第37話 野球大会

皆様


おはようございます、こんにちは、こんばんは、2番キャッチャーのユウです。



前回の予告通り野球大会が開催されてますので、私は打順2番キャッチャーで出場しております。


今は『レオのカーニバル』開催中でとても盛り上がってますからね、いわゆる余興というやつです。


それでは


先ずは私の所属するチームと対戦相手のスターティングメンバーを紹介して行きましょう。



先攻


『第1王子バンザイーズ』


1番ピッチャー・ジュード(第1王子)


2番キャッチャー・ジャンニュ


3番ファースト・フェブ


4番セカンド・マッチ


5番サード・プリル


6番ショート・メイ


7番レフト・ジュン


8番センター・ライ


9番ライト・ガスト




後攻


『頑張る熊さん’s』


1番セカンド・レオナルド様


2番キャッチャー・ユウ


3番ファースト・ヨウコさん


4番センター・ミシェルさん


5番ピッチャー・シロさん


6番レフト・クラリッサ様


7番サード・スミスさん


8番ライト・山本さん


9番ショート・ララさん




両チーム出揃いましたねぇ♪


野球は私が孤児院の子供達と遊ぶ為に教えたのですが、こちらの世界で見事に大人気スポーツとなりました。


他にもサッカー、バスケ、バレーボール等々も教えたんですけど、全国的に普及したのは何故か野球だけでした。



「ユウさーん、投球練習行くよー」


「シロさんいつでもどうぞ~」


「せーのっ」


ビュシッ、、、、ズドォーーン!


「シロさんナイスボール♪」


「次ちょっと早めの行くねぇ~」


ビュンッ!、、、、ズドォーーン!!


「またまたナイスボール♪では内野集合ぉ~」



「なっ、なぁユウさん、今から野球の試合をするんだよな?」



内野のメンバーがマウンドに集まりこれから激励でもしようかと思ったら、冒険者ギルドのギルドマスターであるスミスさんがおかしな事を言ってます。



「スミスさんはサッカーがしたかったのですか?」


「いや、そういう話じゃない!シロさんが投げてる球はどう考えても城を破壊する攻撃だろ!それを普通にキャッチしてるユウさんも大概だけどな!」


「ええっ?!さすがに城は壊せませんよ」



そうなのです!


普通の野球の試合で城など壊してどうするというのでしょう。まぁシロさんの投げる球は、常時発動型のパッシブスキルの効果で質量が凄い事になっていますけどね(笑)


簡単に言いますと、砲丸投げに使う砲丸を野球のボールにして、130キロで投げてるのと同じと言えば分かりやすいでしょうか?


それもこれも対戦相手の『第1王子バンザイーズ』対策ですね。


ピッチャーのジュード王子以外のメンバーは、宮廷魔術師団の団長や副団長ばかりですから、身体強化の魔法等々を使ってこちらをコテンパンにするのが見え見えです。


あちらは何がなんでも試合に勝って、少しでもレオナルド様の人気を落としたいのでしょうね


レオナルド様にボールをワザとぶつけて再起不能にするくらいは考えているかもしれません。



「あの、ユウさん、私野球は審判しかした事が無いんですけど、、、」


「心配無用ですララさん、内野はシロさん、ヨウコさん、スミスさんが守りますから、ララさんはシロさんの背中に隠れるようにじっとしていて貰えれば大丈夫です。」


「ちょっと待てユウさん!シロさんのとんでもない球を打ち返した打球なんて、かすっただけで致命傷になるからな!」



相変わらずスミスさんは落ち着きが足りませんねぇ



「ユウさん、俺も怪我は困るんだけど(汗)」


「確かにレオナルド様が怪我をするのは不味いですね。防御魔法をちょちょいとかけて、、、これでララさんとレオナルド様はドラゴンに殴られても怪我1つしませんよ♪」


「おいユウさん、俺にも防御魔法をかけてくれよ!」


「いやいや、スミスさんは冒険者ギルドのギルドマスターなんですから大丈夫でしょ?」


「無理無理無理無理無理だから(泣)」


「と言われましても、防御魔法ってあまり使った事が無いので同時に2人が限界だったりします。とりあえず身体強化の魔法をかけておけば大丈夫でしょう。ほいっと」


「はぁ~、これで死なずに済むよ」



相変わらずスミスさんは心配性なんですから(笑)





次回予告


『プレイボール!』


お楽しみに♪




ここまでお読みいただきありがとうございました、次回まで皆様お元気で。

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