第6話 魅力的な主人公の条件とは何か?①
なろうのエッセイからの転載です。
【魅力的な主人公の条件とは何か?】というネタを提供して頂きましたので、自分が考察した考えをツラツラ述べて行きます。
ネタの提供、ありがとうございます!
まず、小説と漫画では『表現の構造』が大きく異なるので、その違いを理解してから魅力的な主人公の条件を述べて行きたいと思います。
小説と漫画では『表現の構造』が大きく異なるので、小説では『一人称視点』が上手く表現でき、逆に漫画は『三人称視点』が上手く表現できます。
例えば、漫画で『一人称視点』を表現するのは非常に難しいんです。
なにせ『主人公』を絵で描きますから、どうしても『三人称視点』に成らざるを得ません。
私たち読者は『外部に存在する漫画のキャラクターが織り成す物語を眺める』だけなんです。
ところが小説では『一人称視点』を表現することを漫画よりも得意としてます。
『一人称視点』の良さは何か?と考察すれば、やはりそれは物語の主人公の『心理描写』を漫画以上に表現できることです。
ですから、小説での魅力的な主人公の条件とは何か?と問われたら、もちろん主人公の『心理描写』が面白かったり、または共感できたりする点です。
いわゆる『物語に没入できる』主人公こそが、魅力的な主人公の条件だと私自身は考えております。
言い換えれば、『物語に没入できない主人公』ほど、魅力的な主人公ではありません。
さて、『一人称視点』と『三人称視点』で主人公のキャラクター付けが大きく異なります。
『三人称視点』では、なるべく主人公は『特徴的』『ユニーク』である方が望ましいです。いわゆる『個性的』な主人公ほど、魅力的な主人公になります。
逆に『一人称視点』では、なるべく主人公は『没個性的』な方が、『物語に没入しやすい』主人公となります。
例えば『一人称視点』では、主人公の名前一つで読者の『没入感』が変化します。
『銀馬車の紙商人』の名前が『タロウ』という『平凡』な名前にしてるのも、この理由からです。
なるべく読者の『没入感』を阻害しない配慮です。
これが主人公の名前が『大銀河=ぎゃらくしー』とか『獅子王=れおん』とか、良く分からんキラキラネームにすると、読者は『いや、さすがに鼻で嗤ってまうがな』となります。
『三人称視点』の小説なら、特徴的な名前でも良いんですよ。読者の『外部』のキャラクターですから。
『一人称視点』の小説なら、なるべく『没個性的』な方が望ましいと私自身は考えております。
まず、これが魅力的な主人公の条件の『前提』だと、私自身は考えております。
今回の話は以上!続きは②で書きます!
今回の話が役に立ったなら~中略~なろうの『銀馬車の紙商人』にポイントを付けてくださいね!
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