第2話 エレベーター
あれから細い道をひたすら走りながら
うさぎを探していると
細い道に一軒ぽつんと
今は,使っていないと思われる
古い建物があった。
智夏は,立ち止まるとその建物を
一瞬見てから腰より上にある髪を
ゴムで結いてポニーテールに
していた。
結き終わってまた,建物を見ると
さっきのうさぎが建物の中に入るのが
見えた。
智夏は,ウサギのあとを追いかけた。
その時ちょうどエレベーターの表示がいまの一階になっていて
それと同時にエレベーターの
ドアが開いてウサギは,乗り込んだ。智夏も,慌てて乗り込むと
何故か不思議なことにボタンを押してないはずなのにエレベーターは,
勝手にドアが閉まり,動き出した。
そんな状況に困惑
しながら辺りを見渡すと
乗っているはずのウサギがいないことに気づいた。
しばらく乗っていると中の灯りが
薄暗くなってきた。時
急遽にエレベーターが止まると
それと同時にエレベーターのドアが
開いた。
智夏は,エレベーターから出ると
辺り一面真っ黒な景色が広がっていて
足元が見えなかった。
智夏は,制服のポケットの中から
スマホを取り出し
スマホのライトを起動させた
少し歩いているとどこからか鈴の音が聞こえてきた。
智夏は,音がする方に歩くことにした
しばらくまた,歩いていると
クリーム色のドアが一つあった。
智夏は,恐る恐るドアノブに手をかけた。
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