第13話 2人の1つの想い
in ニューヨーク
「確か…この辺…」
「Good Bye! Manato! 」
2人はキスをして別れた。
ズキン…
「…眞那……斗…?」
「…えっ?…沙夜…華…?」
「…さっきの…人…」
「えっ?…いや彼女は違う!誤解…」
「誤解って…キスしておいて…?」
私は眞那斗の言葉を遮るように言った。
「…沙夜華…」
「…ごめん…突然に来ちゃったから罰当たったんだろうね…」
私は走り去る。
「沙夜華っ!」
グイッ
腕を掴まれ呼び止められた。
「…沙夜華…誤解…つっても…言い訳にしかなんねーよな…?真実語ったところで…信じてくれねーんだよな…」
「………………」
「…さようなら…」
私は振り払う。
「ちょ、ちょっと!待てよ!さようならって…」
私は走り去る。
「沙夜華ーーっ!」
ポツ……
ポツ……
空からは冷たい雨が降りだす。
「…来なきゃ良かった…」
私は次々に涙が溢れてくる。
信じたいけど
信じられない
これが恋愛模様の
現実なんだね……
「行く宛…ないのに…慣れない街に……一人ぼっち…私…どうすれば良い…の…?」
頭が真っ白だ。
私は宛もなく
ただ ひたすら歩く
✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
「…沙夜華…」
俺は彼女を探し回っていた。
✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
「Hey you!」
数人の外人が私に声を掛けてきた。
「…外人…」
《そうだ…日本じゃなかったんだ…》
今更ながら気付く
分かっていながらも
いざ外人を目の前にすると
足がすくむ
《下手に出歩くんじゃなかった…》
《ていうか…予定が…狂ったのが…現状か…》
彼らはペラペラと英語で話すも理解出来ない。
ただでさえ頭が真っ白な中
外人と出会すなんて
運が悪すぎる
「I'm sorry…えっと…Can you english…違う…あれ?えっと…speak englishだっけ…?」
私は後退りし足早に走り去った。
「Wait!」
私は何とか逃げ切り、とある場所に辿り着いた。
「…………………」
「…ここ…」
偶然に辿り着いた場所。
そこは眞那斗に告白をされた場所だった。
「…眞那斗…」
私は涙がこぼれ落ちた。
次の瞬間─────
背後からフワリと優しく抱きしめられた。
ビクッ
驚く私。
それと同時に
「夢なら醒めないで欲しい…でも…現実なら…振り向いて欲しい…沙夜華…」
ドキン
「…眞那…斗…?」
私は振り返り向き合う私達。
「…幻じゃねーんだよな…本当に沙夜…」
私は眞那斗にキスをし唇を離そうとするも、後頭部をグッと押され更に腰に手を回され何度もキスを繰り返し時折、角度を変えながら深いキスをする。
私は吐息が洩れた。
そんな中、更に首筋に唇が這う。
「ちょ…ちょっと…待っ…眞那斗…ここ…外…」
「…仕方ねーだろ…?…好きな女に誤解されて…すっげー、ショックで…そんな中、目の前に好きな女現れたら…」
ドキン…
「…眞那斗…」
至近距離で言われる中、私の胸はドキドキ加速する。
「沙夜華…確かにキスはされたし告白もされた。だけど俺はお前しかしないないから信じて欲しい…それに…日本に彼女がいるこは伝えているから」
「…眞那斗…信じて良いんだよね…私も眞那斗しかいないから…」
「沙夜華…」
私達は抱きしめ合いキスをする。
「…沙夜華…」
ドキーーッ
名前を呼び、すぐに私の耳元で囁かれた言葉に胸が大きく跳ねた。
かあぁぁ~~~っ!
頭から爪先まで一気に熱が上がる。
「…眞那斗…」
私は眞那斗と眞那斗の住んでる所に移動した。
突然の訪問
空からは冷たい雨
私の心も氷始めていた
────でも────
抱きしめられた身体が
ゆっくり ゆっくりと
熱を帯び
溶けていく──────
「…沙夜華…愛してる…」
「眞那斗…」
私達は見つめ合いキスをし深いキスを交わす。
✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕✕
in 日本
● 夏須日家
「あの娘(こ)は何処に行ったの!? 連絡もしないで!何かあったんじゃないのかしら?だけど…何かあったら連絡あるはずだし…じゃあ…何処に…?」
「友達の所じゃねーの?」
「全部連絡しました。友達の所じゃありません」
「…ふーん」
「ねえ由宇哉、心当たりないの?あの娘が行きそうな所とか知らないの?」
「俺が知るわけないじゃん!姉ちゃんの見張りしてるわけじゃないんだし。未成年とはいえ17なんだし良い事も悪い事も見分けつくだろうし心配し過ぎなんじゃ?」
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in ニューヨーク
「お前の母親に何言われるんだか…許しもねーまま身体の関係…」
ボフッ
枕を眞那斗の顔に押さえるようにした。
「…っ!何すんだよ!」
「恥ずかしいから言わないで!第一、昨日は…勢いで…」
「相思相愛なんだし。つーか…あれだけ雨で身体冷えてたら風邪引くっつーの…それに…すっげー抱きたいって…チャンス逃したくなかったつーか…」
「眞那斗…」
私の両頬に優しく触れキスをした。
「あっ!そうだ!それより私と1日付き合って!」
「はい、はい。分かりました。沙夜華お嬢様」
「…久し振りに聞いた…」
「当たり前だろう?」
それから、しばらくはニューヨークにいた。
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