第6話 リムジットの故郷
僕は、納得がいってなかったけど、ロイル家の姫の許嫁として光の神殿に、逗留が許された。
そして、10日程経った頃、神殿の一番エライっていう三賢人のじいさんが、僕を呼び出して、即刻銀の森を退去するように迫ってきた。
何事かと思って、理由を聞いたらリムジットの故郷が分かったんだって。
リムジットは、マークと魔王を倒した時に保護をした女の子で、この世界に転生した僕のおばあさんにあたる人なんだ。
マークは、リムジットの故郷を訪ね歩いたけど見つからなかったんだよ。
だからマークは、リリエンハイムのランス村を開拓したんだ。
「神殿では、予見師や魔法使いを使って徹底的に調べた。その結果、リムジット、ラミネスはこと、リムジット・シェラナ・ドニク……つまりシードック帝国の王女であることが判明したのだ」
僕は、飲んでいた香草茶を吹いてしまった。
王女!?
リムジットが!?
とても可愛い子だったけど……
王女だったから、魔王に生け贄にされたの?
「表には、出せない姫であったのだろう。シードックは、建国から不思議が多い上に、魔族の巣の麓にあった所だからな」
「フ~ン、それで?」
おじいさんの一人が言った。
「お前には、悪いが姫との婚礼は神殿は認められなくなった」
僕は、思い切りむせてしまったよ。
心臓に悪いなぁ
なんの冗談?
て顔して、ポカンとしてたら、禿げたじいさんが僕に綺麗な布をくれて言ったんだ。
「シードック帝国は今、魔族と契約をして、我が神を拒否している国だ。お前にも魔族の血が流れてそうだな。だから、魔王となったマークウェルを倒せたのだろう。そんな国の血縁者とロイル家の姫など釣り合うわけがない。即刻、銀の森を立ち去るように!!」
結婚しろとか、駄目だとか、僕の意思はどうなるんだよ~?
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