第4話 膝枕
皆様
おはようございます、こんにちは、こんばんは、雑貨屋店長のユウです。
私はミシェルさんと冒険者ギルドのギルドマスター、スミスさんの3人で物見櫓に来ております。
理由としましては、前回お約束した通りオーガを討伐するからですね
ちなみにスミスさんは昔負った怪我のせいで戦えませんので戦力外です。
オーガ程度なら私とミシェルさんが揃うとものすごーく過剰戦力ですが、まあ足りないよりは良いでしょう。
さっそく双眼鏡を覗いてオーガを確認しましょうか
あぁ~
居ましたねオーガが2匹、街道を歩きながらまっすぐ私達の住む街に向かって来ています。
今の速度なら10分程で街に到着されるでしょうか?
先行したCランクパーティ『栄光のストローハット』の皆さんが遠距離攻撃で足止めしようとしていますけど
あまり効果は無いようです。
オーガは防御力と攻撃力に特化した魔物ですからね、Cランクパーティでは少し荷が重いでしょう
その代わりオーガはスピードが遅く知能も低いので、一定以上の攻撃力さえあればオーガ倒すのは簡単です。
オーガをひたすら狩って素材を売るだけで優雅な生活を送れるでしょう、防御力の高いオーガの皮は高値で取り引きされていますからね♪
オーガは主に山奥やダンジョンに居ますから、行って帰って来るのが大変ですけれど、、、
そんな話をしてる場合ではありません、さっさとオーガを討伐しないとミシェルさんのお昼休憩に間に合わなくなります!
まずは自分に身体強化の魔法をかけます、次にさっき拾っておいた拳大の石に強化魔法をかけたら
よーく狙ってオーガに向けて投げます
フンッ!
『パァン!』
「おおっ?!凄いよユウさん!オーガの頭が吹き飛んだ、この調子でもう1匹も頼む、、、ってユウさんどうした?」
「うぅぅ、気持ち悪い、、、すみませんスミスさん、私多量の血を見ると気分が悪くなるのですよ、今回は距離があるので大丈夫だと思ったのですが、、、」
「ふふっ、ユウさんは相変わらず血が苦手なんだから、私の膝を枕にして休んで下さい。」
「ここは遠慮せずミシェルさんに甘えるとしましょう、よっこらしょっと」
「おいおい、ユウさんもミシェルさんも悠長に休んでる場合じゃ無いって!」
「スミスさん、ここは私に構わず先に行って下さい」
「いや、先にって言われてもここが最終防衛ラインだから何処にも行けないって!今街に居る冒険者じゃオーガを倒せるか微妙だしどーすりゃいいんだよ(汗)」
むぅ、スミスさんはうるさいですねぇ、冒険者ギルドのギルドマスターならもっととどっしり構えておくものです。
もう1匹のオーガが街に到着されるまで約5分
私が回復するには充分な時間ですが、その説明をスミスさんにしていると回復が遅れてしまうので、ここは心を鬼にして回復に専念します。
「ユウさん、私の武器に強化魔法をかけて下さい」
「おや?私も直に回復しますから、ミシェルさんのお手を煩わせる事無くオーガを倒せますけど」
「スミスさんがうるさいので」
「あぁ~、了解しました。はい、強化魔法っと」
「ありがとうございます。ふんっ!」
「グガァァァァァ!!」
「うおっ?!」
オーガの断末魔とスミスさんの驚く声が聞こえると言う事は、ミシェルさんの投げたクナイがオーガに刺さったのでしょう
私はミシェルさんの膝枕を堪能中なのでまったく見えていませんけれど
危機は去りました。
これで一件落着ですね♪
皆様、いかがでしたでしょうか
オーガとの戦闘はハラハラドキドキの連続だったでしょう?
そんな暇無くあっさり倒しただろって?
まあ何をもってあっさりとするかは人それぞれですからね、皆様なりの楽しみ方を見付けて頂ければ幸いでございます。
次回はほのぼの回になりますので、是非お子様と一緒にご覧下さい♪
ここまでお読み頂きありがとうございました、次回まで皆様お元気で。
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