第14話 保健室の訪問者は突然に来る

昼休みが終わり高野さんは自分のクラスへそして八木くんは保健室から図書室へと行ってしまった。

彼らが保健室を出てすぐのことだった。

ある女の子が保健室にやって来た。

彼女は花岡先生に声をかけて来た。

『今、大丈夫ですか?』

『どうしたの?何かあった?』

彼女は少しずつ話し始めた。

『今、職員室に私の母が来ていて、でも母はモンペなんです。学校でも家でも本当くだらないくらいはっきり言って嫌になるくらい』

『モンペってモンスターペアレントのことかな?』

『そうです。前から本当に嫌なくらい母が嫌いでした。でも、高校入っても続くとか本当にあり得ない。恥ずかしいくらいです』

花岡先生は彼女の顔を見てハッとした。

彼女の母親は他の先生から嫌われていたから分かる。

確か1年生の倉野愛だった。

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