8話 好きな人が忘れられない

ギター弾いても虚無感しかない。


ベース弾いても虚無感しかない。


暇潰しに意味もなく作詞作曲している。バズマザーズの豚の貯金箱のパクリみたいな曲ができた。


酒で死にたい願望をなんとか打ち消しながら毎日生きている。


好きな人に会いたい。


何度でも何度でも俺は生まれ変わっていく。


死にたい気分だったから俺は先日アパートにデリヘル嬢を呼んだ。


色々したあと、俺が一方的に人生相談していた。悩みを打ち明けられる人が風俗嬢しかいない。その場限りの関係の人とは笑顔でペラペラ喋れる自分が不思議だ。


俺の好きな人が風俗嬢だったことがあって、俺はその人のことを思い出したりしていた。

今も全てを思い出せる。顔の輪郭も髪も声も服装も。何もかも。


人生で俺があれほど人を好きになることはもう無いと思う。


全てが好き。


でも、好きな人と関係がずっと続くなんて、まず無い。その人との縁も切れた。


俺はアパートに独りぼっちだ。さみしい。


そろそろ独身に飽きを感じている。


俺と結婚してくれるやつ至急メールくれや。


その前に働かなきゃだめか。めんどくせ。


もうめんどくせえから誰か養ってくれ。



アマゾンで救急モルカーのぬいぐるみを買った。これでモルカー4匹目。


毛ガニを蒸して食べたい。


もうだめだ。俺は一生独りなんだ。


俺は一生独りなんだ。


世の中、女なんて星の数ほどいるって言うけど、俺はやっぱり人生で1番好きになった人のことがずっと忘れられない。個人名は出さない。


俺にできることは何もない。その人が少しでも幸せに生きてるのを願うことしかできない。



あと、全然関係ないけど俺はめちゃくちゃ左翼だから、れいわ新選組という政治団体を推しています。有権者だからどんな政党を信じようが人の自由だ。


あと、裸の人がめっちゃ近くにいると俺はくすぐったく感じる。


腹減ったから味噌汁でも飲むよ


ちょっと酔っ払ってるよ


酔っ払うと社交的になって色んな人に絡んだりするから、それが俺のよくないところだなと思っている。


あがたさんはなんで死んじゃったんだろうな


俺が生きてるんだからお前も生きろや!!


ふざけんじゃねえ


冥福なんて祈らねえ


俺はあがたにブチギレているからだ


あんなに毎日毎日死にたいって送ってきたくせに、いざ死ぬ時は誰にも何も言わないんかい


あがたの友達みんな未だに悲しんでるぞ。お前が自殺したこと


松井とかいう奴も、りおんちゃんとかいう奴も、俺も。


一緒に酒でも飲みたいね


酔っ払ってる時のあがたさんと通話したことあるけど、めっちゃ明るい人だった。


「あははははははは!」


って笑ってた。


多分俺もアルコール性の慢性膵炎か肝硬変になってすぐ死ぬと思うから、そしたらみんなで一緒に酒でも飲もう


あがたファミリー全員で酒を飲むぞ


たぶん長生きする奴なんて1人もいないから


あがたさんが消えてから2年も経つ。


俺は定期的にあがたさんの名前を出すことで、供養している。


生きてるんだったらまた戻ってこいよ。みんな待ってるぞ。おまえのカリスマ性は尋常じゃない。






次回に続く

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る