第23話 Bランク昇格クエストクリア
階段を登り最初に目に入ったのはボス部屋。
現状のポイントはこんな感じだった。
1位 ミズキ 300ポイント
2位 メイル 150ポイント
・
・
最下位 タカシ -30ポイント
だと言うのに
「キタキタキタキタキタキタァァァァァ!!!!ボス戦来たァァァァァァ!!!!!!!」
叫ぶタカシ。
いきなりしゃべるのやめてほしいな。
「はっ!てめぇら目ェ開いてよう見とけや!この俺様の活躍!」
タカシはそのまままた一番最初に扉を開けて中に入る。
俺たちが追いかけたところ中にいたのは大量のガーゴイル。
「喰らえ喰らえ喰らえ喰らえやぁぁぁ!!!!!俺の
タカシがそう叫ぶとどこからともなく宙に現れた数千の剣。
【千の剣を技リストに登録しました。千の剣を使用可能になりました】
それが
「いけやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
大量のガーゴイルに向かっていく。
「ひゃーはははははははははは!!!!!!!こいつらは1匹100ポイント!!!数にして50以上はおるから全部狩って俺の優勝じゃぁぁぁ!!!!!」
ザクザクザク!!!!!!
とタカシの剣がガーゴイル達を襲う。
ガーゴイル達の体力が減っていく。
体力:78/105
体力:76/102
そんな感じでどんどんガーゴイルの体力が減っていく。
このままじゃほんとにタカシが逆転するな。
「ヒール」
俺は回復魔法を使い
ガーゴイル達の体力を回復させた。
「お、お前何してんねん!!!!」
怒鳴ってくるタカシ。
その時あいつの千の剣は消滅する。
全て射出が終わったようだ。
「お、おい!もう終わりかいな!ガーゴイル倒せてないぞ!!!!」
怒るタカシ。
その時
「ギィァァァァァァァァァ!!!!!!!」
ガーゴイル達が大口を開けてタカシに向かっていく。
モンスター達は手数の多かったりダメージを与えてきた敵を優先的に狙う特性がある。
この場合攻撃していたのがタカシだけだったので必然的にタカシが標的となった。
「あがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!助けてくれえや!!!!頼むぅぅぅぅ!!!!!」
50を超えるガーゴイル達に食われ始めるタカシ。
誰もタカシを助けようとしない。
「痛ぃぃぃぃ!!!!!食われるぅぅぅぅ!!!!助けろやぁぁぁぁ!!!ギルマスゥぅぅゥ!!!!!!」
ギルマスに目を向けるタカシだが
「私からは何も出来ん。今はテスト中だ。自分の力で切り抜けてくれ。言っただろう?ここからは人が死ぬぞ、と」
ルーシーは冷徹にタカシを切捨てた。
その時何故か俺に話しかけてきたタカシ。
「もやしぃぃぃぃ!!!!われのせいやぞ!!!!何してくれてんねん!!!助けろやァァァァァ!!!!!」
叫ぶタカシに近寄ると俺は口を開いた。
「このままじゃ俺あんたに負けて命取られちゃうからなぁ怖いなぁ」
「嘘や!嘘や!!!助けてくれや!!堪忍や!!!!俺が悪かった!!!!!命なんて取らんわ!!!!この通りや!!!!堪忍してくれやァァァ!!!!!」
とりあえず俺の件に関しては撤回の言質が取れたので俺はメイルを呼んだ。
「とりあえずヒールをしてやってくれ」
頷くとヒールし始めるメイル。
「ヒールちゃうやろ!!!ドアホォォォ!!!!こいつらを退かしてくれやぁぁぁあ!!!!!!」
この男はウザイし死んだ方がいいんだろうけど一応ギルマスの手前だし今はテスト中だ。
一応仲間であるこいつを見殺しにしたどうなるか分からない。
こいつはヨシテルを殴って減点を食らってたし。
「条件がある。組を解体しろ。みんな迷惑してるんだよあんたには」
「分かった!分かった!解体するわぁぁぁぁ!!!!!超ゴッタカシは解散や!!!!!!解散するぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!迷惑かけたヤツらにも謝るわ!!!!!イキってすんませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
痛いぃぃぃぃぃぃ!!!!!と叫び続けるタカシ。
最後に1つもう1つ付け加える。
「これを最後に俺達にもう関わらないこと誓うか?」
「ち、誓いますぅぅぅぅ!!!!誓わせてくださいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!これからは心を入れ替えますぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
そう聞いて俺は呟く。
宙に現れ始める千の剣。
「サウザンズソード」
「お、俺の技やんけぇぇぇ!!!!何で俺のユニークスキルをお前が使えんねぇぇぇぇぇん!!!!!!!」
叫ぶタカシ。
そうしながらもう少し行けそうなことに気付いて
うん、俺ならこうやって使うかな。
「
視界に入るもの全てが剣になった。
「し、死ぬぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
叫ぶタカシ。
タカシだけを避けて万の剣はガーゴイル達を串刺しにする。
数秒後。ガーゴイル達は全て動かなくなった。
クエストの詳細を見ると
1位 ミズキ 6000ポイント
となっていた。
メイルがヒールをやめて俺と腕を組んできた。
そんなメイルの横に立つシズル。
そんな中ヨロッと立ち上がるのはタカシ。
俺はシズルからスマホを受け取って録音させていたものを流す。
『分かった!分かった!解体するわぁぁぁぁ!!!!!超ゴッタカシは解散や!!!!!!解散するぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!迷惑かけたヤツらにも謝るわ!!!!!イキってすんませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
それを流して。
この意味、分かるよね?と聞く。
「用心深い奴やな。そんなんせんでも俺らは任侠や。約束くらい守るで兄貴。あんたの器の大きさに惚れてもうたわ。兄貴と呼ばせてくれや」
そう言って寄ってくるタカシ。
「俺があんたとマトモに話すと思ってるのか?」
「そ、そんなこと言わんでくれや。なっ?この通りや」
手を合わせてお願いしてくるタカシ。
それから勝手に自己紹介を始めた。
「俺は
そう言って手を差し出してくる。
それを無視してルーシーに話しかけた。
どうでもいいよこんな男の名前なんて。
「よし。試験は終わった、な。結果はタカシ以外は合格とする。タカシ、お前だけマイナス点だから不合格。また受けてくれ」
「しゃあないわなそれは」
また怒り出すかと思ったけど意外と納得しているらしい。
タカシ以外の合格者は喜んでいてミーナは俺にペコペコお礼を言ってくる。
その後俺達はサーシャと共にギルドに戻ることになった。
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