第3話 魔物襲来

皆様


おはようございます、こんにちは、こんばんは、雑貨屋店長のユウです。



本日は雑貨屋のイチオシ商品を紹介したいと思います。


それではレッツ商品紹介♪




あっ!


前回もイチオシ商品を紹介したのに、またかよ!って思われた方、今回だけ我慢してお付き合い頂ければ幸いでございます。



私も日々学習していますから、前回を踏まえて反省した結果売れる商品を考えましたので



イチオシ商品


エントリーナンバー2番


『根付けシーサー』



財布、ナイフや剣の鞘、鞄等々に付けられる陶器製の可愛いシーサーです♪


陶器製のシーサーは2㎝ほどの大きさなので、フックに引っかけるだけで簡単に陳列出来て少スペースでOKなので


ミシェルさんに怒られる心配もありません!



色も、赤、青、黄、紫、等々各色取り揃えてラッキーシーサーとして、1個銅貨5枚で販売中でございます。


売り上げは上々で、ミシェルさんのご機嫌も上々なのですよ♪



まあ売れている理由は私がコッソリ魔法陣を刻印したからでしょう


筋力5%UP、素早さ5%UP、剣術スキル1UP、etc.etc.etc


等々のステータスをUPする魔法陣をランダムでシーサーに刻印して、ラッキーアイテムとして販売してみたら、冒険者の方達を中心に売れております♪



私こう見えても器用で魔法もそれなりに使えますので


(  ̄ー ̄)



盗賊や魔物の討伐というのは死闘ですからね、それらを生業にしている冒険者の方達にしてみれば、銅貨5枚で何かしらのステータスが上昇するならそりゃあ買いますでしょう。



本来魔法陣を刻印するのは付与術士のお仕事で料金も最低価格が大銀貨1枚からですので、新人冒険者さんにはなかなかの大金です。


生憎とこの街には付与術士さんは居ませんからね、私が勝手に魔法陣を刻印して売っても、、、


おっとっと


私が売ってるのはあくまでも、手頃な値段で売ってるただの可愛いお土産品


『根付けシーサー』ですからお間違い無きように!





「ユウさーん!」



おや?


お店でレジをしているミシェルさんが私を呼んでいますけど、名前で呼ぶのは珍しいですね、仕事中は『店長』呼びにしていますから


名前で呼ぶのはトラブルが起きた時と緊急の時だけです。




「ミシェルさん何かありましたか?」


「冒険者ギルドのギルドマスター、スミスさんが来られました。」


「ユウさん大変だ!はぐれオーガが街に向かって来ているのを行商人が見かけて知らせて来た!


たまたま居合わせたCランクパーティ『栄光のストローハット』の奴等が確認に行ってるが、戻る前に戦力を整えなきゃならん、ユウさんも来てくれ!」



「えぇ~?!雑貨屋の店長に無茶を言わないで頂きたい。」


「ユウさんが何故雑貨屋の店長なんかをやってるのか知らんが、冒険者をやればSランク相当の実力があると俺は思ってる」



「スミスさん少しよろしいでしょうか?」


「ミシェルさん悪いが時間が無いんだ」


「そうですか、私はもうすぐお昼の休憩時間になるのでお店のレジはユウさんと交替しなくてはなりません。


ユウさんが今からオーガ討伐の手伝いに行くと誰がお店のレジを担当するのでしょうか?」


「・・・は?


えぇーと、そこはミシェルさんがすれば良いのでは?」


「スミスさんは私のお昼休憩を奪うつもりなのですね?ならば私は自衛の為にスミスさんを排除します!」


「え?!ちょっ、どうしてそうなるんだよ(汗)」




あぁ~、ミシェルさんが怒ってますねぇ


ミシェルさんは私の作るお昼ご飯を毎日楽しみにしてくれていますから、食べ物の恨みは恐ろしいのです。



「スミスさんよろしいですか」


「おう!ユウさんオーガ討伐に行ってくれるか?」


「その前に、ミシェルさんのお昼休憩を確保する為には、今すぐお店を閉めてオーガ討伐に行くのが良いと思うのですが


その間の補償金は頂けるのでしょうか?」


「出す出す!補償金は大銀貨5枚でどうだ?オーガを討伐したら更に金貨1枚だ!」




ほぉほぉ、オーガ討伐の依頼を冒険者ギルドに出せば討伐推奨戦力はBランクパーティになります。


報酬も金貨1枚前後ですから、スミスさんもなかなか頑張ってくれたと判断しましょう♪




「ユウさん!急ぎましょう!」


「はっ?えっ?ちょっ、ミシェルさん?」




えぇーと


私は現在、ミシェルさんに首根っこを掴まれてズルズル引きずられながら街中を移動しております。


大丈夫です、ミシェルさんは凄く可愛いですから私を引きずるくらい朝めし前です。



え?


意味が分かりませんか?


私も分かりません。






次回


『店長vsオーガの死闘!』をお送り致します。



今すぐオーガを討伐しないのかよ!って思ったそこのあなた


良い場面で次回に行く事は誰にも抗えない、世界の理(ことわり)なのですよ



そう言う訳で私に責任は一切ありませんのでご理解下さい。



次回はちゃんとオーガを討伐しますのでご安心を♪





ここまでお読み頂きありがとうございました、次回まで皆様お元気で。




◆◆あとがき◆◆


次回から不定期更新となります。


週2~3回更新になる予定ですので、気長にお待ち頂けると幸いです。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る