第33話 発酵街

皆様、おはこんばんちは、雑貨屋店長のユウです。



『おはこんばんちは』という挨拶はなんと!


おはよう、こんにちは、こんばんは、を合体させて1つの言葉にした万能挨拶だと最近知りました。


挨拶1つとっても常に新しい発見があるとは、世の中は面白いですねぇ


しかし挨拶としては少し失礼な感じがしますし、文字数も減るので私は今後『おはこんばんちは』は使いませんけどね。


大人の事情ですがなにか?




さてさて


今日はですね、ナツミさんが納豆を作って欲しいという事でしたので


ドワーフのさちよさんの工房に頼んで、納豆製造小屋を作って貰っていたのが完成したので見に来ております。



え?


完成が早過ぎる?


皆様の言いたいことはなんとなく分かります。


魔法がある異世界とはいえ、物理法則を無視した事ばかりが起きると現実離れし過ぎて『なんだかなぁ』という気持ちになりますよね


だからと言って、空き地の雑草を抜いてから地盤固めの基礎工事をして柱を建ててとか、細かく説明しても需要がありません


需要が無い事に使える時間も労力もありませんから仕方の無い事なのです。



「ユウさんすいませんでした。まさかこんなに大事になるとは思わなくて」


「お気になさらず。孤児院の運営資金調達や雇用対策も兼ねていますから」



ナツミさんが少し落ち込んでいますけど、目の前の建物を見たら当然の反応と言えるのかもしれません


何故なら私とナツミさんの目の前に見える建物は、最早『小屋』と呼べる規模では無いのですから。



ナツミさんの為に納豆を作るついでに、お酢、味噌、醤油、日本酒と、発酵が必要な物を同じ場所で作った方が効率が良いだろうという事で


スラム街をぶっ壊して代わりに発酵街にしてみました♪



スラム街なんてあっても誰も得をしませんからね、スラム街の住人の方々には希望すれば無条件で発酵街で住み込みで働く事が出来ますし


働く事を希望しない場合も代わりの住居を用意しましたから、問題は何もありません。



発酵街の中は、お酢地区、味噌地区、醤油地区、日本酒地区に分かれておりそれぞれに住居もあります。


他にも従業員専用の食事処や日用品を買えるお店もありますから、そのうち『発酵街』として地図に載りそうな勢いです(笑)



発酵街を見て感慨にふけっていると、孤児院のララ院長がやって来ました。



「ユウさん、この度はありがとうございました。」


「いえいえ、調味料は単純に私が欲しかっただけですし、既に予約注文も殺到してますから控え目に言ってボロ儲けですよ♪」


「それでも、孤児院の子供達に仕事を作って頂いて感謝しかありません。」



ララ院長が土下座しそうな勢いで感謝してくれていますけど、私は本当に自分の為にした事なので


どうにも居心地が悪いです(汗)



とは言え、これで色々な事が一段落しましたし、次回は久し振りに過去篇の続きでもいかがでございましょう?


マンネリ化防止の為の定期的なテコ入れですがなにか?


まぁ需要が無い場合は『子育て&少子化対策』の話でもしますか。


日本の政治家は子育て支援と少子化対策の話ばかりしてますから、きっと需要があるはずです!


子育て支援と少子化対策はとても大切ですけれど、貧困対策や就労支援やデジタル化移行の為の諸々の事も積極的にやって行かなくて良いのか心配になります。


投票率を上げたいなら早くネット投票が出来るようにすれば良いと、、、


そう言えば私は異世界に居るので投票出来ませんし、そもそも投票権が無くなっているでしょうね(笑)



次回をお楽しみに!





ここまでお読みいただきありがとうございました、次回まで皆様お元気で。

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