怪の雑多煮

ペコペコの噂に関する資料④〜⑥

※以下に並べるペコペコの噂に関する資料は

　全て創作であり、実在しません。

　全くのフィクションです。

〚ペコペコの噂に関する資料④〛

200■年5月中旬某日放送

ヤマトテレビ放送局ローカル番組

【とんぽこ】内のコーナー

【御村アナが行くおもしろ祭り】より抜粋

重盛アナ

『毎週楽しみなコーナーがやって来ましたよ〜

　それでは呼んでみましょう！

　御村アナー！』

御村

『はーい！

　私は今、Ａ県の■■村に来てます！

　ここでは毎年5月■日から3日間、

　面白いお祭りが開催されているんです！

　その名も、ペコペコ祭り！』

重盛アナ

『ペコペコ？面白い名前ですね。』

御村アナ

『そうなんです！ペコペコって

　なんだかおかしな名前ですよね？

　このお祭りについて村長に聞いてみましょう！

　今年就任したばかりのナイスミドル、

　揚塩さんです！』

揚塩

『ははは。なんか恥ずかしいですね。』

御村アナ

『こんにちは！早速ですが、

　ペコペコ祭りのペコペコってどういう意味

　なんですか？』

揚塩

『ペコペコとは、この村に伝わる

　優しい妖怪の名前です。』

重盛アナ

『へー！妖怪！』

御村アナ

『それはどんな妖怪なんですか？』

揚塩

『これはお侍さんの姿をした不思議な妖怪で

　山に住んでいるんです。

　この村の近くにある■■山は

　神様がいる聖なる山なのですが、

　その山を守っているんですね。

　山で人に会うとお辞儀をする。

　その時、ペコペコと音がするから

　ペコペコという名前がついたのです。』

御村アナ

『へー。そうなんですね。』

揚塩

『年に一度、ペコペコに感謝するために

　こうしてお侍の格好をした

　案山子をつくってならべて

　彼の好物の団子を食べるんですよ。

　夜は子供達も夜更かしして村の

　広場に集まって焚き火を囲んで

　踊ったりするんです。』

御村アナ

『わー！見事な案山子！

　そう。■■村ではこの時期になると

　村はお侍さん一色になります！

　美味しいお団子はほら、

　着物を着てるみたいな飾り付けが

　されてます！』

重盛アナ

『これは見てみたいですね！

　気になるお団子の味は

　ニュースを挟んでからのお楽しみです。』

ここでニュースが読まれる。

ニュース後は御村がただ団子を食べて終わる。

ネットの評判

匿名『いつもはもっと市民と

　　　アドリブ的な交流をする御村アナ

　　　それが楽しみなのに今日は

　　　どこか台本をそのまま読んでる？

　　　(読まされてる？)感じがあって

　　　つまらなかった。』

まっちゃん

　　『人型の団子一口で食べるのは流石(笑)』

きみこ『やっぱり村は村というか…

　　　　子供が少なくて

　　　　寂しい感じだったね。』

✻✻✻✻

〚ペコペコの噂に関する資料⑤〛

Ａ県■■山内にある神社の立て看板より

当神社に祀られている神様について

『当神社に祀られているのは

　■■縄■ノ姥である。

　■■山を古くから護る■の姿をした

　女神であり五穀豊穣を司る。

　子供を好む慈母神とも名高い。

　■■縄■ノ姥の許可なく■■山の恵を

　得ようとした場合、罰が与えられると

　伝えられている。

　そのため■■村の民は葉っぱひとつさえ

　持って帰らない。

　反対に、■■山に何か落とした場合

　■■縄■ノ姥が供物の判断して山の恵に

　変えるため、拾ってはならない。

　■■縄■ノ姥にお願いごとをする場合は

　野菜や肉などのお供えをすれば

　聞き届けられる。』

✻✻✻✻✻

〚ペコペコの噂に関する資料⑥〛

Ａ県■■村にある住民が失踪し

廃墟となった〇〇宅の引き出しから見つかった

ボイスレコーダー

？『あんなのを信用するんですか！？』

？『仕方ないだろう。

　　君だって問題に感じてたじゃないか。

　　この村の過疎化を。』

？『ですが！』

？『嫌なら帰っていいんだよ。』

ガタン　ガタン

？『…。』

？『藁にもすがりつきたい。

　　今この村はそれだけ

　　追い詰められているんだ。

　　上手くいけば山の恵みが増え、

　　そして、願いが聞き届けられれば…。』

ガタガタガタ！

　　んー　　　んー

？『…っ…。』

？『君の熱意は本物だと思ったんだが、

　　どうやら違ったようだね。』

？『違います！この村に対する

　　思いは本物です！』

ガタッガタッ

？『じゃあ、早くしてあげるんだ。

　　可哀想だろう。ほら。』

シャキン

？『…っ！…！！…すまない…！』

(何かが暴れる音と水滴が落ちる音がする)

ペコッ

　　　ペコッ

？『おええええ！！』

(ここで録音が切れている)