第36話 第二回レオのカーニバル開催!
皆様
おはようございます、こんにちは、こんばんは、サンバダンサー志望のユウです。
今日はついに『第二回レオのカーニバル』の開催日です。カーニバルと言えば私はサンバのイメージですね。
ただ、サンバで男性の役割りというと楽器を持って演奏しているイメージが強くて、男性で踊っているの人は凄く少なかったように思います。
まぁ私が見たサンバは、日本で開催されたお祭りに呼ばれたサンバチームの方々だったので、正式な物では無かったのでしょうれど。
私の個人的な思い出は置いといて、『第二回レオのカーニバル』に参加する為に、ミシェルさん、ヨウコさん、シロさん、山本さんの4人と一緒にお城の庭にやって来ました。
早くも人が集まって凄い混雑ですけど、山本さんのお店の宣伝が出来ると思えば嬉しい悲鳴というやつです♪
え?
前回山本さんは全く準備をして無かったけど大丈夫なのか?
皆様の心配は当然の事と思います。山本さんはチート能力の無い普通の人ですからね、でもヨウコさんとシロさんは神獣ですし、ミシェルさんが居ますから何の問題もありません。
山本さん達は屋台でクレープとチョコバナナの販売を予定しています。
クレープのメニューは『イチゴホイップ』の1つだけですし、チョコバナナは串に挿したバナナをお客さんの目の前でチョコでコーティングするだけなので、短時間で大量に作れますから
控えめに言ってボロ儲けでしょうね♪
さてと、ここで第6王子のレオナルド様と待ち合わせをしているのですけど、、、居ました。
護衛を引き連れたレオナルド様がちょうどこちらに歩いて来ます。
「おーい、ユウさーん!」
「おはようございますレオナルド様、去年の成人の儀以来なので1年ぶりですね」
「あの時は本当に世話になった。でもユウさんのお陰で成人の儀が『レオのカーニバル』って名前になったし、第一王子派と第二王子派の奴等から妬まれてるけどな」
「ふふっ、妬まれているだけで手出しはされないんでしょう?」
「まぁな、去年のカーニバルから俺の支持率が急上昇してるお陰だよ。
今俺にちょっかいを出して『レオのカーニバル』が中止にでもなったら必ず暴動が起きる。そうなれば民からの俺への信頼は地に落ちるが、同時に王家の信頼も地に落ちるからな(笑)
今は俺に協力をして、出来るだけ利益を得る方針にしたらしい」
「王族と貴族の権力争いは切っても切り離せない問題でしょうけれど、血が流れないのであれば、私からは頑張って下さいとエールを贈らせて頂きます。」
「ユウさんが協力てくれたら直ぐに解決すると思うんだけどなぁ」
「あはははは、レオナルド様はジョークのセンスはイマイチなようですね。普通の雑貨屋の店長に何を期待しているのやら(笑)」
「いや、ユウさんが雑貨屋の店長をしている事の方がセンスの悪いジョークに聞こえるんだが」
「ふふっ、お互いにジョークのセンスは無いようですね。そろそろレオナルド様の隣に居るレディーを紹介して頂きたいのですけれど」
「あっ、ああ、第3王女のクラリッサだ。今年15歳になって成人したから、先日修道院から戻って来たんだ。クラリッサ御挨拶を」
「はい、御無沙汰しておりますユウさん。クラリッサでございます。」
「おっとっと、ここでは私とクラリッサ様は初対面という事でお願いします。」
「ユウさんの御心のままに」
「ん?ユウさんはクラリッサと知り合いだったのか?」
「私は雑貨屋の店長になる前は旅をしていて色々な方と出会ったかもしれませんが、、、まぁそんな感じでクラリッサ様とは今日が初対面です。」
レオナルド様には申し訳ありませんが、ここで何かを明言する事は出来ません。
しかしレオナルド様は勘の良い方なので、ここでは何も聞かずに後でクラリッサ様に説明を求めるはずです。
私とクラリッサ様の出会いはよくあるテンプレ展開でした。
私とミシェルさんが旅を始めた3年ほど前、道中で遭遇した賊が邪魔だったのでサクッと殲滅したら、賊の皆様はクラリッサ様暗殺の為に雇われた方々だった事が判明
このままではクラリッサ様に新たな刺客が送り込まれ暗殺されてしまうからと、ミシェルさんと一緒にお城に忍び込み
クラリッサ様に修道院に身を隠すように伝えたのが、クラリッサ様との出会いになります。
なので私とミシェルさんがお城に忍び込んだ事を隠す為にも、クラリッサ様とは今が初対面でなければなりません。
クラリッサ様の暗殺を企てた黒幕は、ミシェルさんがプチッと潰しちゃいましたし
残った黒幕のアジトやなんやらは、私が聖属性魔法『ホーリーライト』で浄化して綺麗さっぱり消滅させておきましたから、何も問題ありません。
おっと
そろそろお別れの時間が来てしまいましたね。
ひとつもカーニバルの話が出来ませんでしたけど、無料のお菓子を配ったり、屋台で売るだけですからね
全面的にカットして構わないでしょう。
次回予告
『野球大会』
をお送りします。お楽しみに!
ここまでお読みいただきありがとうございました、次回まで皆様お元気で。
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