第4話  二年後……

 ゼネクト神と契約した魔王になった、マークウェルを倒して勇者になった僕。

 あれから、二年が経って僕は、18歳になった。

 夢みたいだ。

 もともとこの世界は、僕の夢の中の世界だったんだもの……


 今の僕は、冒険者ギルドのAランク保持者で、世界を冒険して生活して、この世界のことを学んでいるんだ。

 この世界に転生して、覚醒してから、四年の僕にはあまりににも知らないことが多すぎるんだ。


 18歳解禁、娼館デビュー?何?その謎ルール!! 


 娼館て何?って聞いたら、娼婦の居る所だって!だから、娼婦って何!?って聞いたら女と(自主規制)する所だよ!!だって。

 その言葉に僕は、真っ赤になっていたと思う。


「は~ン?お前、チェリーちゃんか?」


 何てこと言うのさ!それもアンナの前で!


 二年経っても僕たちは、友人以上の関係ではなかったし、ましてや、恋人なんていう雰囲気は無かったのに!!


「誰か、こいつを街の娼館へ連れて行ってくれ!!」


 アンナが言った。僕は、頭が真っ白に!


「へい、姫さん」


 僕は激しく抵抗したけど、、体格の良い二人の冒険者に馬に括られて、ドーリアの 田舎の繁華街に着いたのは、夜更けだった。

 チェリーだからヨロシクなんて、金払いを良くして自分たちもサッサと女と消えたくせに!!


 白塗りのキツイ化粧のお姉さんが、僕の所に来た。

 お酒を進めてきたし、香水の匂いで咽そうだったんだ。

 お酒なんて飲めない僕に、お酒なんて進めて来る時点でアウトだよ。


 窓を開けて、風の大将を呼んだ。

 親分に馬まで運んでもらうと、一路、野営地までの道を急いだんだ。


 焚火のが見えてホッとした。

 よく見ると、焚火から少し離れた樹に女性がもたれ掛かっていた。


 風の精霊と話してるように見えたけど、僕に気が付くと止めてしまったんだ。


「あれ!?タクト。早いな?お前、早●か!?」


 僕は、固まった。

 アンナ、ボクガ、ナンダッテ!?

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