第2話 黒い靄は語る
「うーん、確かに教室にいた筈なんだが……」
独り言を言って精神の安定を図ろうとした
『スマンのう、助けられなんだわい』
「うぉっ! だ、誰だ?」
よーく目を凝らして周りを見回す
「もしかしてこの
『そうじゃ、お主を助けようとしたんじゃが、力が足りずにのう…… 何とかワシの所には引っ張ってこれたんじやが、もうすぐその力も尽きるのじゃ。じゃから手短に説明するぞい』
「あ、ああ、わかったけど……」
元々、カクヨムに異世界ファンタジーを投稿していた
『ウム。お主は巻き込まれて異世界に飛ばされる予定じゃった。そして、あの4人を呼び出した国と、あの4人に、いいようにこき使われてのたれ死ぬように設定されておった。ワシはワシの世界の子がそのような事になるのは許せなんだのでな、力を振り絞って助けようとしたんじゃが、力及ばず…… スマンのう。じゃが、最後の力を使ってお主はあの4人とは違う国に飛ばしてやるぞい。それと、ワシの力の一部を受け渡してやるぞい。何とかそれで生き延びるのじゃ。因みに、地球ではお主を含めてあの4人も存在を消されておる…… 全く、あの者共めが…… 時間じゃ、短い説明ですまぬが、何とか生き延びてくれい!』
それだけ言うと黒い
気がつけば
「ひょっとして世界樹だったりして、ってんな訳ないか」
独り言を言いながら
「ステータス・オープン!!」
シーン…… 一人で良かったと
「えーと、自分の能力を知る事は出来ないのかな? いや、待てよ。俺に合わせてくれてるなら…… 能力値表示」
自分の書いてる小説の中の文言を言ってみる
「良し! 出たよ! 有難う、黒い
名前:チカラ
年齢:18
種族:人
体力:50
魔力:50
攻撃:25(武器なし)
防御:25(防具なし)
特典:受け流し
と礼を言ったチカラだが、自身の能力を見て言った。
「何じゃこりゃ?」
どうやら自分の書いた小説の能力値表示とは違ったようだ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます