31話 妹に言われた嬉しい言葉

 妹が「自分には兄弟にお兄ちゃんがいてくれて本当に良かった」って言ってた。


 俺も、妹がいるから生きていられる側面はある。妹の為にも生きなくてはいけない。


 ネットの俺とリアルの俺は違う。リアルの俺は優しい。いい兄でありたいと思っている。だから妹が悩んでる時は助ける。


 俺は一人ぼっちで毎日寂しい。俺も妹がいてくれて良かった。


 妹との関係が良好なのは俺にとって救いだと思う。毎日俺は一人ぼっちで暗い部屋の中で煩悶してるから。


 俺がネットに文を書くと読んでくれる人がいる。その人たちにも感謝している。


 ◆


 死にたくなったら俺の文を読みに来てくれ。あなたが死にたいと思ってる時、この日本のどこかで俺も死にたいと思ってる。


 ネットがあればこうやって孤独な人間同士でいつでも繋がる事ができるからネットって素晴らしいよな。ネットが無かったら俺はとっくに死んでたかもしれない。


 現在深夜2時だ。俺は寝付けずに、無音でテレビをつけた。くそつまらんテレビ番組が流れた。かわいいアイドルが出ていた。興味が無いからすぐ消した。


 ベッドで目を閉じてるうちに深夜3時を過ぎていた。時間帯問わず俺は孤独だが、深夜は特に孤独を強く感じてしまい、むなしい。


 孤独だと、生きてる意味を感じられなくなってしまう。つらい。


 俺の人生は楽しいことより苦しいことの方が圧倒的に多い。現在進行形で苦しい。どこか遠くに行ってしまいたい。寝れそうにないから朝が来るのをじっと待つ。なんも楽しい事がねーな。エヴァンゲリオンでも見ようかな。でも見すぎて飽きた。ゲームも飽きたよ。映画も飽きた。お笑いも飽きた。読書も飽きた。すべての創作物は何かの焼き直しだから、どれも飽きてしまった。というか、俺は既に色んなものを楽しみ尽くしてしまったのかもしれない。新鮮な創作物には中々出会えない。


 あ、でも最近遊んだ「outer wilds」っていうPCゲームはめちゃくちゃ面白かった。宇宙が舞台の量子力学的な難解なゲームなんだけどラストが物凄く感動する。インディーズゲームなんだけど、全くそう思えないレベルの本当に素晴らしいゲームだった。たしか賞も取ったゲームだ。遊びごたえもあるし、暇な方はぜひどうぞ。unknown絶賛のゲームです。Steamで買えます。


 孤独な深夜はsyrup16gの(I'm not) by youって曲を聴いてると落ち着く。明日を落としてもって曲も落ち着く。ハピネスも良い。センチメンタルも良い。まあ全部良いんだけど。syrup16gは深夜に聴くと切なくなれて良い。俺のイチオシは「(I'm not) by you」と「ハピネス」だな。その2曲は落ち込んでる深夜に聴くと本当に良い。優しく包まれる感じがある。


 あとはpeople in the boxってバンドの真夜中や、物質的胎児や、JFK空港や、季節の子供あたりも最高に落ち着く。月曜日消失とか八月とかレントゲンとか月も好き。精神科に入院してた頃は物質的胎児って曲ばかり聴いてた。アルバムで言えば「whether report」ってアルバムが1番好きだ。ウェザーリポートのジャケットのTシャツも持ってる。前衛的というか実験的なアルバムでかなり面白い。聴く価値は絶対ある。


 精神科に入院してた時、俺がイヤホンして音楽聴いてたら、がりがりの女の子に「なに聴いてるんですか?」と訊ねられたから、バンド名を教えたら、その子は笑いながら「私も聴いてみようかな」と言っていた。話しかけてくれて嬉しかった。精神科は退屈な場所だ。今では喫煙も出来ないし。喫煙所がもしあったら、そこで生まれるコミュニティもあったんだろうなと思う。俺の所感では精神科の患者さんはほとんどが優しかった。優しい人ほど苦しむ仕組みになっているのかもしれません。いや、病気になったからこそ、優しさを獲得したのだろうか? そういう考えもできる。少なくとも俺はそうだ。元々は全く優しさのかけらも無い人間だったが、発達障害や病気や孤独や引きこもりに苦しむ過程で、自分と同じような人たちへ優しくなれたと思っている。


 ネットでこうして俺が文を発信する事で、「世の中、俺より変な奴がいるんだな」とか「こんなクズでも生きてるんだから私も生きてて良いのかな」みたいな事を思ってくださったら嬉しく思う。ていうか俺のことはどう思ってくれても構わない。ちなみに俺は俺のことを気持ち悪いと思っている。


 syrup16gもpeople in the boxもサブスクを解禁してるから、良い。というか今どきサブスクを解禁しないバンドは遅れている。マキシマムザホルモンとか。俺はCDなんて本当に好きなバンドのやつしか買わなくなった。俺はsyrup16gの新アルバムを既に予約した。Tシャツ付きのやつ。


 syrup16gのライブに何度も行ってみて分かったことだが、客層がみんな優しそうな雰囲気をしている。そしてあまり騒がない。前の方の客は騒いでるけど、後ろに行くにつれて客は棒立ちである。


 people in the boxのライブに至っては、ほぼみんな棒立ち。いわゆる地蔵。


 THE NOVEMBERSのライブもそんな感じだったな。


 俺がライブに行くバンドはそういう雰囲気のが多い。みんなが騒ぐ系のライブは行った事がない。


 THE NOVEMBERSの小林っていうボーカルは、インタビューで「お客さんのリアクションが薄くても、それぞれみんな楽しんでくれている」と言っていて、分かってるなぁと思った。


 俺はライブで絶対騒がないし、手も上げたりしないけど、めちゃくちゃ楽しんでる。


 個人的に行ってみたいのはZAZEN BOYSのライブ。絶対楽しいと思う。


 まあ個人的には、めっちゃ引きこもりが悪化してた時期もsyrup16gのライブの時だけはちゃんと外に出てた。どうしても生で見たかったのだ。生で見た結果、「リアル」と「正常」っていう曲の迫力がやばかった。衝撃的なまでにかっこよかった。


 俺は静かに音楽を聴きたいタイプだから、ロックフェスなんか絶対に行きたくない。


 ◆


 26歳になっての孤独も割としんどいのだが、10代の頃の多感な時期の孤独の方がしんどかったような気がする。


 学校や会社みたいな狭い閉鎖空間での孤独はダイレクトに心身に来るからな。ハートブレイクする。


 今学生の人は、俺が学生だった時より大変だろうな。SNS全盛期でみんなTikTokとかインスタとかやってるんでしょ。俺が学生の頃はせいぜいLINEとTwitterくらいだったからなあ。ちなみに俺は学生時代Twitterはやっていなかった。見えない鎖に繋がれるのが気持ち悪かったからだ。


 現在俺はプロ野球とかメジャーリーグ専門のTwitterアカウントを保有している。


 今年の4月とか5月、阪神タイガースがめちゃくちゃ弱くてTwitterで阪神を馬鹿にしまくってたら、最終的に俺がファンである中日ドラゴンズが圧倒的最下位になり、阪神は3位になった。因果応報。阪神つえーわ。というかドラゴンズが弱すぎる。


 ◆


 うー寒い。


 音楽聴きながらぼーっとタバコ吸って5chやってたらもう深夜4時だ。


 バーガーナッズってバンドのAM4:00って曲が良いので暇な方は聴いてみてください。


 俺の中では深夜4時が1番感傷的な時間帯だ。


 ◆


 11月5日発売の「音楽と人」って雑誌の12月号でsyrup16gが特集されるらしい。これは本屋に行って立ち読みするしかねえな。近所のツタヤに行くわね。五十嵐のインタビュー読みたいから。


 俺は宗教とかスピリチュアルには全く救われなかったんだけど、ロックバンドにはめちゃくちゃ人生を救われてきた。


 ある意味、俺にとって音楽は宗教なのかもしれない。色んな音楽があって良いと思うし、人それぞれ色んなものを好きになればいいと思う。


 人間はどんな奴も何かに依存しないと生きていけない動物だってよく聞くし。


 人生で1番大事なのは、「好きなものや熱中できるものを見つける」ことだと思う。これは間違いない。何かに熱中してる人はかっこいい。


 趣味とか暇潰しとか夢があると人生が充実する。


「人生は何かを成し遂げるには短すぎるが、何もしないには長すぎる」的な名言を残してた奴がいたような気がするが、まさにその通りで、どんなに辛い人生であっても、何かを成し遂げようとしてたら時間は短く感じるものだ。


 だから何か熱中できるものを探そう。何か一つくらい、本気になれるものは無いか?


 夢というのは、叶うかどうかが大事なんじゃなくて、夢を追ったという過程や事実が大事なんだと思う。


 例えば俺は子供の頃プロ野球選手になりたかったけど、実際にプロ野球選手になれるのは1年に150人前後しかいない。天才の中の天才しかプロになれない。その中でも活躍できるのは、ほんの一握りだけだ。


 でも俺は野球をやっていた。とても楽しかった。


 それでいいんだ。


 人生、成功するか失敗するかなんて、関係ない。楽しかったら何でも良いんだよ。




 次回に続く

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