第35話 第二回レオのカーニバル開催・準備篇

皆様


おはようございます、こんにちは、こんばんは、雑貨屋店長のユウです。



『第二回レオのカーニバル』開催に向けて3万個ほどケーキが必要ですから、今日は準備回となります。


私の能力を使うと特に何も起こりませんから、何か用事がある方は遠慮無くそちらを優先して頂いて構いません。


それでは


れっつ準備♪




シャカシャカシャカシャカシャカシャカ、ブォーーーーーーーー!



はいっ!


これでだいたいの準備が完了です♪


え?


早過ぎる?


いや、まぁ、最初に申しました通り、私が能力を使うといつもこんな感じなので、面白い事もトラブルも何も起こりませんよ


普通の雑貨屋の店長に過度な期待は禁物です!



無料で配るお菓子はパウンドケーキとクッキーで、基本的には城下町に住んでる住民限定になります。


ですが、カーニバル当日は国内外から沢山の方が来られるでしょうから、屋台で販売するお菓子も必要なので


そちらは山本さんに協力をお願いに行くとしましょう。




「山本さーん、少しお時間を頂きたいのですが」


「構いませんよ、ちょうど休憩時間ですしユウさんも呼びに行こうと思っていた所ですから」



山本さんの自宅兼お菓子屋さんに行くと、ミシェルさん、ヨウコさん、シロさんも一緒に3時のおやつを準備している所でした。


むむむっ?!


テーブルに並べられているチョコでコーティングされた四角いケーキ、あれはもしかしてフランスの伝統的なお菓子の『オペラ』でしょうか?


実を言うと私はチョコケーキが大好きなんですよ♪


外側がビターチョコで中は甘いチョコクリームだったら最高なんですけどねぇ



「山本さん、そのチョコケーキはもしかしなくても『オペラ』ですよね?」


「はい、相当なお菓子好きじゃないと名前までは知らない方が多いんですけど、オペラ好きなんですか?」


「オペラが、と言うよりはチョコケーキが好きなんですけどね♪」


「今日のオペラは試作なので期待に応えられるか分からないんですけど、ヨウコさんとシロさんのお陰でチョコレートもカカオから30分程度で作れるようになったので、これからはチョコを使ったお菓子も増やせると思います。」


「おおっ♪それはとても嬉しい御報告です。となるとチョコレートをテンパリングする作業台が必要になりますよね?」


「はっ、はい。あればとても便利ですけど、作業台に使われる大理石や御影石って凄く高価ですから、、、(汗)」


「ふふっ、山本さんのその気持ちは充分に分かります。ですが大理石も御影石も所詮は石でしかありません。その証拠にこちらの世界では『普通の石材』として取り引きされてますし、まぁ私が直接切り出して来るので無料で手に入るんですけどね(笑)」


「え?、、、えーっと」


「あははは、ナツミはねぇ難しい事を考えずに美味しいお菓子を作れば良いと思うよ♪ユウさんは昔からこんな感じだから(笑)」



おぅふ


何故だかシロさんに爆笑されてしまいました(悲)



「シロさんの言う通り、ナツミさんは新しいお菓子や料理をどんどん試作したらええんです。面倒な事はユウさんが解決してくれますから」


「そうですよナツミさん、私達のおやつの為にも協力は惜しみませんから、足りない物は何でも言って下さい。ユウさんが何とかします!」



おーい


ヨウコさんにミシェルさーん


私の事を何だと思ってるんですか、お腹のポケットから便利な道具を出す青色のネコ型ロボットでは無いんですよ


まったくもう、、、あっ!


今日は『レオのカーニバル』の準備篇なのに何の準備もしてません


しかもそろそろお別れの時間が、、、


でっ、でも大丈夫、最初に言った通り今日は何も起こらない回ですから、嘘は言ってません(汗)




次回予告


『第二回レオのカーニバル開催!』


お楽しみに!





ここまでお読みいただきありがとうございました、次回まで皆様お元気で。

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