がオレなのがマジで申し訳なくなってきたぜ。)」
「ほら、感動の再会も済んだ事だし。ご飯が冷めちゃうわよ、早く席に着きなさい2人とも。」
「「はーい。」」
遊次と優とお母さん、3人とも席に座り。
「「「いただきます!!!」」」
家族で一緒に夜を過ごした……。
----------------------------------------
〜詩織の部屋〜
「…………………。(ベットに入ってる)」
許せ、詩織。工藤。みんな。
さすがにお風呂や着替えを!「1人で目隠ししながら」は無理だ!!!
まぁ、そもそもオレはロリコンじゃないし。児ポ案件で捕まるなんてゴメンだ…。
………それにしても小5にしてはちゃんと膨らんでたなコイツ。っていかん!…ゴホン!ゴホン!
「明日も休みの日か。なんかまた魔法少女の集まりがあるらしいけど……それが終わったら今度は学校か。」
まだひぐらしから聞いてはいないが、おそらくこの流れだと「小学校」にも通わなければならないだろう。
詩織が元に戻るまでの体裁を守るためにも。
「にしても………怒涛の1日だったなぁ俺。急にパラレルワールドの自分と融合して、女の子になって。そんでもってコッチに来て。…まぁいいけど。」
人間とは「順応できる生き物」。
遊次は異質だが……全てを受け入れてこれからを楽しもうとしている。
「寝たらまた夢で会うのかな……詩織……ダメだ…もう眠い………………おやすみ。」
未知の展開が連続で続いて、疲労がついに限界を迎えた。
眠りにつく遊次。
遊次の新たな世界での…新たな生活。1日目は無事終わりを告げるのであった。
つづく
魔法少女あさね! のぞみ @nizi_NOZO3
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