14話 燃えるゴミの火

 俺の住んでる地域では、月曜日は燃えるゴミの日だ。


 今朝、俺はアパートから出てゴミ袋を出した。俺自身も燃えるゴミなので、ゴミ収集車の中に入って切り刻まれたい。


 さっき俺は腕をタバコで焼いた。もう自分を処分したい。


 ごめんなさいっていう気持ちが常にある。


 俺はいつも一体誰に謝ってるんだ??


 この世の誰も本当の俺のことなんて知らないし興味ないのに。


 生きててごめんなさい。申し訳ない。


 謝罪して、誰に許されたいんだろう。わからない。


 とりあえず色々忘れたくて酒を飲んだ。


 酒を飲んでごめんなさい。タバコ吸ってごめんなさい。


 許してください。


 一体誰に言ってるんだ。神のような大いなる存在に向かって言ってるような気がする。


 ちんこ切り落としたい。こんな物はない方がいい。


 何年も前、別のサイトで小説やエッセイを書きまくってたら、ある女性の読者が俺にこう言った


「自殺してしまうんだったら、最期の1週間だけ私と付き合ってください。どうせ死ぬんだったら誰とでも付き合えるでしょ」


 結局俺は死ななかったし付き合わなかった


 ちなみに俺はその人のことが大好きだった


 俺をかなり理解してくれたからだ


 俺が自分を否定するたびに、俺を何度も肯定してくれた。


 ある時、俺の良いところを箇条書きで何個も教えてくれた。


 覚えてる範囲で書く。


 ・かわいいところ

 ・頭が悪いふりをしてるけど本当は頭がいいところ

 ・ユーモアのセンスがあるところ

 ・色々諦めてるところ

 ・ガツガツしてないところ

 ・


 あとは思い出せない。愛してるだとか大好きだとか何度も言ってくれたのは覚えてる。


 ちなみにその人も引きこもりで発達障害があった。親から虐待されていて愛着障害もあった。拒食症だったこともあった。高校時代は軽音部でギターを弾いてた。


 俺もギターとベースが弾ける。


 一生ギター弾いて酒飲んでネット覗いてだらだら生きていたい。


 ちなみに俺は16歳の頃からネットでずっと死にたいと書き続けている。まさか26歳になっても死にたいと書いてるとは思ってなかった。


 昔はユーモアも多少あったのだが、最近はもう面白いことを考える精神的余裕が一切ない。


 小説も何も思いつかなくなった。


 めっちゃスランプだと思う。


 そのうち本調子に戻るかな。


 ◆


 とりあえず今の俺は、ごめんなさいという気持ちに満ちている。


 だが、俺がクズだろうが聖人だろうが、あなたの人生には全く関係ないので、俺が謝る必要はない。


 そもそも誰に対して謝ってるのかわからない。


 とりあえず俺は今までの人生で色んな人を傷付けて生きてきた。


 その罪の重さを考えるにつけ、死にたくなる。傷付けた人数分の贖罪をするには自殺するしかない。


 自殺することが謝罪の代わりになるのではないかと常に思っている。


 俺が全て悪い。


 俺が今までやってきた酷いことは自殺しなければ償えない。


 って思うけど、あまり俺は悪いことしてない。犯罪歴も無い。


 自己肯定感がうんこなので、もっと高めていきたい。


 どうせ俺は何も上手くいかないだろうという考えが染み付いていると何も出来なくなる。


 とりあえず酒を飲む


 俺の場合、希死念慮を消すには酒しかない


 ◆


 あれ、何書こうとしたんだっけ。


 忘れた。


 思い出した。


 俺は好きな人に対して「好きすぎて殺したいです」と言ったことがある。でも実際に会った時、俺は全くその人を殺さなかった。というか緊張しすぎて喋れなかった。


「好きすぎて殺したい」と言った時、たしかその人は「痛くないように殺してほしい」と言ったような記憶がある。


 殺すのはよくない。


 当時、俺が精神的にかなり不安定だったから、自殺する前に会いたいとその人に頼んで会ってもらった。快く会ってくれた。


 ◆


 また何書こうとしたか忘れた。


 頭がどんどん悪くなってる気がする。酒の飲み過ぎで脳が萎縮してると思う。


 思い出した。


 俺はゴミなので他人を好きになる資格なんて無い。


 許してほしい。誰に????


 ◆


 以前、会社で働いていた時、大学で心理学を専攻していた社員の人に突然「●●さんってお姉さんと妹さんがいるでしょ」と言われて、驚いたことがある。


「います」


 と答えたら、


「あー、やっぱり」


 と言われた。


 それだけ。


 ちなみに俺は職場の人とはほとんど全く喋らず、1人でいることを好んだ。


 ◆


 って書いてたら俺のアパートにいきなり妹が来た。


 妹はポテトサラダを作りすぎたらしく、その余りを俺に持ってきてくれた。ありがたい。


 普段、姉とはほとんど関わらないのだが、妹とは割と仲が良くて、よくLINEする。


 ちなみに姉は躁鬱病(双極性障害)で、障害者手帳は1級だ。


 俺の障害者手帳は2級である。俺は発達障害と躁鬱のコンボだ。


 妹は最近、適応障害と診断されて、精神薬を飲むようになった。


 ちなみに母も精神科に通っているし、死んだ父も精神科に通っていた。


 家族全員が精神的に病んでるってなかなか凄いよな。


 ちなみに姉も妹も彼氏がいる。羨ましい。


 俺は彼女ができる気配が1ミリもない。


 まあ別に彼女なんかいらない


 姉はたまに「いつか●●のこと理解してくれる人が現れるよ」と言ってくれるが、現れるわけねえだろ


 現れたとしてもみんな去っていく


 ◆


 そういえば、俺の好きだった人が「unknownさんは不器用だけど優しいからお世辞抜きで結婚できると思う」と言ってくれたことがある


 会話の流れで「俺は結婚なんて無理だと思う」みたいなことを言ったら、上記の発言をしてくれた。


 ちなみに俺に結婚願望はない。


 自分の遺伝子を残したい願望もない。発達障害や精神病は遺伝する確立が高いから。


 でも、赤ちゃんとか小さいガキは好きなので、もし結婚するようなことがあったら、妻とめっちゃ相談しまくった上で、孤児を養子に貰ったりするのは有りだと思う。


 家族に血のつながりなんて関係ない。


 というかそもそも、俺の遺伝子が混ざった子供が欲しい人とは結婚できない。そこの価値観が合わない人とは結婚は厳しい。


 子供は好きだが、俺の遺伝子は絶対に残したくない。


 なのに勝手に金玉で精子が製造されている。


 ネットで見たが、定期的に抜かないと体に悪いらしい。


 なので俺は義務的に抜く。


 俺は小さい子供とか動物には割と好かれるタイプだ。


 俺の風貌や雰囲気に威圧感が全く無いのだろう。


 なんとなく思い出したが、中学の頃とか高校の頃、同じ野球部の人とか女子から「可愛い」と言われることがあった


 どういう反応していいのか当時わからなかった。


 大体の人からは舐められていた。


 子供の頃から道化になることが多かった。


 中学までは割と明るかったのだが、高校からはうんこになった。


 性格的に、男より女の方が向いてたのではないかと思うことがよくあった。


 まあ、たらればの話をしても仕方ない。


 男として生まれたからには、強くなりたい。


 父はヤンキーだったので、男としてかなり強い方だった。しかし俺は父とは性格が本当に正反対だった。


 俺はいじめられた経験は一度も無い。


 宇宙人みたいな扱いをされていた。かなり変わり者だった。


 彼女がいた頃、彼女は俺に対して「●●って何考えてるか分からない」と言った。だが、俺は酒に酔うとめっちゃ明るくなってペラペラ喋るようになるので、そういう時は彼女も楽しそうにしていた。


 俺が記憶を無くすまで酔った時、俺は彼女の手を引いて、「あの部屋に幽霊がいるから来て」と何度も言ったらしい。彼女が部屋を見て「幽霊なんていないよ?」と言うと、俺は「いや、いるじゃん」とめっちゃ反論したらしい。


 あと、記憶を無くすまで酔った時、俺は妹に対してプイプイモルカーの話を2時間くらいしていたことがある。


 全て記憶には無い。


 落雷を待つバベルの塔、その頂上で俺は笑う。


 あと、最近プイプイモルカーの2期が始まったので、毎週楽しみにしている。


 うちにはモルカーのぬいぐるみが4匹いる。


 モルカーかわいすぎる。


 以前、ツイッターにモルカーのぬいぐるみの写真を載せたりしてたのだが、ツイッターのアカウントが妹にバレていたので、恥ずかしくなってツイッターの投稿は全部削除した。


 あと、俺が住んでる場所から車で15分くらい走ると、綺麗な花畑がある。死にたくなった時はたまに花畑に行って、気分を落ち着かせる。綺麗な花を見てると、死にたい気持ちが少し減るような気がする。


 割と有名な花畑らしくて、この前テレビでも紹介されていた。


 ちなみに花の全てはボランティアによって植えられているそうだ。看板に書いてあった。


 俺の鬱が最高に酷い時、よく母が俺を大きな湖に連れて行ってくれた。それが良い刺激になった。


 広大な景色や綺麗な景色を見ることは、心に必ず良い影響をもたらすと思う。


 酒に酔うと、どうしても文字数が増えてしまう。


 酒に酔ってる時は人類のことを好きになれるし、死にたい気持ちも消える。


 酒は毒だが、俺は酒のおかげで26年も生きることができたんだと思う。なので酒には感謝している。


 全く立派な大人ではないが、俺はとりあえず今日も生きている。酒さえ飲んでれば俺は幸せになれる。かなり単純な脳だ。


 あと、俺は記憶を無くすまで酔っ払っても、暴力を振るったり暴言を吐いたことは全くない。ただ、ずっと笑いながら喋ってるだけだ。


 酒は、人間性を変えるものではなく、その人が元々持っている本性を露わにするものなんだと思う。つまり俺には全く暴力衝動が無いということだ。


 普段は暗いが、酒を飲むとめちゃくちゃ明るくなって友好的になる。おそらく、その姿が本来の俺なのだろう。




 次回に続く

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