5話 キセキ

奇跡も魔法もあったらいいね。みんなにもきっとあるはず。


そう。生きてれば良いことは絶対にある。だから諦めんなよ!!!!!!


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!


俺が父親と母親から産まれ、文を書く。その文をお前が読む。俺と君が巡り会えたこの出会いは奇跡としか言いようがない。


だから諦めんなよ。こんなところで!!!


俺たちはまだ終わってなんかない。始まってすらない。俺たちはまだ旅の途中だ。絶対に諦めるな。生きてれば良いことは絶対にあるから。


そう、奇跡は信じている者にしか訪れない。


俺が奇跡を見せてやる。


俺は職は要らないが彼女は欲しい。メンヘラ無職が彼女を作るという奇跡をお前らに見せてやる。俺の彼女になりたい女、至急連絡くれや。俺の恋愛対象は0歳から90歳までだ。国籍は一切問わない。愛に国境なんて無いからだ。


実際、カクヨムは小説投稿サイトではなく出会い系サイトだ。俺はカクヨムで知り合った女性とリアルワールドで会ったことがある。


俺は守りたかった人すら傷付けた。愛する人を傷付けた。


そんな罪を背負いながら俺は生きている。


失ったものの数は数え切れない。心が空っぽになってしまった。


だが、死にたかったお前が今も生きてる。死にたかった俺が今も生きてる。そして出会えた。それは何よりの奇跡だと俺は思う。


俺は絶対に諦めないからな!!!!! お前も諦めるんじゃねえぞ!!!!!!


この街のどこかでバッタリ逢えたら居酒屋にでも行って酒を飲もう。


それでは聴いてください。GReeeeNで「キセキ」



ところで俺は歌が上手い。お前にも聞かせてやりたい。俺の圧倒的な美声を。


今まで俺とカラオケに行った女性は全員その場で俺に惚れた。今まで99人の女性を魅了させてきた。そしてあなたが100人目だ。


世の中バツイチなんて全く珍しくないけど、俺は26歳にしてバツ99だ。カラオケに行った99人の女の子全員と結婚し、その全員と離婚した。


認知してない子供は150人くらいいる。


俺は最低の男だよ。種を振り撒くだけ振り撒いて、赤ちゃんの世話はしないんだから。


こんな俺に生きてる価値なんてねえんだ……。


「──そんなことない!!!!!」


こ、この声は!?!?


「私は愛莉。ずっと前からunknownさんのファンでした。あなたがどんなクズでも死ぬまでずっと愛してます。よかったら私と付き合ってください!」

「俺なんかで良いのか? 俺はバツ99なんだぞ? 君のことも傷付けてしまうかもしれない。君を不幸にしてしまうかもしれない。俺はそれが怖いんだ!」

「unknownにどんな過去があろうが関係無い。だって私は今のunknownのことが好きやから! 私はいつまでもunknownのそばにいたい!」

「愛莉!!!!!」

「unknown!!!!!!!」


こうして俺と愛莉は抱き合って、そのまま手を繋いで役所に婚姻届を取りに行き、結婚したのであった。2人の初めてのデートが市役所だった。



こんな感じで、生きてればいいこともあるから、生きててください。


うまくいかない日だってある。悲しくて泣く日もある。でもそんな時はみんなで悲しみを分け合おう。この文を読んでいる奴は全員がファミリーだ。ファミリーマートだ。


愛があれば、人間は生きていける。


俺の圧倒的な愛情を君に捧げよう。必要なくなって見捨てられるまで。


結婚しよう!!!!!!!!!


うおおおおおおおおおおおおおおおお


さあ行こう!!!!!!!!


あの大空の彼方まで!!!!!!!


俺たちの未来は明るい!!!!!!


もっと熱くなれよ!!!!!!!!! 燃え上がれ!!!!! 炎になれ。虎になれ。漢になれ。女になれ。各々なにかの侍になれ。


たった一度の人生、最期の最期まで絶対に諦めんな!!!!!!


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


アイラブユー!!!!!!


俺たちは元々全員精子だ。あの頃の純粋な気持ちを思い出して日々を生きていこうぜ。


センキュー!!!!!!!!!


好きだった子が結婚しても気にするな。好きだった子の娘を今度は好きになればいいだけだ。絶望しても、人生は終わりじゃない。また新たな希望がすぐこの世に生まれてくるんだ。今、君に素晴らしい世界が見えますか?


thank you……!!!!!!!!!


アパートの隣人がうるさい時、俺は銀杏BOYZのBABY BABYを大熱唱して、対抗する。


生きても良いんだよ。何しても良いんだよ。何しても良い。法律に触れなければ何しても良いんだ。まだまだ行こうぜ。君も俺もこんなもんじゃないはずだ。間違いなんかありゃしない。怖がるんじゃねえぞ。お前は1人じゃない。俺がいる。


男も女も全員燃え上がれ。性別も年齢も関係ない。俺たちはサムライだ。その胸に宿った大和魂を決して忘れるな。


プーチンが日本に核を撃ってきたら、俺が金属バットで核兵器を絶対に宇宙の彼方に打ち返す。だからもう1人で泣かないで。お前の命は俺が守る。


俺は酒に酔った。誰か麻雀でもやろう。俺の必殺技、大三元を決めてやる。


燃え上がれ。燃え上がっていけ。俺の風が鳴り止まない。炎になれ。虎になれ。全員が何かしらのサムライになれ。死なない限り希望は残っているから。


あと、俺は今後、こういう熱いスタイルで行く。ダウナーな自分をガンガンぶっ壊していくぞ。もう絶望や諦観には用は無い。





次回に続く



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