17話 死にたい

でも今日は精神科に行く日だ。


死にたいのにどうして俺は精神科に通っているんだろう。死にたいなら、病院なんて行かなければいい。薬を飲まなければ、どんどん病状が悪化して死にやすくなる。


幸せなんて俺は求めちゃいけない人間だ。


人生は地獄だ。


朝の5時半に外に出るとジジイとババアが散歩しまくっていた。ババアが俺に挨拶してきたので、俺も挨拶を返した。


俺はジジイになるまで生きてる自信がない。


体がもう酒でボロボロになってるから。


酒をやめていた時期もある。俺の体を心配してくれた人もいる。


「お酒と私どっちが大事なん!?」と女の人に怒られた事がある。


人も酒もどっちも大好きだが、おそらく俺は酒の方が大切だったのだろう。やめられないしやめる気もない。


酒に脳が支配されている。


終わってる


アルコール依存は本人に治す意志がないと絶対に治らない。俺は酒で死にかけたことがあるが、治す気がない。


アルコールのせいで脳の構造自体が変わってしまい、脳が常に酒を欲するようになる。俺の場合はどんな欲望よりも酒が勝つ。


アルコールの依存性は覚醒剤をも凌駕する


キングオブドラッグとも言われてる


振戦せん妄を起こすと本当に死ぬほど苦しい。“ウォルニッケ脳症”も発症した。ウォルニッケ脳症の死亡率は10〜20%らしい。俺は死んでもおかしくなかったのだ。自分が誰なのかも分からなくなった。自分の名前を忘れた。人の顔を認識できなくなった


俺はもう気が狂ってると思う


そりゃ彼女や友人に見放されて当然だ


最近、記憶力が落ちてきた


苦しい


もうどこにも戻れない


俺は俺であるのが昔から嫌だった


俺はいじめられてることに気付かないレベルで“普通”が分からない


笑顔のロシア兵が銃で自殺してる動画を見てしまった。見なきゃよかった


令和になってから本当にとんでもないことばかり起きてる。こんな世界に希望を見出す事なんて出来ない


俺自身も崩壊に向かっている


いろんな人を傷付けた


俺はもはや存在してるだけで罪だ。


どうすればいい。


ここは地獄そのものだ


自浄作用による淘汰を待つ


自閉症を抱えて生きるのはきつい


かといって辛さを忘れるために酒に頼れば体も脳も人間関係も破滅する


死神が俺を手招きしている


「早くこっち来い」と


安楽死したい


空が明るい。今日は天気がいい


俺は酒に殺されてしまう


文章を書くことに意味を感じない。こんなの書いて何になる?


何もかもどうでもいい


生きてて辛いだけだ。死んでしまいたい


苦しい


どうすればいいのかわからない


俺は人を不快にさせるだけだ。人を傷付けるだけだ。生きてること自体が罪だ


安楽死を認めてほしい


世の中、存在そのものが罪な奴もいる。


俺がそれに該当する奴だって、とっくの昔にそんなん知ってた。


俺が生きてたって誰にも何の得もない。社会に大迷惑をかけるだけだ。頼むから安楽死させてくれ


もう他人に迷惑も掛けたくない。


でも安楽死なんて日本が導入する訳がない。日本は臭い物に蓋をするだけの国だ。他の国とは違う。


生きてて本当に苦しい。


まともに生まれたかった。


俺にはもう自殺以外の選択肢は残されてない。全てを失った。


泣いても意味が無いのは知ってるが涙が出てきた。俺はいつも悲しくて泣く。


俺の人生は本当に何の意味も無かった。


頭がどんどん酒で狂っていく


早く死にたい


リアルの世界じゃ死にたいなんて誰にも言ってない。ネットくらいは好きなこと言わせてくれ


マジで本当に死にたいんだ


本当に心の底から死にたい


本当に苦しい


もう誰からも愛されずに死んでいく


自分を殺したい


ただ苦しいだけだ。苦しい時に苦しいって言って何が悪いんだよ。





次回に続く

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