十四雨 「知らない場所」
「(....どこなんだ、ここは… … …)」
"バシャッ バシャッ バシャッ"
「(日本....? _________いや、違う....)」
"ビシャッ ビシャッ ビシャッ ビシャッ"
まるで明かりの無い、高いビルだけが立ち並んだ煉瓦造りの道を宛てもなく
ただ、先へと向かって征四郎は進んでいく.. ... ...
"ザァァァアアアアアアアアア....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ "
「("どこか"で… … …)」
"バシャッ バシャッ"
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」
注意深く辺りを見渡すが、ここがどこなのかがまるで分からない
「(さっきまで∙∙∙∙∙ !)」
それに、先程まで自分は善波。 そしてジャンと共にSpeakerと呼ばれる老人。
更にハヌート族と呼ばれるアノン、その隣にいたヨプと呼ばれる
少年と一緒に洞窟の中にいた筈だ
「(さっき、洞窟にいて今、俺はここにいる˛˛˛˛˛)」
"ブルッ ブルルッ"
雨が掛かってきたのか、頭の上に落ちてくる雨水を首を軽く振り、払う
「(何か、あいつらが__________)」
"カッ カッ カッ カッ....˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ˛ཬ
「(いや、そうだとしても∙∙∙∙∙∙ )」
一瞬。 あのハヌート族と呼ばれる怪しい部族によって
ここに連れて来られたのかも知れない、と言う考えが過(よぎ)るが
周りに善波 そしてジャンの姿が見えない事に更に別の考えが
浮かんでくる_____________
「(善波と、ジャン... もし、俺が何かあのハヌート族に
されたとしたとしたら二、人は.... … … 二人も一緒にここに
連れて来られてるとしたらᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」
「ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !」
"ザアアアアアアァァァァァァァァ...˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹ "
「な、何だ?」
"ビチャッ"
「┈┈┈… っ」
"パッ"
「( .. .. .. .)」
周りの状況に気を取られていると、今自分が歩いている煉瓦通りの先に
一瞬、何か光る物が見えた気がする
「(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」
"ビシャッ ビシャッ ビシャッ ビシャッ"
「┈┈┈┈…、っ!」
"パッ"
「('明かり'∙∙∙∙∙ っ)」
"バシャッ バシャッ バシャッ バシャッ!"
「—————」
「ウェェエエエエエエエッ┈┈┈┈∙∙∙∙ っ!!?」
「(________酔っ払い....)」
"バシャッ バシャッ バシャッ バシャッ"
「ウエエエエッ」
「(┈┈┈…っ)」
先の明かりを目指して走っていると、姿は見えないが路地の裏の方から
嗚咽(おえつ)の様な声が聞こえてくる
「If all I can feel is pain, I don't want it,
(く、苦痛を感じるだけの人生なら、俺はいらない˛˛˛˛˛)」
「(┈┈┈┈…、?)」
路地の裏から聞こえてくる、脈絡の無い英語の言葉を聞きながら
征四郎はすぐ先まで迫ってきた明かりに向かって駈けて行く!
"パッ"
「(ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」
"バチャッ"
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」
明かりの元まで駈けて行くと、そこには英語で書かれた文字の看板が見え
その脇に古い建物の扉が見える.. .. ..
「( .. .. .. ..)」
"カチャ"
「(—————開いてるのか...)」
"パッ"
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」
"パッ"
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」
"ガチャッ"
明かりが点いたり消えたりしている建物の扉に手を掛けながら
「( ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ )」
"ギィィィィィィイイイイイイ...˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹"
扉のノブに手を掛け、扉の中へと向かい足を進ませる_____________
"ガチャァアンッ!
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