落ちこぼれ
学べども、学べども。
一向に頭に入って来ないんだ。
僕は落ちこぼれ。
そう気付くまでに、こんなに時間がかかってしまった。
ありのままでなんて生きていけるはずもない。
僕はひたすら「普通」を演じて生きてゆく。
生きるために。
毎日、毎日、疲れ切ってしまうよ。
夜、家に帰るたび、もう何もする気もなくなってしまうほどに。
終りが見えない。先も見えない。
君はいつの間にか、いい人を見付けて、僕の前から去ってしまった。
僕は自分で見付けなきゃいけない。
でも、誰がこんな僕を受け入れてくれるだろう。
僕は落ちこぼれ。
こぼれ落ちた後も、生きていかなくちゃいけない。
ありのままでなくても。
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