第7話 むく

 野菜や鮮魚、肉等の皮を剥くのはとても難しい。


 特に、肉の皮なぞ、剥いたことはない。


 鶏皮は好物だし、その下の薄皮なんて剥く物なんて、考えていない。

 豚のバラ肉、三枚肉は皮をカリカリに仕上げるととても旨い。他に市販されている肉類だって皮を剥くとかの発想は浮かばない。


 鮮魚はね、プロにお任せ。

 その場で三枚におろして、刺身にしてくれるとか、日常的なことだから。

 

 どうしても苦手意識が強いのは大蒜です。

 あの薄皮、勘弁してもらいたい。でも、どーしても大蒜は食べたくなることがある。

 その都度、百円ショップにいって、大蒜の皮剥き器を探す。

 

 一度もみつけたことがない。

 そうなると、スーパーで大蒜に手を出す回数が減ってしまう。

 

 ひとつだけ発見した。

 

 新鮮な大蒜は皮が剥きやすい。これには驚いたし、嬉しかった。まるで、新じゃがの皮が、水洗いの最中にツルツルになるように。

 

 家事は奥が深い。

 

 旬は扱いやすいようだ。新じゃが、新たま、扱い易いし美味い。

 

 でもね、大蒜の新しいと古いは見分けがつかない。

 僕にとっては籤引きみたいだ、大蒜は。

 

 終

 

 次回、混ぜる

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KAJIMAN H.K @st3329

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