第22話 シルスタおかえり
チュンチュン……。
久しぶりにぐっすり眠れた。
鳥の鳴き声で起きるのは久しぶりだ。
ノアとソフィアと一緒に寝ることにも慣れた。
でも、何度見てもこの光景は素晴らしい。
毎日みられる、ノアとソフィアのお胸。
ネグリジェからはみ出る、胸。
そして、ネグリジェがめくれて足が見えている感じ。
でも、なにがってネグリジェがすでに透けているのだ。
う~ん。
いいねえ~
おれは起きてすぐに、コーヒーの木を見に外にでた。
最近のルーティンだ。
おお!
コーヒーの木から葉っぱが生えてきた。
やったー
復活した!
チップが見たら喜ぶだろうな~
「ソウマ、おはようなのだ」
「ああ、ノアおはよう」
ノアは眠い目をこすりながら起きてきた。
「騒いでどうしたのだ?」
「ノア見てくれ、葉っぱが生えた」
「ほんとなのだ」
ノアはピョンピョン飛び跳ねて喜んでくれた。
「ソウマさん、ノアさんおはようございます」
「ソフィアおはよう」
「ノアさん、そんなにはしゃいでどうしたのですか?」
「コーヒーの木に葉っぱが生えたのだ」
「え? それはよかったです。復活したんですね」
ソフィアも喜んでくれた。
「チップがみたら喜びますね」
「そうだよな、きっと喜ぶよ」
「喜ぶのだ」
おれたちは嬉しかった。
「じゃあ、外のいす並べるか」
「はい」
「やるのだ、いす、いす」
ノアは元気満々だ。
よ~し、今日も頑張るぞー。
家の反対側のいすを並べにいった。
すると、テーブルの上にいすを反対にして積んであるんだがそのいすの上に袋が置いてあった。
袋の中に何か入っているようだ。
「ソウマ、なのかはいっているのだ」
「なんだろう」
おれは袋の中をのぞいた。
すると、それは魚だった。
しかも、新鮮だ。
釣ったばかりの魚のようだ。
だれが置いたんだろう。
「だれかが置いたのかな?」
「チップなのだ」
「え?」
ノアはチップがもってきたという。
「ノア、なんでそう思うんだ?」
「ノアにはわかるのだ」
「そうなのか?」
「ソウマさん、わたしもチップだと思います」
「ソフィアさんまで……」
チップかわからないけど、ノアもソフィアもいうんだからきっとチップなのだろうと思った。
そして、次の日から毎日魚が届いた。
これはもう、チップが毎朝釣ってきてくれているとしか思えなった。
おれたちは毎朝、新鮮なおさかなを食べれることができた。
チップ、ありがとう。
――――
「いらっしゃいま……せ」
そこには、シルスタがいた。
「シルスタ!」
「ただいま、戻りました」
「おかえり、シルスタ」
おれの声に気づいたノアがシルスタに気づき、抱きついた。
「おかえりなのだ」
「ふふふっ、ただいまノア」
ようやく、シルスタが派遣からもどってきた。
ソフィアもリコもキコも気づいたが、お客さまと接客中で手が離せなかった。
でも、ちらちらとこちらを見ているようだった。
「ソウマさん、今日からまたよろしくお願いします」
「もちろんだよ、こちらこそよろしく」
「では、ギルドの方を手伝ってきます」
「はい、お願いします」
シルスタはすぐに仕事に入った。
これで、ギルドの受付にはソフィアとシルスタ、リコとキコの4人になった。
うんうん……。
いい眺めだ。
ふと、お客をみるとお客もおれと同じようににやけていた。
やっぱり、みんな可愛いもんな。
珈琲店の方は、ノアとおれのふたりだ。
ノアも、もちろん人気ものだよ。
「亭主! みんな戻ったみたいだねぇ~」
「え? はいそうなんです」
おれに声をかけてきたのは、珈琲店を開店してから毎日きてくれているおじいさんだ。
チップの騒ぎのときも、来てくれていたおじいさんだ。
「よかったね~これでもっと活気つくね」
「はい、嬉しいです」
おじいさんはサンドウィッチにコーヒーを必ず注文する。
しかも、コーヒーは甘めに。
でも、今日はホットドッグに濃いコーヒーを頼んでいた。
「今日は、どこかに行かれるんですか?」
「え? なんでだい?」
「い、いやいつもと注文が違ったものですから」
「あ~そうか、なんでもないよ」
「そうですか」
おれはこれ以上聞いてはいけないと思った。
この日から、おじいさんはお店に来なくなった。
おれはずっと、気になっていた。
この日、お店が終わったあとシルスタのおかえりなさい会をやった。
また、いつものようにソフィアが料理を作りリコキコがお手伝い。
ノアとおれは会場の用意をした。
なにかとかこつけて、パーティーをやりたいだけなのだ。
「では、シルスタ! おかえり~かんぱ~い!」
「「「おかえり~」」」
「かんぱいなのだ~」
おれたちは、また朝まで飲んだ。
……。
……。
そして、またお店で寝てしまった~
デジャブか?
またも、みんな下着姿だ!
ノア、ソフィアそしてリコキコにシルスタまで。
みんなここにいる。
やばいぞー。
おれは気づかれないうちにお風呂に入る。
そっと。
そっと。
お風呂の扉を開けた。
ガラガラ。
ふぅ。
よかった。
今日はだれにも気づかれなかった。
おれは昨日のお酒を出すかのように湯船につかっていた。
ああ~気持ちがいいな~
ガラガラ。
わぁ!
だれかきた!
おれは静かに隅によった。
「昨日はありがとうございました」
ん?
シルスタの声か?
おれにお礼いっているのか?
おれってわかって入ってきたのか?
「でも、みなさん相変わらずたくさんお酒を飲みますね、ふふっ」
シルスタが湯船に入ってきた。
そして、おれの方に近づいてきた。
シルスタ、こっちにこないでくれ~
「まだお酒が残っているのですか? ソフィアさ……ん!?」
シルスタはソフィアと勘違いしていたのだ。
そして、おれの顔をのぞきこみ勘違いに気づいた。
きゃー!
きゃー!
パシャッ、ジャブ、ジャブ-ン!
すごい勢いで、お風呂のお湯をかけられた。
でも、おれは一瞬だけシルスタのお胸を拝ませてもらえたからお湯をかけられても平気なのである。
にやり……ジャブ、ジャブ。
その声を聞いたノアとソフィアとリコキコがきた。
「シルスタ、どうしたのだ?」
「なにかあったのですか?」
おれとシルスタ、ふたりでお風呂に入ったとノアは勘違いした。
「ずるいのだー」
まずい、これはノアも一緒に入るパターンだ。
おれは、大事なところをかくして急いで風呂場からでた。
そして、事情を説明して誤解がとけた。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
シルスタは何度も謝っていた。
「いいよ、もういいから……」
シルスタそんなに謝らなくていいんだよ、きみのお胸を拝ませてもらったのだから……にやり。
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