ph94 サチコVSセン

「チッ……俺は手札から道具カード、冥銭への両替機を使用する。手札を2枚ダストに送り、デッキからカードを2枚ドローする」


 渡守くんは効果通りにカードを2枚ドローすると、フェイズ終了を宣言してテメェの番だと促して来た。私はカードをドローしながら渡守くんが捨てたカードについて考える。


 今の渡守くんのMPは0。単純に手札を入れ替えただけだとは考えにくい。十中八九、捨てられたカードはダストゾーンでも効果が発動できる魔法カードだろう。


 考えて攻撃しなければ妨害される可能性が高いが、私の手札は7。MPは9もある。対する渡守くんの手札は4枚あるがMPは0だ。捨てられたカードの効果を怖がって攻撃しないのは悪手だ。


「私はMPを1消費して手札から魔法カード、影送りを発動。影または闇属性のカードを装備及び自身の手札にある時、そのカードをダストゾーンに送りデッキから同じ属性のカードを装備する事ができる。私は手札から魂狩りをダストゾーンに送り、デッキから冥界の松明を自身に装備する」


 これでMP回復手段は確保した。あとは火力を上げるだけだ。


「私はMP1を消費して魔法カード、御霊繋ぎを発動!自身のモンスターの体力を均等にする」


 これで影法師の体力は3から9に、影鬼の体力は15から9になった。


「私はMP3を消費して影鬼のスキル、凝血暗鬼を発動!影鬼の体力が減少している数値分、このモンスターの攻撃力を上げる!」


 影鬼の攻撃力は2から8まで上がり、攻撃の準備が整った。


「バトルです!影鬼でアケローンを攻撃!」

「ハッ、俺はダストゾーンにある風属性のカードをゲームからドロップアウトさせ、ダストゾーンにある魔法カード魔風の陣を手札に加える!」


 来たか!


「このカードはァ!ダストから手札に加わったフェイズ時、コストを払わずに使用できる!俺は魔風の陣の効果を発動ォ!相手モンスターの攻撃力を半減させ、半減させた数値分のMPを回復する!」


 やっぱり妨害系のカードか!でも、MPは回復されてしまったが攻撃は通る!


 影鬼の攻撃がアケローンに当たり、アケローンの体力は15から11へと下がる。


「コストを払わずに使用した魔風の陣はダストゾーンに送られず、ゲームからドロップアウトする。が、魔法カード、霊風殺の効果を発動!このカードがカードの効果によってゲームからドロップアウトさせられたフェイズ時、相手モンスターはスキルを発動させる度にダメージ1をくらう!」


 また地味に嫌な効果だな!これ体力がない終盤でやられたら最悪すぎんだろ!序盤で良かった!


「さらにMP3を消費してアケローンのスキル、冥界送りを発動!自分、または相手の手札を2枚ダストゾーンに送る!さァ!テメェのカードを黄泉に差し出なァ!!」

「えっ!?」


 ダストゾーンから伸びてきた不気味な手が手札を2枚も奪い取っていき、私の手札はたったの2枚になってしまった。


 に、2枚って多すぎるだろう!!せめて1枚にしてよ!!どんだけアドを奪ってくんだあのモンスターは!!


 アケローンから先に倒したかったけど、私の今の手札じゃこのフェイズ中には倒せない。下手ににした状態でアケローンを1体にしてしまうと絶対にレベルアップしてくるだろう。レベルアップ前ですらこんなに厄介なスキルを持ってるんだ。レベルアップしてしまった後のことなんて考えたくない。


 ならば、先にヴェルズフェルニルから倒して次の私のフェイズでアケローンを倒した方が安全だろう。


「私はMP3を消費して影鬼のスキル、凝血暗鬼を発動!」


 霊風殺の効果で影鬼の体力が9から8になるが、今は好都合だ。


「影鬼の体力が減少している数値分、このモンスターの攻撃力を上げる!影鬼の攻撃力が2から9になる!影鬼!ヴェルズフェルニルを攻撃!」


 影鬼の攻撃が通る。ヴェルズフェルニルの体力が残り1になるが、渡守くんが何か仕掛けてくる様子はない。これならいける!


「私はMP3を消費して影鬼のスキル、血の影供を発動!自身の攻撃で相手に与えたダメージの半分の体力を回復する!影法師!続けてヴェルズフェルニルを攻撃!」

「まかせてマスター!!」


 えいっ!という可愛らしい声を上げながら攻撃した影法師からのダメージが止めとなり、ヴェルズフェルニルは消滅した。渡守くんの場に残されたモンスターはアケローンのみだ。


「私のフェイズは終了です」

「もういいのかァ?」


 渡守くんは下卑た笑いをしながら私を見下す。


「せっかくの攻撃のチャンスだってェのに、それっぽっちでしめェかァ?」

「ヴェルズフェルニルを倒されたのに、随分と余裕ですね」

「倒されたァ?違ェよ。倒されてやったんだよォ!俺のフェイズだ!ドロー!!」


 渡守くんの不遜な態度に警戒を強めていると、彼は右手を前に出しながら口を開いた。


「俺はMP3を消費してアケローンのスキル、嘆きの刻印を発動!!スキルを使用したフェイズ中、相手が行動するたび相手モンスターに1ダメージを与える!!」


 嘆きの刻印?今の状況で?影法師の体力が3だった時ならまだしも、今は回復して9になっている。影鬼は体力が減れば減るほど火力が増す。私の行動を制限させるだけにしてはリスクが高すぎないか?


「さァ!これで条件は揃ったぜェ!アケローン!レベルアップだ!?」

「レベルアップだって!?」


 そんな!?この状況でレベルアップ!?アケローンの体力は半分以下になっていないのに!?


 渡守くんのマナとアケローンのマナが循環し始め、膨れ上がっている。レベルアップする事は紛れもない事実のようだ。


 一体どうしてと私が疑問を抱いていると、ふと、渡守くんがこれで条件が揃ったと言った事に気づく。


 もしかして、半分以下にするという条件は影法師のみに提示された条件だということか?モンスターを1体のみにするという条件はマストだとして、その後のモンスターの状況はカードによるという事か……。ならば、さっきの不自然な嘆きの刻印の発動といい、恐らく、アケローンのレベルアップ条件はフィールドに自身のみが存在し、相手モンスターに嘆きの刻印を刻む事と言ったところか。


 くそっ!なんで私は全てのモンスターのレベルアップ条件が体力の半分以下だと思い込んでいたんだ!違う可能性はあってもおかしくないのに!レベルアップモンスターのカードが増えた時点でちゃんと確認しておけば良かった!


 モンスターカードは常に自身のフィールドにいて戦力の要となるカードだ。モンスターカードが倒されればマッチにも負けてしまう。サモナーにとって自分のモンスターカードのスキルを知られる事は自分の手の内を明かす事と同意義となる。だから、無意識にカードの効果を教える事は避けてしまう傾向にあるのだが、精霊狩りワイルドハントという恐ろしい組織と戦う事を考えるならば、味方内では共有しておくべきだった。そうすればレベルアップ条件がカードによって異なる事に気づけた筈なのに!!


 こんなところでサモナーとしての常識が仇になるとは……私は気づかない内にこのカードバトル中心の世界に毒されていたようだと心の中で悪態をつく。


 が、いくら文句を言っても相手はレベルアップしてしまうのだ。レベルアップしたアケローンをどう攻略するべきか。とにかく、相手のモンスタースキルを把握しなければならないだろう。一体どんなスキルを持ってーー。

 

「冥府の神に造られし運河よ!!死霊の嘆きを喰らいて絶望へと誘え!!進化せよ!レベル4、死霊神託アケローン!!」


 め、冥府の……なんだって?


「こっからが本番だぜェ?少しは楽しませてくれよォ?」


 渡守くんが得意げに何か言っているが頭に入らなかった。


 え?今の何?レベルアップする時ってあんなゲームの魔法の詠唱みたいな事を言わなきゃならんの?なんかそういうルールでもあるの?それ言わないとレベルアップ出来ない感じなの?私知らないんだけど、そんな呪文なくてもレベルアップさせれんだけど。というか、渡守くんわざわざその呪文を考えたの?冥府のなんたらってやつ……何それ痛い。今がシリアスな状況だとしても気になって仕方がない。


「俺はァ!MP1を消費して魔法カード、黄泉還りを発動!自身のフィールドにいるモンスターの体力を5減らし、消滅したモンスターのレベルを1下げて自身のフィールドに戻す!この効果で復活したモンスターはスキルを使用する事はできない!」


 やべっ、意識が逸れてたらマッチ進んでた。いけないいけない。ちゃんと集中しないと。自分の命かかってんだから変な事に気を取られてる暇はないぞ。というかレベルアップさせてからモンスターを復活させるのってアリなんだ……知らなかった。今後の参考にしよう。


「さらに!手札から装備カード風贄の刃をヴェルズフェルニルに装備!攻撃力1のモンスターにダブルアタックを付与する!バトルだ!アケローンで影法師を攻撃!」


 アケローンの攻撃は痛いが、ヴェルズフェルニルに攻撃される方が不味い。渡守くんが冥界の槍を装備している以上、攻撃するたびに1回復してしまう。ダメージを受けるよりMPを多く回復される方が厄介だ。


 私はアケローンの攻撃をわざと通し、渡守くんがヴェルズフェルニルに攻撃宣言をしたタイミングで影法師の名前を呼んだ。


「MP2を消費してスキル、影縫いを発動させるよ!対象はヴェルズフェルニル!」

「りょーかい!」

「甘いぜ!俺はMP1を消費して魔法カード、風魔操を発動!相手モンスターのスキル対象を自身の別のモンスターに移す!影縫いの対象をアケローンに変更だ!」

「くっ!」


 攻撃し終わったアケローンに影縫いを発動しても意味はない。ヴェルズフェルニルの攻撃が通り、さらにダブルアタックまでくらった影法師の体力は4まで下がった。


 渡守くんは冥界の槍の効果でMPを2回復してフェイズを終了させる。


「……私のフェイズですね。ドロー!」


 私の場には体力が11の影鬼と4の影法師がいる。手札は3。MPは5もある。渡守くんは体力11のアケローンと5のヴェルズフェルニル。手札が3枚にMPは2。


 レベルアップさせてしまったが、状況は五分五分だ。今の渡守くんはアケローンのスキルを使えない。面倒な効果は使われる前に潰す!


「俺は風贄の刃の効果を発動!1フェイズに1度、装備しているモンスターの体力を1にする代わりに自身のフィールドにいるモンスターのスキルを使用することができる!」

「なっ!?」


 風贄の刃にそんな効果が!?だからアケローンの体力を減らしてまでヴェルズフェルニルを復活させたのか!


「俺はアケローンのスキル、冥界への手招きを発動!自分又は相手の手札を2枚ダストゾーンへ送り、自身のMPを2回復する!」


 私の手札が2枚ダストゾーンへ送られ、残り手札が1枚になる。渡守くんのMPは4まで回復してしまった。


 また2枚も送るのかよ!しかもMPまで回復とか……えげつなさすぎだろ!アケローンのそのスキル!


 MPが4になってしまったという事は、アケローンのスキルは発動できるようになってしまった。迂闊に攻撃はできない。けれど、ここで攻撃しなければどちらにしても負ける。やるしかない!


「私は手札から道具カード、影鋏を使用!デッキの上からカードを3枚ダストゾーンに送り、MPを3回復する!さらにMP2を消費して影法師のスキル、影渡りを発動!デッキから影と名のつくカードを手札に加える!私はデッキから陰影を手札に加える!」


 ますは次のフェイズで風贄の刃の効果を発動させない為にもヴェルズフェルニルを倒す!


「影法師!ヴェルズフェルニルを攻撃!」

「ほいさ!」


 渡守くんは特に回避行動は取らなかった。ヴェルズフェルニルは消滅して彼のフェイールドにはアケローンのみが残る。


「私はMP3を消費して影鬼のスキル、凝結暗鬼を発動!影鬼の体力が減少している数値分、自身の攻撃力を上げる!」


 影鬼の攻撃力は2から6まで上がった。一撃で削る事はできないが、今できる最大限の火力はここまでだ。


「影鬼!アケローンを攻撃!」


 渡守くんはまたも回避行動を取らない。アケローンの体力は11から5まで下がり、私のMPは冥界の松明の効果で6まで回復した。


 MPが4もあるのに何故なにも仕掛けてこない?回避手段がないのか?それにしては余裕そうな笑みを浮かべているな。何か考えがあるのだろうか?


 渡守くんの態度に疑問は尽きないが、今は攻撃するしかないと再度影鬼の凝血暗鬼を発動させてアケローンを攻撃した。


 アケローンの体力は5から0になるが、レベルアップモンスターの効果で体力を1にして場に残った。


「俺はMP1を消費して魔法カード、烈悪風を発動!このフェイズ中、相手のモンスターの攻撃によってダメージを受けた時、そのダメージを相手モンスター1体に与える!俺は影鬼を選択だァ!死ねェ!」


 ここで反撃か!でも魔法カードなら対策している!


「私はMP1を消費して手札から魔法カード、陰影を発動!自身のモンスター1体を選択し、選択されたモンスターはこのフェイズ中相手の魔法カードの効果を受けない!」


 陰影は自身の魔法カードの効果も受けなくなるが、魔法カードで強化をしていない今は問題ない!


「ハッ!テメェがソレを使ってくんのは読めてたぜェ!俺はMP2を消費して魔法カード、魔封旋風を発動!このフェイズ中、相手は魔法カードの効果を発動する事はできない!ほォら烈悪風のダメージだ!いい悲鳴こえで鳴けよォ!!」

「あああああああああ!!」


 影鬼の体力が一気になくなり、マナ操作をしていたにも関わらず全身を鋭いナイフで切り刻まれるような激しい痛みが私を襲った。


 あまりの痛みに膝をついてしまったが、肩で息をしながら冥界の松明を杖のように扱ってゆっくりと立ち上がる。


 くっそ!さっきからカードの回し方が上手すぎるんだよ!何も考えず本能のままぶつかってきそうな見た目してる癖に!マジでコントロールデッキらしい手堅い戦略練ってくる奴だな!やりにくい!


 でも、これでアケローンの体力は1まで削る事ができた。渡守くんの手札は1、MPも1。次のフェイズで回復したとしてもMPは4、手札は2枚だ。対する私の手札は0だけどMPは4もある。影法師の体力は4だし、レベルアップも残してある。まだ勝ち筋は残っている。アケローンのスキルは怖いが影法師をレベルアップさせてしまえば対処も可能だ。もうこのフェイズでできる事はないし、フェイズを終了させてから渡守くんの出方を注視しよう。


「私のフェイズは終了です」


 渡守くんは傲慢な動作でデッキからカードをドローすると、ニタリと嫌な笑みを浮かべた。


「鳴いて喜べェ?今からテメェに本当の絶望ってやつを教えてやるよ。俺はダストゾーンにある黄泉還りをゲームからドロップアウトさせて効果を発動!消滅したモンスター1体を自身のフィールドに存在するモンスターのフェイクソウルにする事ができる!」


 フェイクソウルだって!?なんだそれは!?そんなもの聞いた事がないぞ!?


「俺はヴェルズフェルニルをアケローンのフェイクソウルにするぜ!更に、MP4を消費してアケローンのスキル、地獄開口を発動!デッキの1番上にあるカードを自身のフェイクソウルに加え、このフェイズ中、自身のフェイクソウルの枚数分攻撃回数が増える!」


 枚数分攻撃回数が増えるだと!?ならば今のアケローンは3回も攻撃できるということか!?そもそもフェイクソウルって何だよ!自分だけ知ってる効果のカードなんてズルじゃん!……いや、レベルアップモンスターを使ってる私も人の事は言えないが、相手も使ってるんだしこれはノーカンだろ。


「俺は手札から道具カード、木蛇の尾羽を発動!自身、および自身のモンスターが装備している装備カードを1枚破壊し、デッキから風属性の装備カードを装備することができる!俺はパズズの爪槍を装備だ!バトル!アケローン!影法師を攻撃だ!」


 相手のMPは0、手札も1枚のみ!今なら影縫いが刺さるかもしれない!


「私はMP2を消費して影法師のスキル、影縫いを発動!このフェイズ中、相手のモンスター1体は攻撃する事ができない!」


 これで3回も攻撃を受ける事はない!お願い!これで終わってくれ!


「俺はパズズの爪槍の効果を発動!このフェイズ中、自身のモンスター1体を選び、そのモンスターの攻撃は攻撃ではなく効果ダメージとして扱う!」


 ドンピシャで相性の悪いカードを持ってんな!影縫いはモンスターの攻撃を不能状態にする事はできるが、効果ダメージは防げない!!


 影法師はアケローンの攻撃を喰らって残り体力が1になる。


「この瞬間、パズズの爪槍の効果を発動!相手に効果ダメージを与える度にMPを1回復する!」


 はぁ!?そんな効果もあるの!?いいカード持ってんなチクショウめ!そう頭の中で悪態をついても状況は変わらない。アケローンの攻撃はまだ2回も残っている。この際、MPを回復させてしまうのはしょうがない。そんな事より、影法師のまま攻撃を受けたら負けてしまう!


「影法師!レベルアップ!」

「りょーかいマスター!」

 

 私は影法師をレベルアップさせる為にマナを循環させる事に集中した。


 一応、空気を読んで詠唱みたいな言葉を言った方がいいだろうかと思ったが、そんな厨二臭い言葉なんて思いつかなかった為、別になくてもいいよねと開き直った。


「進化せよ!レベル4、破戒僧影法師!」


 私の目の前に逞しい姿になった影法師が現れる。レベルアップの効果で体力が6まで回復した影法師はアケローンの攻撃に耐えるべく身構えた。


 今の私に、アケローンの攻撃を防ぐ術はない。せめてダストに送られてしまった影隠れが残っていればと思いながら今から来る痛みを堪える為に歯を食いしばった。


 アケローンの攻撃が当たる。影法師の体力が3になった。3回目の攻撃も通し、影法師の体力が0になるが、レベルアップモンスターの効果で体力が1の状態で場に残った。


 渡守くんのMPは3まで回復した。アケローンの残り体力は1だが、フェイクソウルという謎の効果があり、手札も1枚ある。


 本格的にヤバくなってきたなと冷や汗を流しながらも、自身の焦りを悟らせないように無理やり笑顔を作った。

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