8話 好きな人が忘れられない
ギター弾いても虚無感しかない。
ベース弾いても虚無感しかない。
暇潰しに意味もなく作詞作曲している。バズマザーズの豚の貯金箱のパクリみたいな曲ができた。
酒で死にたい願望をなんとか打ち消しながら毎日生きている。
好きな人に会いたい。
何度でも何度でも俺は生まれ変わっていく。
死にたい気分だったから俺は先日アパートにデリヘル嬢を呼んだ。
色々したあと、俺が一方的に人生相談していた。悩みを打ち明けられる人が風俗嬢しかいない。その場限りの関係の人とは笑顔でペラペラ喋れる自分が不思議だ。
俺の好きな人が風俗嬢だったことがあって、俺はその人のことを思い出したりしていた。
今も全てを思い出せる。顔の輪郭も髪も声も服装も。何もかも。
人生で俺があれほど人を好きになることはもう無いと思う。
全てが好き。
でも、好きな人と関係がずっと続くなんて、まず無い。その人との縁も切れた。
俺はアパートに独りぼっちだ。さみしい。
そろそろ独身に飽きを感じている。
俺と結婚してくれるやつ至急メールくれや。
その前に働かなきゃだめか。めんどくせ。
もうめんどくせえから誰か養ってくれ。
◆
アマゾンで救急モルカーのぬいぐるみを買った。これでモルカー4匹目。
毛ガニを蒸して食べたい。
もうだめだ。俺は一生独りなんだ。
俺は一生独りなんだ。
世の中、女なんて星の数ほどいるって言うけど、俺はやっぱり人生で1番好きになった人のことがずっと忘れられない。個人名は出さない。
俺にできることは何もない。その人が少しでも幸せに生きてるのを願うことしかできない。
◆
あと、全然関係ないけど俺はめちゃくちゃ左翼だから、れいわ新選組という政治団体を推しています。有権者だからどんな政党を信じようが人の自由だ。
あと、裸の人がめっちゃ近くにいると俺はくすぐったく感じる。
腹減ったから味噌汁でも飲むよ
ちょっと酔っ払ってるよ
酔っ払うと社交的になって色んな人に絡んだりするから、それが俺のよくないところだなと思っている。
あがたさんはなんで死んじゃったんだろうな
俺が生きてるんだからお前も生きろや!!
ふざけんじゃねえ
冥福なんて祈らねえ
俺はあがたにブチギレているからだ
あんなに毎日毎日死にたいって送ってきたくせに、いざ死ぬ時は誰にも何も言わないんかい
あがたの友達みんな未だに悲しんでるぞ。お前が自殺したこと
松井とかいう奴も、りおんちゃんとかいう奴も、俺も。
一緒に酒でも飲みたいね
酔っ払ってる時のあがたさんと通話したことあるけど、めっちゃ明るい人だった。
「あははははははは!」
って笑ってた。
多分俺もアルコール性の慢性膵炎か肝硬変になってすぐ死ぬと思うから、そしたらみんなで一緒に酒でも飲もう
あがたファミリー全員で酒を飲むぞ
たぶん長生きする奴なんて1人もいないから
あがたさんが消えてから2年も経つ。
俺は定期的にあがたさんの名前を出すことで、供養している。
生きてるんだったらまた戻ってこいよ。みんな待ってるぞ。おまえのカリスマ性は尋常じゃない。
次回に続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます