ごきげんよう、悲しみと悔しさ、怒り、絶望。
全てをいっしょくたにドロドロに煮込んで、自分が何者かさえ判らなくなってしまうような、半分生を諦めてっしまったようなルイくん、彼の心の叫びが胸の中で木霊しているように思えて、もう涙が零れてしまいました。
そんな彼を、何も言わず、何も聞かずに受け入れ、まずは明日に向かって一歩踏み出すために必要な温かさを、彼女は分けてくれたのですね。
たくさんの男性を見てきて、受け入れて生きてきた彼女、彼女が彼女になる以前にも、きっとルイくん同様に悲しい、悔しい、腹立たしい、そんな過去を引き摺ってきた歩いてきたマリアさんだからこそ、黙ってルイくんを受け入れてくれたのでしょうし、またそんな彼女だからこそ、ルイくんも我知らず足を向けていたのでしょう。
暗い過去も、絶望色に塗りつぶされた悔しさも怒りも、そして少しの楽しかった思い出も、すべてを置き去りにして、まっさらな明日へ向かって歩いて行こうとするマリアさんの生き方。
そしてそれらすべてを捨てることなく、全部を抱えて明日へ向かうエネルギーに変えて進もうと決意するルイくん。
それぞれがそれぞれの生き方を選択するシーンに、感動しました。
ハンナさんもまた、真剣にルイくんの明日を心配できる愛情を持っているからこそ、今は彼が明日へ進むためのエネルギーが必要だと理解して、涙を流しながら彼の背中を押したのだろうと思うと、ハンナさんの悲しみ色の胸の内が垣間見えたようで、これにも涙してしまいました。
いよいよクライマックス、ルイくんの決意を、楽しみにお待ちしていますね。
作者からの返信
しのぶさまっ!!!
しのぶさまのコメントで私が泣きます……!!!!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
芯まで冷え切ったルイ、心を埋めつくす行き場のない悲しみと憎しみに、しのぶさまのおっしゃる通り自分も見失ってしまっていたと思います。マリアのところまで歩いて行けただけで頑張ったと。
マリアはさすがの懐の深さでした。ルイの絶望を感じ取って、温めてくれたのですね。ルイを救ってくれました。
マリアのしなやかな強さを、ルイはうらやましく感じたかもしれません。でもルイを立ち上がらせる原動力は許しではありませんでした。
この部分も、しっかりと読み取っていただけて、菱池はもう悔いなしでございます。・゚・(ノ∀`)・゚・。
ハンナに打ち明けるのは勇気がいることだったと思います。理解してもらえないだろうと考えていたのですね。ハンナまで離れてしまうかもしれないけれど、ルイは覚悟を決めていました。
だから凄くびっくりしたと思います。ハンナの気持ちをわかっていただけて、優しいお言葉をかけていただいて。
ありがとうございます!!!!
もうなんと言ったらいいか……。
クライマックス、作者がんばります!!!!!
心情的にはやめろと言いたいところですが、私がもし同じような理不尽や酷い目に遭ってしまったとして、やるやらないはともかく相手に復讐してやりたいとは思うかもしれない……そう思うとルイくんを止められないですね。この世界で綺麗に生きることは無理!(諦めてやがる)
マリアとのお別れ、そして最後のハンナの意図は……明日の更新はどうなるのか……!
作者からの返信
美咲さんっっっ!
今日もお越しくださりありがとうございます!!
復讐を誓ったルイ、覚悟を決めました。
マリアのように、憎しみを手放そうと努力することもできたかもしれませんし、その方が強いといえるのかもしれません。
きっとルイはそれを理解できたのでしょうが、選んだのは報復。
明日の更新、待っていてくださいますか(つд⊂)
このお話も終盤でございます。
あと少し、お付き合い願います!!いつもありがとう!ございますー!!!!!
( ;∀;)
この時代に外国へ行くなんて
月へ行くみたいなもんだろうねぇ
作者からの返信
おじむさま!!!
そうですね。今よりずっと、移住に対する決意は重いものだったことでしょうね。マリアとルイ、また会えるといいなぁ、と作者は願ってしまいます。
応援とコメント、お忙しいなかいつもありがとうございます!!!!
励みなのでございます( ´∀`)