51 読み返しのリスク
えー……㊿を超えてついに〇のついた番号がパソコンで変換できなくなりました。
以降は普通の数字でサブタイトル表記していきます、ゴリラことムタムッタです。
今回は雑談。
企画を取り仕切る側としてやめておいた方が良い、あるいは用法用量を守るべき点を述べていきます。
※自分の考えに基づいて運営している方には関係のない内容です。
また、参加者にとっては気持ちの良いお話ではないので注意。
『読み返し』、というものがあります。
まぁそんな大仰なものではないのですが、作品を読まれたから相手の作品も読みに行くという行為です。
何がいけないの? というところですが、何の問題もありません。
当エッセイでも読み返し行為自体については発生するものと述べていますし、企画自体、それが起きるものでもあります。
ただし、それはあくまでもユーザー間の行動の結果です。
前提にそれがあることはよろしくない、と考えています。
私の開催する企画では、このエッセイを書き始めてから基本的に作品の1話目(人物紹介を除く)は拝読することにしています。
これは、企画内容に合っているか? という確認も含めています。大抵は1話目か2話目、あらすじで企画に合っているか何となくわかりますからね。
そこからは私の
ここで問題になるのが「企画作品をすべて(全話)読むか?」です。全話読む? とてもできません。
考えてみましょう。
企画開催期間は約1週間を目安にしています。その間に文庫本約1冊の作品が何十作品と参加します。他の事を何もせず1日に私が読める量が文庫本1~2冊として、毎日実行して14~5作品。
で、私は現実で生活しています。そして作品も執筆しています。
速読でもないのでスピードは常人程度(平均は知りませんが)。企画中に読み切るのはかなり難しいです。どうでしょうかね、1話4000文字として5分~10分でしょうか? 滅茶苦茶早く読める話ならもっと早いですし、ゆっくり読むときはもっとかかります。測ったことないですし。
読み切れるか……これは多くの企画主に当てはまるのではないでしょうか?
作品すべてに目を通すことはできても、全話を読むことなど短期間では無理でしょう(ハイパー速読人にはできるかもしれないですけどね)。
こうなるとどう絞るのか?
自分の作品を読んでくれた人を読んであげよう! という考えが出てくるわけです。これが『読み返し』。
単なる交流を目的としているならいいと思いますよ。自作品に積極的な姿勢を見せてくれる読者はありがたいですからね。
でも読む基準、評価基準が『読んでくれたから』っていうのは違うわけです。
タイトルに惹かれた、キャッチコピーが気になる! この作者のテイストが好き! 単純に評価が高いから! 冒頭が読みやすかったから!
理由はいっぱいあると思います。
「読まれたから」、は違うかなと。
これは私の価値観も含まれているので、読み返しなどで成功している方には関係ありません。ただ、1対1のやり取りを何度も行うだけだと望んだ数字を得るのは難しいと思いますよ、というだけです。
もっと言えば、企画主や参加者の注意点でも述べた『義務感』に繋がってしまいます。
それはもう、自由な読書とは言えない。
それを踏まえてリスクについて説明です。
もし仮に、
「自作を読んでくれた方は読み返します!」
と宣言した場合、きっちりどこまで読むかを決めておかないとトラブルになります。
どこまで?
そりゃもちろん最新話・完結までが理想的ですね。
じゃあ自作品を完結済み作品で参加したユーザー数十人が読んでくれた場合は?
……参加者は読んでくれることを期待するわけです。
既に『自作品(企画主の作品)を読む』という前提条件が成立しているので、これを反故にすれば信用がなくなります。
カクヨムのユーザー自体多くいますし、入れ替わりもあるでしょうから信用という表現は大袈裟かもしれませんが、少なくとも約束が果たされなかったユーザーからは信用がなくなります。
評判はどこで広まるかわかりません。企画を運営するなら信用は第一に考えて損はないはず。
顔も見えませんし、電子の海でのお話なので気にしない方は気にしないかもしれませんけどね。
なので、読み返しをするならば『どこまで』かは明記しておいた方が吉。冒頭のみなのか数話なのか1章なのか何文字なのか。
もっともクリーンな表記なら、「読みません」とでも書くべきでしょうか? それならなんのために企画したのかわかりませんが。
そもそも、私の企画コンセプトは『読まれる確率を上げる』。これは読者からの確率のお話。
企画主のごく僅かな数字よりも、企画そのものに読者の流入が発生するよう、そこに協力いただきたい。
その方が手に入るメリットも大きくなるはず。だからSNSでの広報活動を手伝ってくれることは大変ありがたいのです。
ともあれ、こうやって堅苦しい注意事項が作られていくわけです(笑)。
リスクだの何だの書きましたが、読み返しそのものが悪いわけではありません。立派な交流ですからね。限られた時間を有効活用するには間違いのない方法です。
しかしせっかく企画したのですから、まずはランダムでも手に取ってみて、新たな作品と出会ってみては? という提案です。企画コンセプトが『読み合い』や『交流』を前提にしているなら尚更。
メリットの発生は重要なファクターでありますが、善意ある行動が裏目に出ることもあります。
読まれたい! という気持ちは大切ですが、読まれるために条件を作る際はほどほどに。無理のない計画を。
顔の見えない相手だからこそ、注意しましょう。
※追記
読み返し関連で注意した方が良いことをご存知の方がいれば、ぜひコメント欄で教えてください!
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