9話 カレーうどん食いたい
最近は精神状態が安定している。やっと一人暮らしに適応できたかもしれない。
財政状況が悪化してきたので、体調の良い日は適当に日雇いのバイトでもやろうかなと思っている。単純に金が無い。正直言って一人暮らしは余裕で出来る。障害年金と日雇いのバイトで何とかなる。別に働いてまで生きたくないというのが本音だが、少しは働かないとだめだ。
俺は働くのが心の底から大嫌いだ。
毎日、いかにして楽に生きるかということだけを考えている。頑張らないことを頑張っている。
労働なんて2度とやる気が起こらない。
夜中、暇だからチェンソーマンってアニメを見た。ネットで話題になってる割には面白くなかった。
今、朝の6時だ。
今日の予定も特にない。昨日のご飯は余り物のカレーだった。
THE NOVEMBERSのshe lab luckを聴いている。
日雇いのバイトに今日申し込んで、明日から働こうと思う。
毎日、超適当に生きている。
こんなんでいいのかと思うこともある。
でも人生なんて適当でいい。俺は偉人ではない。使命もない。やるべきこともない。俺が頑張らなくても代わりの誰かが頑張ってくれる。世の中そうやって回っている。もう俺はクズでいい。開き直る。真面目でなくてはならない、こうでなくてはならない、という幻想に囚われているうちは真の幸せは掴めない。無能なクズでいいんだ。国から正式に精神障害者だと認められた俺は、手帳と年金をもらっている。未来への不安はほとんど無い。俺はかなり楽観的に捉えている。「まぁ何とかなるだろ」くらいの感覚で生きてる。
俺にしか出来ないことなんてない。だが何もしないまま死んでいくのも癪だ。なので俺は暇つぶしに曲作りをしている。
そのうちシーシャのバーに行ってシーシャ吸いたい。シーシャとは水タバコだ。水タバコは紙タバコより遥かに健康に良い。
柑橘系とかメロンとかチョコとか、豊富なフレーバーがあって美味しい。視覚的にも煙がドバドバ出るから楽しい。今まで何回か行ったことがある。
暇だからカラオケでも行くよ
今日も寝癖が大爆発している。今日も昼間から酒を飲んでいる。
俺は山梨県の人と1年くらいやり取りしている。山梨からは富士山が見える。人生で1回は富士山に登ってみたい。体力がゴミだから山頂まで登れるかは分からない。近所の山で練習してから行った方がいいな。
富士山は俺のライバルだと勝手に思っている。全裸で富士山の山頂に行きたい。富士山を倒すまで俺は死ねない。
あと昨日の夢にカレーうどん屋が出てきたから、カレーうどん食べに行きたい。俺は美味しいうどん屋さんを知ってるからな。
ロックスターになりたい。26歳ならまだ行ける。定職には就きたくないからロックスターになる。応援してくれ。ライブやったら暇つぶしに来てくれ。よろしくお願いしますから。
でも一つ問題がある。バンドメンバーが俺しかいないという点だ。しいて言えば、少し仲のいいデリヘル嬢くらいしかいない。彼女をメンバーに引き込んだとしても、あともう一人メンバーが必要だ。
この際、誰でもいい。俺と一緒に音楽で革命を起こしたい奴、至急メールくれや。
ギターボーカル作詞作曲は俺がやる。既に6曲くらいは出来てる。
バンドとしての仲の良さは一切問わない。性別も年齢も技術力も問わない。
バンド名は「無職ザウルス」で行くぞ。全国の無職に希望を与えるバンドになりたい。人生に行き詰まってる奴らを救いたい。
バンド名が何も思いつかない。無職ザウルスとか絶対後悔しそう。
働きたくないから音楽と年金で食っていきたい
俺のギターがお前の絶望や孤独を切り裂くだろう
そして俺は働かない
絶対に働かないぞ
最近俺はずっと上下の黒いスウェットで生活している
これが俺にとっての正装だ
◆
音楽聴きながら朝のニュースを見ていた。女子大生が無職の男によって死体遺棄されたらしい。「死にたい人と繋がりたい」みたいなツイッターのハッシュタグで知り合ったそうだ。
SNSで知り合った人と会うのは怖い。
相手がどんな人間か分からないし。俺は男だから知らない人と会うのもあんま怖くないけど、女の人の場合は体格差もあるから怖いだろうな。男と女で一対一で会うのはお互いを信頼してないと無理だ。
今後ツイッターの規制はどんどん厳しくなりそう。ツイッターなんてほとんど使ってないから、規制が強くなろうが俺はどうでもいい。ツイッターで集団自殺の募集を掛けたりするとすぐにアカウントが凍結されるらしい。
死にたい人同士で集団自殺したがる人がよくいるけど、俺は知らない人とは一緒に死にたくない。死ぬんだったら絶対に一人で死ぬ。最期の時くらい一人にさせてくれ。
そもそも集団自殺ってリスクがめちゃくちゃ高いと思う。自殺幇助とか自殺教唆とかで捕まる人多いし。
個人的には、病んでる人とか病みやすい人はSNSはあまりやらない方がいいと思う。
次回に続く
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