十七世紀、アフリカにてデンババとカンガは、奴隷狩りにあいヨーロッパではなく日本へと売られていく。そこで出会った水戸光圀公に拾われた二人は、光圀公の命令で蝦夷の石狩へと赴くこととなり……歴史小説では珍しい、十七世紀当時のアフリカの様子や、アフリカの一族の身体能力や生活の様子が詳しく書かれており、奴隷についても細かく書かれており作者の見識の深さに脱帽です。北海道の石狩で、黒人二人はどんな活躍をするのか。是非一読を。