第二部
……たま!
あれは小学校低学年の頃でございました。
わたくし、幼なじみの男子たちと近所を元気に駆け回っておりました。
一緒になって、笑い合っておりました。
それはもう無邪気に、お下品な単語を連呼しておりました。
ほとばしるパトスとともに、わたくしの口から、大音声で発せられたのでございます。
「き……」
止めようがございませんでした。
叫び終えた瞬間、静寂が訪れました。
そばを通り過ぎるお上品な女子生徒たちが、こちらをじっとりと見つめておりました。
ゴミを見るような目つきで。
ええ。今もわたくしの根っこのところは、あの頃と同じでございます。
相も変わらず、お下品な話をしたためる日々にございます。
三つ子のタマシイ百まで、とも申しましょうか。
とはいえ、わたくしももう大人。匙加減は弁えておりましてよ。
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