第42話 旅は続くよ、どこまでも

多くのファンと学友達に見送られ、手島直之の告別式が終わった。


会場の離れたところで、篠塚と天城が立っていた。

「篠塚さん、いろいろありがとうございました。」

「いやいや、こちらこそレミちゃん。」

「!!!」


「ごめんごめん、手島と話してたら、口癖でね。」

礼服の首元を緩める篠塚。


「彼も私の事…」

「大好きだったよ…。

ん?

ってことは?」


「私も彼の事が…いえ、DJとしての彼を慕っていました。」

「そうか。」

二人はゆっくりと空を見上げる。


「あいつ、天国でもDJしてるのかなぁ・・・」

「そう・・・ですね」

どこまでも青い空が二人の前に広がっていく。

一羽の燕が、二人の視界に入ったかと思うと、青い空に吸い込まれるように消えていった。


◇ ◇ ◇


再び燕が空から地上に降りてくると…


「やってるんだよねぇ、DJ!」


空にVサインをする手島。

彼の両脇には二人のアシスタント、アルとエル!

後方に俯瞰ふかんすれば、旅行用ワイバーン(おでかけセット)も控えている。


「それじゃあ、今日も電リクアワー開幕だ!!」


Fin

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