2-7
それからの真琴は早かった。東京に居続ける理由がなくなった真琴は、実家のある大阪に戻ることにした。
そのために、新卒で入社して三年と二ヶ月勤めた会社に退職届を出した。
数週間前に食事を共にした同僚の結城は「あのときにでも相談してくれたら良かったのに」と真琴との別れを惜しむ素振りを見せたが、次の瞬間には別の社員と駅前に新しくできたコンビニの品揃えの話などをしていた。
引き継ぎを一週間で終えたあとは、二週間の有給休暇を消化することになっていた。最終出勤日の翌々日、真琴は大阪に発つ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます