「二人の恋」

 二人は相思相愛だった。

 出会った瞬間、互いに互いを想い。一瞬にして恋に落ちた。

 しかし、二人の間には大きな壁があった。

 どうしても越えることのできない大きな壁だ。


「私はあなたのことを愛しています」


「僕も君のことを愛しているよ」


「でも、私達は決して結ばれない。私の想いはあなたを殺してしまうかもしれない」


「もしそんなことになっても、僕は君を恨まない。君に殺されるなら本望さ」


「ああ、愛しているわ」


「僕もだよ…」



「ロンよりショウコ」


ショウコ「今、ものすごいものを見ました」


ロン「何を見たんだい」


ショウコ「蛇と蛙が睨み合っていたんですけど」


ロン「ほほう」


ショウコ「蛇が蛙を食べてしまったんですけど、なんというか…蛙が自ら蛇に食べられたように見えたんです」


ロン「蛙は抵抗しなかったのかい」


ショウコ「ええ、じっと蛇を見つめたまま食べられて……」


ショウコ「でも、蛙はなんだかとっても幸せそうでした」

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