第7話 魅力的な主人公の条件とは何か?②

 なろうのエッセイからの転載です。


 魅力的な主人公の条件とは何か?の第二弾になります。


 またいつも通り私の考察をツラツラと述べて行きます。


 『物語の属性』とでも言いましょうか、『物語の属性』により主人公の魅力さの条件が変わって来るかと思います。


 私は『物語の属性』を大きく二種類に分けております。


 一つは、いわゆる『萌え系』の物語。これはハーレム系や乙女ゲーも含みます。


 もう一つは、『非萌え系』の物語です。


 つまり萌え系か?非萌え系か?で、魅力的な主人公の条件が変わって来ると考えております。


 さて、『非萌え系』の物語とは何か?と考察すると、これは『主流派』の物語なんです。


 私自身の考えでは『萌え系』の物語は『非主流派』の物語であり、『ニッチ』な物語と判断しております。


 『主流派』の物語を例に挙げてみますね。


 国民的物語である『ドラゴンボール』や『スラムダンク』や『ダイの大冒険』など、さらに近年でしたら『HUNTER×HUNTER』や『ナルト』や『ワンピース』など、これらは『国民的物語の主流派』であり、『萌え系』の物語に比べて圧倒的な国民どころか海外のユーザーの支持を得ている物語です。


 さて、主流派と萌え系では、魅力的な主人公の条件が変わってきます。


 主流派の主人公を見てください。どー考えても個性的で『強キャラ』ですよね?


 主流派の主人公は個性的で強キャラのキャラクター付けをしなければ、物語の展開が出来ません。


 また魅力的な物語展開も出来なくなります。


 逆に萌え系は、主人公を没個性的にしなければなりません。なぜなら萌え系に没入する為には、主人公の『アクの強さ』が邪魔になるからです。


 アクの強い主人公だと、自分の心の嫁がNTRた感覚に陥ります。


 つまり萌え系作品の王道とは、主人公がヒロイン系や王子系の『添え物』なんです。ヒロインや王子を輝かせる為の主人公なのです。


 逆に主流派作品は違います。ヒロインや王子、さらには脇役はあくまでも主人公を輝かせる為の『添え物』なんです。


 この大きな『構造の違い』があります。


 もちろん天才的作家でしたら、主流派作品と萌え系作品の『ハイブリッド』を描けるでしょうが、凡人の素人作家の我々は片方を選択してから主人公のキャラクター付けをした方が無難です。


 ちなみに『銀馬車の紙商人』は主流派の物語を目指しております。


 決して萌え系作品ではありません。


 主人公タロウを輝かせる為に、ヒロインもサブキャラたちも存在しております。


 またヒロインやサブキャラたちが個性的であればあるほど、主人公もまた魅力的な存在になると判断しております。


 もちろんサブキャラたちの個性に主人公が『喰われる』可能性がありますが、そこは作家の腕でしょう。


 主人公とサブキャラたちとの『緊張関係』こそ、主流派作品の『醍醐味』だと私自身は考えております。


 今回の話は以上!話は続きます。


 今回の話が役に立ったなら~中略~なろうの『銀馬車の紙商人』にポイントを付けてくださいね!

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