第6話 よくある日常2

 自分の荷物の中から、小さい魔石を取り出すと魔法を唱える。


「『浄化せよ』 【Lv,1浄化クリーン】」

 そうすると、僕の体が少し光り、体についていた泥などの汚れがきれいになった。


「うーん。もうちょっと消費魔力が抑えられないかな。」


「その年で魔法を発動してるくせに、魔法の改良までしようってか?いつも言っているが、やめとけやめとけ。どうなっても知らんぞ。」


 クリュスによると、魔法はだいたい12歳の成人してから発動できるようになるらしい。魔法の改良はほぼされないようなものらしいのも教えてもらった。


「ま、魔力が足りないからできないけどね。」


「噓こけ。どうせ、さっきみたいに魔石から魔力を調達してやるだろ。さっきみたいにな。」


「やりたいけど、お金が足りないからね。もっと大きい魔石を手に入れられたのならやってみるよ。」


 魔力は魔石から抽出して使うことができる。まぁ、たまたま発見したんだけどね。この技術を知っているのはクリュスしか知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る