前を向けない。無理して向いて何になる?
宮野 楓
前を向けない。無理して向いて何になる?
私は時折、何もかも嫌になる。
ピタっと足が止まるように、思考が止まる。
そして思考が再開した時、物凄い自分自身への嫌悪感に襲われる。
何で、『普通』の人が出来ることが出来ないんだろう?
そう思いつつ、行動に移せない。
足は止まったままなのだ。
ここで書いておこう。私に答えは導き出せていない。ただ思いのたけを、今の思いを、書けるうちに書いておこうとしているだけだ。
急に発進するやる気、急に失うやる気。
移ろいが激しくて、気持ち悪い自分自身。
やると言ったこともやれない事が多くて、本当に時折消えてしまいたくなる。
もちろんそんな度胸はない。
今、思考が再開して、やる気があるから書いている。
それなりに私は私なりに足掻いた証になるのではないか、と。
私は私なりに苦しんだのだと。
分かっている私が思う『普通』の人にも、それぞれ悩みがあるだろう。
だがここでは私の思いを書こうと思う。
悩みがない人なんて、いないといってもいいのかもしれない。
でもだからじゃあ悩まない。そんな人もいないのではないかと思う。
だから私の悩みを書かせてほしい。
書かせてほしいと言っても言語化は難しい。
気持ちの言語化程、難しいものはないと思う。
ただ思いの丈を綴っても、言葉とは人それぞれに捉えられる。
例えば『大丈夫です』この言葉一つとっても、遠慮して大丈夫なのか、本当に大丈夫なのか、色々捉えられるのではないだろうか。
前後の文脈から、意味を推察するのではないだろうか。
きっと私が書く、このエッセイも小説も人によって捉え方は違うと思う。
でも書きたい。書きたいから書く。
違うように捉えられない様に小説はそれなりに気をつかって書いているつもりだが、このエッセイはどう捉えてもらってもいい。
ただ誹謗中傷だけ言語化して、私に届けないでくれれば、それでいい。
思うのは人の自由だ。
私は何がしたいのか。
生きる意味を見失っている。
今まで生きてきた意味を見失っている。
終わらせる度胸はなく、ただ息をしている。
小説も一時、書けなくなった。
ただ時間だけが過ぎる。
あぁ、本当、足掻いた事だけ書きたいんだ。
ここまで思うままに書いて、そう思う。
プロットなんてない。
本当に思うままに文字を書き綴る。それで分かることもある。
足掻いて、その先に明るい未来はあるのか。
分からない。
分からない。
私はその未来を見れるのかも分からない。
でも書いているという事は、まだ足掻いている。
いつか足掻い終えた時、足掻いた、アイツはアイツなりに足掻いたんだ、そう思ってほしいんだ。
私を締め付けるこの想いは言語化できない。
何に苦しんでいるのか、何を足掻いているのか、言語化は難しい。
ただ、苦しいんだ。それしか言えない。
ただ、思考が止まるんだ。それしか分からない。
ただ、急に自己嫌悪間に襲われるんだ、理由が分からない。
あぁ……、文字にすると少し落ち着いた。
ただのはけ口のようなエッセイになってしまった。
でもいいだろう。
何が書きたい、どう終わらせたい、小説のような起承転結のない、文字の羅列。
でも言語化出来ないなりに、思うままにかいた文字の列。
ある意味、嘘偽りない私の思い。
残そう。
誰に見てほしいという欲求もないエッセイだが、いいんだ。
私はあの時、こう思っていたんだ。
こんな文字を書いていたんだ。
いつか黒歴史になっても、残すよ。
今の私の思い。
前を向けない。無理して向いて何になる? 宮野 楓 @miyanokaede
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